きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

中國共産党が掲げる「潔白政治とは

2012-11-10 10:33:13 | Weblog
中國共産党が掲げる「潔白政治とは」      (2012.11.10.)

8日から始まった中国共産党の第18回大会で、挨拶に立った胡錦濤国家主席は、彼が行った10年間を振り返って、中国の国内総生産(GDP)が世界第2位となり、軍事的にも大国となった事をアッピールした。

しかし、その一方で、格差が拡大し官僚の腐敗が蔓延してる事を取り上げ、中國指導部が政治刷新に努める事が急務であると指摘している。

この発言は、冒頭に行われたが、言下に薄煕来氏のスキャンダルが暗示されている。そして「法の枠を超えた特権を断じて許してはならない」と強い警告の言葉が飛んだ。

しかし、彼が担当した、政権の期間で、なぜこのような汚職が蔓延したのか、その分析は何もされて居ない、従って其れに対する回答も無い、問題はすべて、次世代が受け継ぐ新指導部の課題として押し付けることになるっている。

後を受け継ぐ習近平氏はスタートから難題が待ち受けていると同時にその手腕が問われる所となる。

胡錦濤氏は、一緒に遣って来た温家宝首相のスキャンダルはニューヨークタイムズを通して全世界に報道されている、其れに寄れば、温一族で、数千億円と言う膨大な金額に及びこの汚職に対して、どの様な責任を感じているのか、ただ言いっぱなしでは、中國国民も黙っては居ないと思われる。

また、先般の反日デモの中で「貧しくても皆平等」とする毛沢東路線を信奉する団体もあり、其れにも胡錦濤氏は好意的な姿勢を示していたが、この路線対立にもどの様に対処して行くか、問題である。強気の姿勢の胡錦濤氏は、更に2020年までにはGDPを2倍にすると打ち上げているが、後継者への交代期にこの様な打ち上げは後継者に圧力を掛けるもので世界の現状は、「中国リスク」を恐れて、中國離れが促進されている事、国際ルールを守らない国である事、人権尊重など民主化が遅れている国である事等々が、今迄の様な中国感から大きく後退している。この事への反省が無い限り、相当難しい問題を抱えていると思われる。

中國共産党が掲げる潔白政治とは、世界の感覚とは相当に離れている事を知るべきだ。
(えびなたろう)



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