きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

官僚的な活動しか出来ない中国

2008-05-22 10:51:02 | Weblog
官僚的な活動しか出来ない中国     (008.05.22.)

中国に於ける四川省の大地震には胡錦濤主席も国家を挙げて住民の救助を命令している。
しかし、この地区を指揮する役人たちは、常に自分たちの活動をマスコミを通じて全国民にアピールすることを第一に考え、「此れだけ国民のために我々は努力しているんだよ!」と言う姿を示す事にエネルギーを費やしている。

従って、被災者救出の考えよりも自分たちの仕事の点数稼ぎに血眼になっている様だ。
だから、日本隊の出動が、要請と同時に行動が起こされ、24時間以内に現地に到着し救出活動に当っている姿は、彼等に取っては、自分たちの対応の悪さに跳ね返り迷惑至極の働きとしか思えないようである。

しかし、真実は、現地の住民が日本隊の働きを夜を徹して、一部始終一緒に着いて作業を見ている。
しかし残念ながら、一名の生存者も救出する事が出来なかった、それは余りにも救出要請の遅さにあり、少なくとも2日間早ければ、数十名近くの人命が救えたものと思われるのである。

そもそも、日本隊は早期に救助活動を行い一人でも多くの「生きた人間」の救出が目的での最新装備を持った救援隊である。
然るに72時間と言う生死の限界を超えた段階での救援要請では、奇跡を信じる救援活動以外には無いので、結果一人の生存者も助ける事が出来なかった事は、日本隊としても残念至極な思いであった事と思う。

中国政府は、その様な事を全く考えて居ないのであろう。更に別の倒壊現場へ向うように要請しているが、日本隊は、遺体の搬出のために行ったにでは無いのである。

第2次救援隊として送り出された医療チームも、目的は現場の最前線で、応急医療の活動に当たる為、装備も、野外に於けるテントやベッド、簡易エックス線検査や応急外科手術等の最新装備を備えれ居るにも係らず、その様な現場は与えられず、成都市内の大学病院での治療を要請している。

彼等は、日本チームに点数を稼がれる事を怖れているのである。

この様な考え方は、官僚的な発想から出る役人の考えで、そこには、国民の為とか被災者当事者の為と言う発想は全く考えられないのである。

福田政権に置いても、「後期高齢者医療問題」も厚生省の役人が、保険財源面の対策から考えた発想で、被保険者の側から考えれば、「弱者切捨て」死に近い高齢者の「姨捨山的」発想としか考えられない。中国政府の被災者に対する「官僚的思考」に相通ずるものが
伺われる。
人道主義と言うものは、人の生命・人間としての生活活動に安心と安住をもたらす事が第一と考える事から出発したもので無くてはならないと思う。
(えびなたろう)


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