きまぐれ発言

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福島第一原発(H6)からの汚染水漏れ

2014-02-22 11:03:33 | Weblog
福島第一原発(H6)からの汚染水漏れ      (2014-02.22.)

東京電力は20日福島第一原子力発電所の「H6」と言うタンク群の1基(容量1000トン)から高濃度汚染水110トンがあふれ出したと発表した。

うち100トンがタンクを囲む堰の外に漏れたと見ている。満水だったタンクに配管の弁が開いて、水が更に注入されていたと言い、人為ミスの可能性が高い。と言う事で、漏れた水からはベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり2億4000ベクレル検出されたと言う。

東電によると19日午後11時25分頃、タンクの蓋と側面の継ぎ目付近から漏水し、雨樋を通じて周辺の地面に流れ落ちているのを、作業員が発見した。同2時過ぎにタンク内の水位異常を示す警報が鳴ったが、タンクに異常が見つからず、水位計の故障と判断していたと言う。20日午前1時半に弁を閉じ、同5時40分に水漏れが止まった。東電は「海への流出はない」と説明している。

漏れた水に含まれる放射性物質の約半分はストロンチウムで、その濃度は国の放出限度(30ベクレル)の約400万倍と見られる。

昨年夏には、ほぼ同じ濃度の汚染水300トンが別のタンクから漏れ、原子力規制委員会は原子力事故の国際基準で5番目に深刻な「レベル3」と暫定評価している。

東電は、この汚染水漏れの問題で、21日タンクに注水する配管の3個の弁の内19日深夜に漏水を見つけた時は、閉まっていた弁が19日の間に2度、何者かによって操作され、約半日に渡り開いていたと発表、その間、誰が弁を操作をしたのかも分かって居ないとのことである。

弁の開閉は、手動式で、レバーを付けて回さないと開閉できない事になっている。
従って、誰が操作をしたかも、作業員への聞き取り調査をミスと故意の両面で捜査を始めているとの事である。

全く「杜撰な管理」と言わざるを得ない。それでいて、汚染水が「海に流出はない」と断言出来るのか。放射線汚染の影響で、近海の漁業者は、仕事が出来ず困っている。

アメリカの「ウォール・ストリート・ジャーナル紙も日本のこの事態を取り上げ、福島原発のメルトダウンから2年半たっても、いまだに汚染水の封じ込めも出来ずにいる。専門家の間では、東電の対応が近視眼的たったのではないか、との疑念が強まっている。

また、最近の情報では、「福島第一原発は、40年前に地下水の流れを変えて建設された」と言う事が、発表されている。

このため敷地の下を大量の地下水が流れている事は明らかだった筈です。従って海側にどの様な遮水壁(地盤凍結工法)を建設しても、すぐに溢れだすだろう」と丸井氏(産業技術総合研究所で地下水研究の長)は述べている。更に彼は「本当に必要なのは、未だに古い川底へ流れ込もうとする水の流れを変える方法だと指摘「プランニングをシステマチックに、ちゃんとやって欲しい。瞬間的な対策ではなく、長い目で見たストーリーで考えて欲しい」と訴えている。

この問題は、安倍総理も五輪誘致の際に大見得を切った手前もあって、大きな問題として、何時まで続くのか。分かりません。
(えびなたろう)


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