きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

テロは窮鼠が猫を噛む行為だ!

2008-11-19 10:11:11 | Weblog
テロは窮鼠が猫を噛む行為だ!       (008.11.19.)

厚生官僚の連続襲撃事件が起こった。昨日午前、元厚生事務次官山口武彦さんと妻の美智子さん夫妻が何者かに殺害され、同日の午後には他の事務次官吉原健二さんの妻晴子さんが宅配便を装った男に胸を刺されて重傷を負った事件である。

テロ行為は非合法的な行為で、決して許されるものではないが、人間社会においては、弱者が強者に抵抗する手段として、防止する事が出来ない深刻な問題を秘めている行為ではないかと思う。

狙われた被害者は、厚生行政に係られたトップの官僚及びその妻の方であるから、厚生行政に不満を持ち、窮地に追い込まれた遺恨による行為では無いかと推測される。

いま、厚生行政に関する諸問題はどれをとっても、国民から非難の矢面に立たされて居る問題が多く、窮地に追われた国民の中には、本当に困っている人も多いと思う。

年金問題・医療問題・後期高齢者問題等々、どれも人間の命に係る極限の問題だけに、窮地に追い込まれた“ねずみ”は猫をも噛み殺す反撃に出る状態に追い込まれているのではないでしょうか。

アメリカがテロ撲滅のために強大な武力を背景に今日まで戦ってきたが、壊滅する事がどうしても出来ないで居る、むしろその被害の方が大きく、困り果てている。

テロは、唯一弱者が強者に反撃する手段で、合法だ!とか、非合法だ!とか、理屈では計り知れない人間社会の問題で、土留めることの出来ない極限状態を提起しているのである。

現在の日本社会においても窮地の追い込んでいる問題が非常に多い、派遣労働者問題も不況に追い込まれた、世相の中では、明日の生活に困る状況になれば、何が起こっても不思議ではないと思います。

この様な問題が起こると言う事は、即政治の貧困を象徴しているのであって、政治はその国の国民が主体で、国民のために何が出来るかが問われるのである。

世論調査でも国民の不満は多岐に渡って表明されているが政府はそれに答えようとしていない結果が、現状の支持率低下を招き、従って早期解散を表明していても、解散を先延ばしする事で回避している。

まさに、窮地に追いやられた、“ねずみ”の仕業だと思えば、今回の事件は起こるべくして起こった事件だとも思われるのである。

「テロはけしからん、断固として取締りを強化しなければいけない」と言う前に余りにも異常な今の政情を冷静に考え直す事が必要である。
(えびなたろう)

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