きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

反省が出来ない自民党なら崩壊の道しか無い

2009-09-02 07:38:17 | Weblog
反省が出来ない自民党なら崩壊の道しか無い       (009.09.02.)

今回の選挙で大敗を喫した自民党は、敗因についての反省を、前回の小泉劇場型選挙の揺り戻しで、「逆風の選挙」であった、事をあげている。そして、麻生総理も、自分が遣ってきた「経済対策が」効果を表す兆しが見えるところでの選挙で、国民が認知してくれなかった等々、本当の敗因の原因には全く触れず、其れで居て、相手民主党のマニフェストの実現性に不安があることを国民に煽っているだけである。

世論調査では大半が「政権交代」を望んでおり、その政権交代の理由は、「もはや自民党政権では、改革が望めない」事がその最大の理由である。

小泉政権時代に中心的に仕事をした竹中平蔵さんの弁では改革は遣ってきたと言っている。確かに其の方向には向いていて、骨太方針も、立案したところまでは良いが中途半端な1年で、安部政権にバトンタッチしてしまった。 <小泉さんはこの時点で自民党では改革は出来ないと感じていたのかも知れない>

後を引き継いだ安部総理は、小泉さんの意を継ぎながらも反対勢力に行く手を阻まれ、郵政反対派の復党を許し、公務員改革も遣ろうとしたが出来なかった。其れよりも年金問題の不祥事が続き、これまた1年で政権を投げ出してしまった。

其の後福田総理変わったが、この人も、なかなか本性を表すことをしない、決断力の無い人で、其れでも改革の方向に向かっていた業績は「C型肝炎訴訟問題」、「道路特定財源の一般財源化」、「公務員改革法案」、「クラスタ爆弾に対するわが国の前面禁止に踏み切った問題」等々で、一時は福田総理の支持率も上昇したのだが、国土交通省の出先機関廃止問題も「権推進委員会」からの答申を受けたが官僚の猛烈な反対をうけ、不評を買っていた。

結局福田総理も08年の9月には辞任することになった。
其の後を受けた麻生総理は、選挙を遣る事を前提に比較的人気のある人をと言う事で、後を引き継いだのである。

早晩選挙を予想していた、国民は、まだか、まだか、と思っていたが、麻生総理は折角首相に成ったため居続ける事に終始し、たまたま、起こった、リーマン・ブラザーズの破綻を端に世界的経済不況が津波のように各国に押しかけ、麻生総理は、「解散どころではない」と経済対策を優先し、解散は先伸ばしすることを宣言したのである。

其処まではまだ良かったのであるが、麻生総理の政策は、今までの小泉・安部・福田の3氏と違い、全く逆の方向で、今まで積み重ねた、改革の方向を全部「骨抜き」にしてしまい、官僚からは大いに歓迎され、いごこちの良い総理の職に浸っていたのである。

従って、国の財政再建問題は大きく先送りされ、派遣労働者問題から失業者問題は最悪の状況になり、其の対策も不十分で、子育て補助金の削減、後期高齢者問題の見直しも、約束しながら何もせず、今まで凍結していた公共工事は全部再開し、さらにマンガ好きの麻生さんは、117億円を掛けて「マンガ舘」の建設まで遣ろうとしたのである。

8月31日の選挙の投票は、内閣の任期切れで、やむなく解散せざるを得なかったもので、国民は其れまで、我慢を強いられていたものである。
それだけに、鬱積した不満は爆発的なパワーで「政権交代」と言う流れに傾いたもので、決して訳の解らぬ風向きで左右されるものではありませ。

自民党は今まで野党の経験が無く、自己中心的な考えが常に通ると思っているようでは、最早崩壊の道を辿る事しかないだろうと思う。

今回落選した党幹部や古参党員は殆どが比例と言う制度で再度救われている。 若年層がほとんど消え去ってしまって、残った議員では、恐らく新しく脱皮する事も出来ないのではないでしょうか。

反省する事出来ない自民党だから、今まで「ねじれ国会」の中で、野党と話し合うことも出来なかったのは自民党と言う自己中心的で、思い上がった政党だからである。

今回初めて野に下って、当分の間民主主義の本当の体験をする勉強が必要ではないかと思います。
(えびなたろう)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿