きまぐれ発言

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「飛騨牛」ブランドに疑惑

2008-06-24 11:58:03 | Weblog
「飛騨牛」ブランドに疑惑      (008.06.24.)

岐阜県産の和牛を「飛騨牛」と言うブランド名に統一し、その名声を高める為に岐阜県が音頭を取って、1986年に県の食肉業界と共に「飛騨牛銘柄推進協議会」を作り統一した規格によって知名度を高め売上を大きく伸ばしてきた。

その中で、県内の食肉卸小売業者「丸明(まるあき)」は卸売り市場で最上級の枝肉をいつも競り落としており「丸明」の直営店、高山市のローバー高山店で「飛騨牛」として販売していたのである。

しかし「丸明」が落札する枝肉に飛騨牛を名乗れない3等級未満の肉もよく落札していると言う事から、不思議に思われ疑惑の印象を持たれていた様である。

業界では、落札以後の業者が持ち込んだ後では、等級の偽装や、消費期限の改ざん等に付いては監視する制度も無いので、業者の自主的倫理に任されていたのだ。

21日に「丸明」の偽装疑惑が発覚した事でローバー高山店では急きょ販売を自粛したが、養老町の丸明本社では通常通り営業していたようである。

この件に対して記者の質問に、吉田明一社長は「従業員がラベルを張り間違えた」「私の意見を聞かない従業員がいた」等々自分の関与を否定し、従業員に転化する発言に終始した。

其れを知った従業員は本社事務所で社長に詰め寄り抗議をし、その場で「従業員の責任にしたのは悪かった」と謝罪したようである、そしてその後「農政局には問題ないと言う資料をだす。当然問題ないと言う返事がくるので、其れをマスコミに出せば収まる」と説明し「1週間程度自宅で待って欲しい」と従業員を諭したそうである。

しかしこの問題は、20年間丸明に勤続していて、5月の末に退社した前工場長の証言によれば、相当なワンマン社長で「わしが経営者だ、言われた事をやれ」が口癖でそれに反発すれば直ぐに「クビ」だと言う事です。

昨年は、「ミートホープ社」の食肉偽装問題が大きな事件として業界全体に反省が求められていたのに、これを吉田社長はどの様に受け止めていたのであろうか。

儲けの為には手段を選ばず、悪い事を平気でするような経営者は徹底的に排除する事をしないと、天下の「飛騨牛」ブランドは再び庶民の信頼を取り戻す事は出来ないと思います。
(えびなたろう)


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