きまぐれ発言

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渡辺氏の造反劇

2008-12-25 11:25:29 | Weblog
渡辺氏の造反劇        (008.12.25.)

昨日(24日)クリスマスイブの国会で民主党が提出した衆議院解散・総選挙を求める決議案に対し、河野議長による賛成者の起立を求めた採決で、反対する与党の中で、ただ一人自民党の渡辺善美衆議院(56)が賛成の起立をしたことで、一瞬議場にどよめきが起こった。

自民党は造反した渡辺氏に党議拘束、違反と言うことで当然処分が成されるが、その処分のランクが8段階中下から2番目の「戒告」という軽いものであった。

渡辺氏本人は、「私の信念に基づいてやった事」「処分は甘んじて受ける」と言っており“除名処分”ぐらいを考えていたようだが、余りの軽さに拍子抜けした様子であった。

野党からは、自民党議員席の中で、ただ一人起立した渡辺氏の勇気ある行動に歓声と拍手が沸き起こったが、自民党議員の表情は複雑で、当の麻生総理は黙って苦笑いをしていた。

無論此れに対するコメントは、与野党夫々の立場で、発言していたが、渡辺氏を支持する、地元の反響は、「信念に基づいた勇気ある行動だ」と後援会の臼井会長は理解を示している。
また、地元大田原市の千保市長も「国のために信念を貫こうとすれば、政治家生命を懸けることもある」と評価されている。
また、大田原市議会の最大会派「真政クラブ」は「政治家として良心に従い、信念を貫く限り我々は行動を共にする」と言う檄文を送っている。

自民党の細田幹事長は事を荒立てたくないとの思惑もあって、本来なら党議拘束違反で「党紀委員会」に懸けて処分を決めるのが普通だが、早々と「戒告」程度の処分でけりをつけてしまった。

本会議の場で、この様な造反が出ると言う事自体、党内の緩みを象徴する物で、この日を持って、臨時国会の閉幕とはなるものの、年明け早々の5日から開幕する通常国会は波乱含みが予想されるところである。
(えびなたろう)


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