きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

何処まで続く「政治空白」

2008-11-23 11:28:58 | Weblog
何処まで続く「政治空白」       (008.11.23.)

福田政権が辞任後、自民党は後の総裁を誰にするかの選挙で、政局を挽回する為にも人気のある人をと、言う狙いから、麻生氏を押した、その理由は、選挙のためだけを考えて、闘える総裁をと言うことで、最小派閥の麻生氏が、最大派閥の「町村派」等の支持を得て総裁になったのである。

麻生総理も月刊誌に選挙を意識した手記を載せ、党内幹部もそれを認めていたから総裁に選ばれたのであった。

しかしその後の世論調査で選挙に於ける自民党不利の状況が判明した事、及び世界的な金融危機状態が、起こった事に、麻生総理は考えを翻し、緊急経済対策の必要性を提唱し、衆議院の解散なんか遣っている時ではないと「政局より政策を」と言う総理の提言を国民は一応容認する形で、選挙の先送りが行なわれたのである。

その上で、実施する政策のスピードが大切だと年内に定額給付金を一律全世帯に支給する総額2兆円の経済対策等を発表されたのである。

このあたりまでは、国民も今までの安部・福田政権より実行段階で、積極姿勢が見えて中々遣るかと思ったが、実行段階に入って、閣内でも、党内でも、お金の出所や配布対象者の問題で、大混乱になり、それをまた、地方自治体に丸投げすることにした事は、総理の発言が、全く閣内・党内で、根回しもなく、首相の思いつきだけの発言であったことが判明し、二転三転した挙句、とても年内に実行できる問題ではなくなってきた。

2兆円ものお金を使うのであれば、今困っている社会保障や減税救済等々に使った方が良いという意見が飛び出したりして、収拾が付かない迷走状態に成ってしまった。

この分では、今国会に提案しても野党からの追及に会えば更に馬脚を現す結果になりかねないと、今国会にこの二次補正予算の提案を出さない事に決めたようである。

此れでは、麻生総理のあれほど、「緊急に」とか「スピードが大切」と言ってきた話はどうなったのか、そのために選挙が先延ばしされたのが、何だったのか、が問われる事になり、「政局より政策を」が「政局も政策も」ただ先送りされる事になったのである。

最初の計画通り選挙をやっておれば、終わっていたものが、悪戯に「政治空白」が延ばされただけである。

民主党の小沢代表は、麻生総理に「今国会に二次補正予算の提出」を促したが麻生総理は受け入れず30分で物別れに終わっている。

与野党のこの様なお互いの反発状態は、国民にとって最も不幸な事であって、話し合いにも何もならず、ただ空白状態が続くだけばかりではなく、福田政権当事に決められた、道路特定財源の使途の問題にまで官僚のなし崩しの政策に掛かろうとしている。

この状況は明らかに麻生政権の弱体化が官僚の思う壺にはまり込んだ状態を露呈している。

政権担当以来2ヶ月その間、民意と掛け離れた、失言の数々、裏付けの無い口から出任せの政策、世界からの笑われ者になる前に早く辞めてもらいたい総理であるが、それがまた、世界に出たがるから、余計に始末が悪い麻生総理。

願わくは、一刻も早く辞任し、自宅で、じっくりとマンガでも読んで居て欲しいという思いだ。
(えびなたろう)


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