きまぐれ発言

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「ドバイ・ショック」が再現か!

2014-03-20 11:42:05 | Weblog
「ドバイ・ショック」が再現か! (2014-03.20.)

「影の銀行(シャドーバンキング)」問題は昨年来から言われていたが、いよいよ現実に問題化してきた。中国の李克強首相も13日、全人代閉幕の会見で、シャドーバンキングのデフォルト(債務不履行)問題は、「発生は避けられない」と述べ、容認に転じた事を認めている。

昨日の[海外経済]の報道では、「ドバイ・ショック再現の危機」と称して、「モラルハザードは桁違い」だと、倫理の欠如に付いても厳しい報道をしている。

「ドバイ・ショック」と言うのはドバイ首長国政府が債務590億ドル(約6兆円)の繰り延べを発表し、同社の政府保証が有ると暗黙の了解を抱かせ、海外の金融機関に強烈なパンチを与えた事件である。特に被害を蒙ったのは欧州金融株で、ユーローが急落した事件だ。

其れに対し、中国の「影の銀行」(シャドーバンキング)は融資残高30兆6000億元(約503兆円)で個人や企業などの組織の大半は、其れなりの高利回りだと言っても、「政府ないし国有商業銀行など公的な債務保証がある」と信じている。投資リスクを考えない「モラルハザードの欠如」がドバイ・ショックの数百倍規模になっているということだ。

シャドーバンキングは中国の金融監督当局である「中国証券監督管理委員会(証監会)」
をもってしても詳細が把握できていない“闇(やみ)”の金融である。先日北京で、太陽光パネル企業が債務不履行になったのは、社債で、監督官庁の力が及ぶ“表”の金融の世界である。

エコノミストの推定では年末までに償還期限を迎えるシャドーバンキング関連の金融商品は中国で4兆円にのぼる。

このうち40%前後が採算性の低いインフラ案件など、リスクの高い運用先への投資で、政府や国有商業銀行などが救済を拒否すれば3ぶんの1に当たる約5000億元にデフォルトする懸念がある。日本円で約8兆2500億円。と言う事だ。

ドバイ・ショック並みか、それ以上の衝撃が世界中の市場に影響する事になるだろう。
(えびなたろう)



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