きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

鳩山内閣辞任は何だったのか!

2010-08-27 10:09:56 | Weblog
鳩山内閣辞任は何だったのか!        (010.08.27.)

小沢氏が代表戦に菅氏の対抗馬として、立候補する事に躊躇していたが、鳩山氏の最終調整として菅氏と話し合いの後、小沢氏との会談で、「小沢氏を応援する事が大儀である」と述べて、小沢支援を鮮明にし、それによって、小沢氏も代表選に立候補する事を決定した。

急転直下この変節は何が理由であったのか。鳩山氏は辞任の際、菅総理にクリーンなイメージの民主党を菅氏に託して、菅氏の続投を主張していたが、昨日、小沢氏支援に変わった理由を「03年民主党と自由党の合併で、私の一存で小沢先生に民主党に入って頂いた。その経緯から応援する事が大儀だ」と述べ、今までの菅内閣続投の考えを一転したのである。

この一連の言動から、先の鳩山内閣が6月2日に辞任した行動は一体なんであったのかが問われるところである。

鳩山氏の変転性格は、国民も知るところであるが、辞任の際は、政界を隠退するとまで行っていた人が、その口の根も乾かぬうちに前言を撤回し、小沢氏も、「陸山会」がらみの「政治と金」問題で、国民に説明責任も晴らして居らず、検察審査会からは起訴相当が言われている。
野党からも「承認喚問」の話もあったが、菅総理や枝野幹事長から、「辞任した事により、けじめがつけられた」と言う考を表明して穏便に収めていたが、今回小沢氏の立候補は、全く辞任の“けじめ”どころか、内閣辞任に至った反省すら、すべて覆す行動で、これほど国民を馬鹿にした話はありません。

鳩山氏が菅さんに突きつけた、条件は、すべてが人事問題で、枝野氏の幹事長職と仙谷氏の官房長官職の変更を迫ったものの様で、「脱小沢色」を解消させるものであったと言う事である。
菅総理は、「挙党一致」の体制を否定する考えはないが、脱小沢は、国民の民意に沿うもので、これを変更すれば菅内閣の性格が全く変わってしまう、として承諾しなかったのである。当然の事であると思う。

菅総理は、「小沢さんの了解がなくては何も決められないと言う形は良くない」と言っている。党の「挙党一致態勢」と言うのも党員であれば誰も反対する人はいない、当たり前の事であるが、公党としての民主党は国民感情を無視して派閥のエゴを押し通す事は、政党の形態を成さないことであると心得るべきである。

街頭での世論調査でも小沢氏の代表選出馬への反対が多い事も、先ず当人が世論の空気を認識するべきである。味方ばかりの集団の中では他人の意見が分からないと言う事を「井の中の蛙、大海を知らず」と言うのである。
(えびなたろう)


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