きまぐれ発言

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中国の「遠交近攻」の外交

2013-10-24 11:19:51 | Weblog
中国の「遠交近攻」の外交     (2013-10.24.)

安倍晋三政権は、中國北方で国境を接するモンゴルと友好関係を築き、ロシアとは外交・防衛相会談「2プラス2」の立ち上げで合意した。また、南のインドとも安全保障で関係を強化すると、さすがに、包囲網を恐れる中国も慌てだした。

李克強首相が22日から、ロシア、インド、モンゴルの3か国の首相を相次いで歓待する招待外交に乗り出した。安倍政権がこれら3カ国と安全保障で強調している所から、手から砂がこぼれる様な危機感を抱いたのだろう。

インドのシン首相は訪中直前の21日にモスクワを訪問しプーチン大統領と会談し、ロシア製空母の年内引き渡しを確認しているから、露印は李首相が考える程一筋縄では行かないのではないか、インド洋では既に海軍力を見せつける中国に対抗して、インド海軍は急速に増強している。インド海軍の予算は、1988年頃は、1億8千100万ドル程度であったが、2012年度は67億8千万ドルと急激に膨れ上がっている。

近年特に中国は海洋思考に切り替え、インド洋だけではなく、北オホーツク海にも乗り出している事は、近隣諸国も承知の上で、警戒を怠って居ない。「海洋情報季報」によるとインドは8月に初の国産空母(排水量3万7500トン)の進水式を行った。国産空母の運用は、米国、英国、ロシア、フランス、に次いで5番目である。中でもインドは、英国から老朽艦の受け入れや、其の上で予定のロシア製空母を保有する事に成る。

不思議な事にインド海軍が増強しても周辺国から「警戒警報」が鳴らない事であります。
其れは中国の様に力を誇示し、海洋資源をかき集めたり、領有権争いを遣らないからだ。
口では「平和的台頭」を言いながら周辺国を脅かす言行不一致が有るからで、孔子の言う注意人物とは、「損者三友」(見かけが良く、人当たりが良く、口のうまい友、)と、この様な人は、最も注意しろと、孔子が教えている通りである。

東南アジア沿岸の諸国は、「インドが中国の対抗勢力に成る事を期待している」(ウエッブ誌、ザ・ディプロマット)。インドはこれまで、陸の国境線で中国と対峙してきたが、20年に及ぶインド版の「ルック・イースト」政策の一環として、東アジア諸国との関係強化してきた成果であろう。

安倍政権の言う地球儀外交とは、中國を意識した「遠交近攻」外交であると指摘して来た事で、「遠い国と手を組んで、近くの敵に2面3面作戦を強いる戦術」をいうのである。
此のことは、中国の膨張主義を意識するロシア、インドも同じで、安倍首相の「遠交近攻」外交と共鳴する物である。
(えびなたろう)


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