きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

松岡大臣の自殺と、自民党の体質

2007-05-29 10:19:29 | Weblog
松岡大臣の自殺と、自民党の体質

公共工事の財源は全て国民の税金から出ている、その税金を使って、道路(農道をふくむ)、橋梁、建物(議員宿舎・グリーンピア・等)等が作られるがその工事の入札に談合が、行われ、または談合が黙認される事で、建設業界が得る利潤の一部が回りまわって、自民党議員の個人または団体に寄付や裏金として還元されている。

このネットワークのなかで、官僚の許認可権等を操り、動かして居るのが、族議員と称する人たちである。自由民主党は、この族議員の集団で、成り立っているから、これら、族議員の活動を、黙認せざるを得ない体質が出来てしまっている。
安倍総理が松岡さんをかばい続けたことも、自民党議員が、疑惑の調査に消極的である事等も、そのためである。

これは、半世紀以上にもおよぶ、長い間の政権を維持してきた、特権がこの様な体質を作り上げて来たのである。
自民党議員の中でも真に、国民の立場を考えて、この様な税金の無駄使いをなくし効率の良い運用を、唱える人も居るが、結局は、回りまわって、その利益の還元に浴している事を思えば、自分の政治的信条に反していても、党の以降に従わざるを得ないのが自民党の体質を造り挙げている。

今回の緑資源機構の疑惑問題も、歴代の幹部・理事等によって、また業者側には
天下りによる、元官僚OBがいて、受注業者の順番を決め、その工事価格まで、細かく決められていたと言う疑惑の中で、捜査が進められていたが、松岡農水大臣の自殺と言う事で疑惑の核心部分はまたもや、闇に消えてしまうのではないかと思う。

小泉さんは、「自民党をぶっ潰しても、」と5年半かけて「道路公団民営化」「郵政民営化」等の改革に着手したが、肝心の税金が回りまわって、与党政治家に還流する構造は、全く変わっていない。其れは、如何に仲介に入っている族議員の結束が強いかと言う事を物語っている。
政・官・業の癒着構造、この様な、状態から脱却することは、もはや、今の自由民主党の体質の中では不可能と言わざるを得ない。
                       (えびなたろう)