「罪の声」

～３５年の時を経て蘇る宿命～

２０２０年　　日本映画　　（2020．10．30公開）
配給：東宝　　上映時間：１４２分
監督：土井裕泰
原作：塩田武士　「罪の声」（講談社文庫）
脚本：野本亜紀子
音楽：佐藤直紀
衣装：宮本まさ江
主題歌：Uru　「振り子」
出演：小栗旬／星野源／松重豊／古舘寛治／宇野祥平／篠原ゆき子
　　　原菜乃華／阿部亮平／堀内正美／木場勝己／橋本じゅん／桜木健一
　　　浅茅陽子／高田聖子／佐藤蛾次郎／佐川満男／宮下順子／塩見三省
　　　庄司照枝／沼田爆／岡本麗／若葉竜也／須藤理彩／市川実和子
　　　火野正平／宇崎竜童／梶芽衣子

＜見どころ＞
かつて日本を震撼させた事件をモチーフにした塩田武士の小説を映画化。
昭和の未解決事件をめぐる二人の男の運命を映し出す。『ミュージアム』や
『銀魂』シリーズなどの小栗旬と、『引っ越し大名！』などの星野源が
主人公を演じる。星野が出演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の演出と
脚本を担当した土井裕泰と野木亜紀子が監督と脚本を務めた。

＜ストーリー＞
新聞記者の阿久津英士（小栗旬）は、昭和最大の未解決事件の真相を追う中で、
犯行グループがなぜ脅迫テープに男児の声を吹き込んだのか気になっていた。
一方、京都でテーラーを営む曽根俊也（星野源）が父の遺品の中から見つけた
カセットテープには、小さいころの自分の声が録音されていた。その声は、
かつて人々を恐怖のどん底に陥れた未解決事件で使用された脅迫テープと
同じものだった。（以上、シネマトゥディより）

＜感想＞
昭和最大の未解決事件である「グリコ・森永事件」をモチーフにした作品。

あの事件は、未だに覚えています。遺留品が多かったのにも関わらず
犯人検挙に失敗するという警察の大失態。テープの声は、実際の事件でも
子供の声が使われていましたね。
その子供の声に焦点を話を作り上げていったのは、とても面白いと思いました。

記者役の小栗旬さんは、記者にぴったり。星野源さんとの息も合っていた
ように感じます。しかし、関西人でない方の関西弁は、やはしどうも
しっくりこない。（仕方ないけど＾＾；）

昭和の事件ということで？久々にスクリーンで観るお顔の方々が
いっぱい出てきて昭和人としては嬉しかったですよ（笑）

時々、当時の実際の映像が差し込まれているので、ノンフィクションのような
錯覚を感じ、素直に作品に入り込めました。

この事件に、無意識のうちに関わらされてしまった子供たちを案じる
気持ちが感じられます。重いテーマも含んであるし、R指定ではないが
キツいシーンもあるので、その点を承知で観ることをおすすめします。

実際にテープを吹き込んだ子供たちは、生きていれば４０代ぐらいかな。
今、どうしているのだろうか？

点数：８点 （１０点中）