へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

ある日突然テレビがやってきた      その2(突然訪れた幸運)

2016年05月08日 23時30分44秒 | 昔話?
突然訪れた幸運とは。


大卒サラリーマンの初任給1年分でも買えないほど高価だったテレビがやってきたこと自体が幸運なのだが、それにはある伏線があるのです。



今でも高価な景品がもらえる機会は多いだろうが、この場合は、ある予想外(悪い方の予想外です)の結果によってもたらされたのもで、「禍転じて福と成す」の典型のような話かも。


昭和30年。

我が家は酒屋である。

なので、至極当たり前の話ではあるが、お酒を売っている。


酒問屋からお酒を仕入れるのも当たり前の話だが、ある酒造会社が「テレビジョンが当たるクジ付きのお酒」を売り出したと言う話しが問屋から舞い込む。




そこで父は考えた。


「これはかなり売れそうだ」と。

すぐさまかなりの量を仕入れ、店の棚にずらりと並べた。


お酒を買いに来たお客にも精一杯勧めるが・・・・。



あまり名の知れていないメーカーのお酒だったこともあって、「どうせ当たりっこない」と言ってなかなか買ってはくれない。





父も予想外の結果で機嫌が悪い。


結局のところ、そのほとんどが売れ残ってしまった。




景品付きの特別販売のため、返品も出来ないと言う。





正に「泣きっ面に蜂」「獲らぬ狸の皮算用」と言ったところなのである。



つづく。
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