へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

再びレジ袋について

2008年08月22日 04時38分37秒 | Weblog
一時期言われていた「レジ袋削減」と言うことも、最近はあまり聞かなくなってしまったのだが、果たしてどれくらい浸透したのであろうか?。
東京などでは多少は浸透したのかもしれないが、私が住んでいる埼玉県西北部で見る限り「ほとんど浸透していない」といってよい状態で、マイバックを持つ人など極わずかしか見かけない(私も店によって、使ったり使わなかったり、であるが)。
資源の節約と言う意味で「レジ袋削減」と言うことが言われているのだが、以前にも書いているのだが、「レジ袋の削減による効果」と言うものを、改めて別の角度から考えてみたい。
私は一人で暮らしているので買い物には良く行くのだが、売り場にある商品を見ていつも感じることがある。
それは、レジ袋より、ペットボトル、生鮮食品のトレーやパック、ゼリー・プリン・ヨーグルトなどの容器、・・・・といった包装資材の削減のほうが重要だと言うことである。
最近では、三菱化成工場の火災による原料不足から、「指定のゴミ袋」が不足したため、特大のレジ袋などはゴミ袋に流用できるようになったのだが、包装資材はほとんど流用がきかない。
更に悪い話がある。
「回収されたペットボトルの多くが焼却されている」というのである。
その他にも、せっかく分別収集されたプラスチック類も、一部は再生処理されて燃料として利用されているのだが、多くは「引き取り手がない」と言う理由で焼却処分されているというのである。
改めて考えてみると、レジ袋の中には「レジ袋の数倍の石油資源」が入っているのである。
更に、原油高騰が新たな問題も発生させている。
原油高騰のあおりを受けて、回収されたペットボトルの一部が中国などに輸出されていると言うが、再利用という観点から見れば良いことなのだが、輸送のために無駄なエネルギーが消費されるのである。
「輸送のためのエネルギー」と言うことになると、日本の「フードマイレージ」も問題にしなくてはいけないだろう。
「自給率39%」と言う数字からわかるように、「大量の食糧を輸入しなくてはいけない」と言うことで、日本は「世界一のフードマイレージ大国」と言うことになってしまう。
考え方を変えると、2万キロ近くも離れた国から輸入された魚などの食料品は、「石油を食べている」と言う言い方も出来るのではないだろうか・・・・。
更に(少々くどい?)、「省エネ電化製品」にも気をつけなくてはいけないだろう。
「新しい製品に買い換えたほうが省エネになる」と宣伝されているようなのだが、「条件によってはほとんど変わらない」と言う場合もあるから注意が必要である。
我が家で実際に起きた話であるが、4年前に、16年間使った冷蔵庫が故障したので買い換えたのだが、友人の話によると「電気代が少なくなって、数年で元が取れる」と言う話で期待していたのだが、いざ使ってみると「ほとんど変わらない」と言うのが実情で、「扉の開け閉めが多い家は省エネになるが、開け閉めが少ない家ではほとんど変わらない」と言うのが実態のようである。
「メーカーの宣伝文句」や「風評」などに惑わされると、思わぬ損失をこうむることもあるから気をつけないといけないだろう。
「軽は燃費が良い」というのも、最近は当てはまらないケースが増えているようで、私の車のように「1500CCで17キロ」と、「軽以上?」と言う車もあるが、運転する人が変わると15キロ以下になるので「運転の仕方にもよる」と言うことになってしまう。
比較的新しい型の車の中には、「燃費の良さ」を売りにしている割には「実際の燃費は悪い」と言う車も結構あるようで、気をつけなくてはいけないようである。
こうして考えて見ると、「レジ袋の削減」など、「ほんの微々たる効果しかない」と言うことがわかるであろう。
もっと「抜本的な対策」が必要だと思うのだが・・・・。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 産科医に無罪判決 | トップ | リサイクルの問題点 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うーん… (河原 真)
2008-08-24 00:40:36
そういえば、僕はたまに出張する事がありますが、その地域によって色々です。僕はなるべくレジ袋を使わないように心がけていますが、レジ袋を多くもらって行く地域・マイバックが浸透していて、マイバックを忘れてしまってレジ袋を使うのが恥ずかしい気持になる地域…。本来ならば後者であるべきなのですが…。でもペットボトルのほとんどが焼却されているなんて驚きです。本当だとしたら、分別の無駄と言う事にならないでしょうか?まあそれは極論だとしても、せっかく分別してゴミ出しをしてる人も、分別しなくなってしまうのでは…。なんかまとまらなくなってしまいました。すみません。
返信する
ブログに書き忘れたこと (へそ曲がりおじさん)
2008-08-24 15:20:13
「分別しなくなってしまうのでは・・・・」と言う心配だが、どこの自治体かは知らないが「表向き分別収集をしないとまずいので分別収集しているが、収集した後は・・・・?」と言う話も耳にします。回収量が少ないと「リサイクルのコストがかかりすぎる」と言うことが原因のようで、財政難の折、少しでも経費を減らしたいのでしょう。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事