低気圧の接近、生温かな空気、どんよりとした空。
渓流魚を狙うには、絶好の条件が揃った。
唯一つのことを除けば。
それは、風・・・。
254内山トンネルを抜けるまでは、穏やかな雰囲気だった。
だが、トンネルを抜けた途端に、様相は一変した。
道路には、ゴミや落ち葉が舞い上がり、車のハンドルが大きく取られる。
強い南風が吹いている。(ちなみに、トンネル手前の気温が14度、トンネルを抜けた所で21度でした)
「あ~、これじゃ釣りにならないかも?」
一瞬、弱気な気持ちになるが・・・。、
「しかしこの風も、水の中に空気を送り込み、魚を活性化させる筈だ」
と、前向きに考えることにして車を走らせた。
そして、釣り開始。
竿を振れるのは、2~3分に1回位か?
風の合間を見ながらでないと竿が折れてしまいそうだし、仕掛けが吹きあがってしまい、とても流せる状況ではない。
そんな状況の中、竿を水面と平行に寝かせ、完全なオバセ状態にして仕掛けを流し続けるが、アタリが取れない。
竿を支えているだけで精一杯。
だが、勘を研ぎ澄ませ神経を集中して、何とかアタリを取る。
丸っきり分からない時には、ここで喰うだろうと予測した所で、静かに聞き合わせをしてみる。
そうして最初のポイントで、22~23センチと小型だが、4匹を釣ることができた。
「う~ん、ここには小型しかいないか?」
そう思ってポイント移動。
そこからは、良型の連発だった。
狙った所、ここぞと思った所からは、間違いなく答えが返ってきた。
しかし・・・。
バラシも連発。
何しろ風が強くアタリが取れないから、前アタリも察知できずに、アワセのタイミングもずれているのだろう。
良型ばかり、10匹ほどもバラシただろうか。
それでも、強風下の釣りのストレスに耐え、15匹の魚をキャッチすることが出来た。
最初の4匹以外は、29センチを頭に全て26センチ以上。
27~28センチの幅広サイズがズラリと揃ってくれた。
そして、雨が降り出し風が止んできた。
「あ~、くそっ!!」
「せっかく風が止んできて、これからだというのに!!」
残念ながらタイムリミット、皮肉なものだ。
今日も、病院での診察が待っている。
後ろ髪を引かれながら、竿を納った。
それに、前回の千曲で半日竿を振った結果、家に戻ってから酷い目に遭った。
足が痙攣して、一晩中もんどりうって苦しんだのだ。
これについては、自戒しなければならない。
少し余裕を持って早く帰らねば・・・。
これはきちんと朱点が写っていますね。アマゴです。
綺麗なイワナ
こんな幅広のヤマメばかりですから堪りませんなぁ。
充分に、引きを堪能してきました。
今日の条件で尺が出なかったのが、心残りと言えば心残り。
だが、そこまで言ってしまうのは贅沢か?
充分過ぎる釣果ですからね。
GW明けの千曲川本流、爆釣劇は幕を下ろした。
昨年不調だった場所に入っても、今年は盛んにアタリが出る。
今年の千曲は、かなりイケルかも!!
帰る頃には本降りだった雨、群馬県側では殆ど降っていなかったようですね。
竿 旬速本流H72
ハイパードリフトサツキ75
道糸 ハリス通し0.5号 0.6号
針 やまめ半スレひねり 7号
ガン玉 3号~5B
餌 ミミズ クロカワ虫
釣果 ヤマメ アマゴ 22センチ~29センチ 14匹
イワナ 25センチ 1匹
さすがに良い釣りしてますね。今日も親父が見かけたみたいです。今年は数は釣れるのですが、25~6センチで中々納得いくサイズが出ません。あまり上流部は良くないのですかね?下流部はどうなんでしょうか?差し支えなければ教えてください。
後、体には十分気おつけてくださいね。
大型狙いとしての千曲のベストシーズンは、まだこれからでしょうかね?
自分のパターンとしては、今の時期は、まず上流部で結果を出してから下流部に移動。
ベストシーズンに備えて、下流部のポイント幾つかに探りを入れておきます。
そして、6月に入る頃、水が少なくなってきたら、下流部オンリーで型物狙いになっていくのが通例です。
アタリは少なくなりますが、これからの時期、尺を狙うのであれば確実に下流部でしょうね。
詳しい場所は、この場ではご勘弁下さい。
また釣り場で会えたら、お話ししましょう。