陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

コツコツと

2009-06-01 22:11:58 | 釣りの話
ガン球です。
たかがガン球、されどガン球。

小さな物ですが、渓流釣りではかなり重要な役割をします。
そして、消耗品の一つでもあります。
今では「ガン球」と一口に言ってしまっても、様々な種類があるものです。
ゴム張りガン球、全体をゴムでコーティングした物、鉛の軟度が高い(軟らかい)物、
そして、昔からある硬い物など。

さて、そんな小さなガン球ですが、加工を施してある物はやはり値段が張ります。
使い易いし、便利ですが。
ワンパック、数個から十数個で、およそ300円くらいでしょうか?
かたや、昔からの硬くて何も加工を施していない物だと、十分の一くらいの価格になるでしょうか?
時と場合によりますが、ガン球を重くすれば重くするほど、根掛かりなどで消費する量も増えます。
特に風の強い日など、オバセ状態にして仕掛けを流すことも多いので、余計です。
ガン球の消費量=お金の消費に比例。
そこで、少しでも節約することを考えなければと、
釣りに行けない時には、コツコツと安いガン球に手を加えています。
噛み合せの片面を、カッターで斜めにカットしていますが、
今ではこんなことをやっている人も少ないでしょうね。
こうすることで、硬いガン球でも一々ガン球外しを取り出さずとも交換できますし、
ゴム張りガン球を使わないことによって、
多少なりとも環境に与える影響も少なくすることもできます。

ゴムで加工したガン球は、本当に便利で良いんですけどね、
例えば、4号とか5号とかの小さなガン球だと(本流ではあまり使いませんが)、
何となくしっくりときません。
糸から、ずれ易いし、鉛の量とゴムの量のバランスも悪く、
水に対しての比重が、普通のガン球と比べて、かなり違っている気がします。
3号以上の重さなら、値段意外に特に何の問題は感じませんが。

4号、5号となると、小さくて本当に面倒くさいのですが、
ちょっとした加工を施しておくことによって、釣り場での手返しを良くすることができるのです。
糸切れが心配な人は、ティッシュの端でも千切って糸に丸めた上に、
ガン球を噛ませればいいでしょう。
まあ、極細糸でも使っていない限り、
ガン球を噛ませた部分から糸が切れることは経験上殆どありませんが。

もう一つ、ガン球ケースに小さな両面テープが附属している品物がありますが、
何でだろう?と、疑問を感じている人はいませんか?
分かりきったようなことを今更と言われそうですが、意外と理解していない人も多いようです。
あれは、ガン球の固着防止の為ですね。
ベストのポケットなどに入れて歩いている内に、ケースの中で転がって、
ガン球が閉じてしまっていることが多く、イザと言う時に全く使えない、
なんて事を防ぐ為です。
両面テープを張って、ガン球が張り付いた状態にしてあれば、そんなことはなくなります。
ですが、転がらない範囲での少量しか入れられないし、
埃や汚れも附きやすくなります。
ガン球の合わせ面だけでもカットしておけば、
閉じてしまっても爪先だけで開ける事ができるので、両面テープを張らなくても便利です。

今月は、釣りに行けるかどうか分かりません。
ま、そんな時には時間を見つけては、こんな面倒くさいこともやっています。