一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『日帰り旅行は電車に乗って 関西編』

2018-08-01 | 乱読日記
関西の私鉄は関東に比べて面白いと思う。

たぶん、東京の私鉄は開業当初から都市間をつないでいたり、産業用だったりする路線が多く、今やほとんどが通勤路線になってしまっているのに対し、関西の私鉄は近郊の行楽地・名所旧跡をつなぐ路線が今でもたくさん残っている。
これは、明治になって鉄道というものが発達する以前からの行楽地・名所旧跡の蓄積の差によるのではないか。
『鉄道が変えた社寺参詣―初詣は鉄道とともに生まれ育った』に描かれている、明治時代の関西の鉄道間の競争の激しさをみても、当時の勢いがわかる。

今まで関西は出張のとんぼ返りや、旅行にしてもピンポイントで1~2泊程度がせいぜいだったが、ちょっと鉄道を使って足を延ばしてみよう、と思う関西鉄道初心者にとっては、電車と終着駅の魅力を伝える格好のガイドブックになっている。

★3.5


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