味の素社員らに不正取引容疑=子会社化公表前、カルピス株購入-利益数十万円
(2009年6月12日(金)12:04 時事通信)
味の素社員は社内の業務連絡で子会社化を知り、妻の名義で購入。カルピス社員の妻は夫から情報を聞き、知人名義の借名口座で買い付けたという。夫は取引を知らなかったとされる。
公表前の重要事実を社内に業務連絡で流してしまった味の素の情報管理体制自体に問題があると思います。
同じことはカブドットコム証券のインサイダー事件でもありました(これについては既にtoshiさんが指摘されています。)。
監視担当インサイダー 証券元社員ら課徴金勧告
(2009年6月6日(土)08:05 産経新聞)
カブドットコム証券によると、3月のTOBでは、全社員が閲覧できるパソコンにパスワードを設定しないまま情報が入ったファイルが置かれていた。また、11月のケースでは、社長名で約80人の全社員あてにメールが送られていた。同社では「外部への説明を統一性を持って行えるように考えて発信した」と説明している。
従業員性悪説に立つというのは経営全体のあり方として適当かどうかとも思いますが、不必要な誘惑につながるようなことはしないほうがいいということですね。
カルピスの件は、夫が妻に伝えたのがきっかけということですが、この手の話は家族にも言うなと釘を刺しておくと家族に「何で最近帰宅が遅いんだ」などと妙な疑いをかけられるというデメリットもあります。
まあ、このへんについては日頃の行いと家族の信頼関係の問題ですが、これを悪用して「詳しくはいえないが極秘の案件で」などと遊び歩いている輩もいるとか・・・