一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

OUTFOXED

2009-06-22 | よしなしごと
今週はサラリーマンNEOが休みだったので、この前見つけたんだけどNEOの裏番組に当たるので後半しか見れなかった東京MXテレビ(ご存じない方も多いと思うのですが東京のUHF局です)の松嶋×町山 未公開映画を観るTVを最初から観ました。
(前置きが長くてすみませんが、ウチはまだアナログTVだしDVDレコーダーなんてしゃれたものものもないので録画中に再生するなんて小じゃれたことができないし、そもそも録画したもの後で見るという習慣がきちんとできてないもので・・・)。

「松嶋」はオセロの松嶋尚美さん、「町山」は映画評論家の町山智浩氏です。

今回は"OUTFOXED"の後編。
アメリカのFOXTVの偏向度合い(いかに共和党寄りで、イラク戦争を正当化し、大統領選挙報道でブッシュ寄りの報道をしたかetc.)を告発したドキュメンタリー映画です。

概要は上の町山氏のサイトでも紹介されています。
また(英語ですが)Youtubeで予告編が見られます。


OUTFOXED: Rupert Murdoch\'s War on Journalism -- Trailer



そうはいっても、FOXTVはニュース番組としては4大ネットワーク中最大の視聴者数を誇っているそうで、報道に公正さを欠くということ以上に、そういう偏向報道を観たい人という層を上手くつかんでいる(洗脳している)ところに問題の根深さがありそうです。
(「24」もFOXTVの看板番組ですが、徐々に世相を反映して「敵」の描き方は微修正をしているあたりも局の方針の一環なのでしょう。)


映画の原題には"Rupert Murdoch's War on Journalism"という副題がついています。
FOXTVの編集方針には同社を所有しているニューズ・コーポレーションのオーナーであるルパート・マードック氏の意向が強く働いているようです。
マードック氏はアメリカ進出のときに米国籍を取得しましたが8年前、70歳のときに40歳年下の中国人女性と結婚し子供も2人もうけたそうです。
これが中国進出の足がかりを意識したのかどうかはわかりませんが、本人の政治スタンス、またはビジネススタンス次第では気がついたらFOXTVは親中国になってた、なんてことはないんでしょうか。


番組の内容は面白かったのですが、もともとMXTVって東京都が大株主なのにこんな映画を紹介して自分のところの編集方針に跳ね返ってこないかな、などと余計な心配をしてしまいました。

そこで株主構成を見ると

 株式会社エフエム東京(14.80%)
 株式会社中日新聞社(7.32%)
 東京都(4.10%)
 鹿島建設株式会社(4.10%)
 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(2.95%)

と(僕が想像していたように)東京都は筆頭株主ではないんですね。

開局当初、当時ほとんどテナントがいなかった東京臨海副都心の東京テレポートセンターにスタジオを構えていたのでこんなしがらみがあるんじゃ長持ちしないよなと思っていたのですが、今は引き払って麹町(筆頭株主のFM東京の近くです)にいるようです。

スポンサー探しには苦労しているのか、CMはアニメと音楽ばかりというのはちょっと気になるのですが、今後もUHF局らしくこういうゲリラ的な番組をいっぱい作ってほしいものです。


PS
地デジは周波数帯はUHF波なので、今後「U局」って何と言われるのでしょうか。
もっともいまだに「レコード大賞」といっている業界なので、けっこう慣習の縛りがきつく、余計な心配をする必要はないのかもしれませんね。

コメント
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