yahooブログ「蘇る日本!日本を良くすることができるのは、わたしたち日本人です」からの転載(その二)です。
転載開始
その二
中村:
それはこれから説明します。
慢性の少ない放射線を長い間浴びる、そうしますと活性酸素もちょっとづつ出ますから、これは運動で軽く活性酸素が出て、これに対して活性酸素処理能力が高まるというのは御存じの通りですが、それと同じようなことが起こって、活性酸素処理能力が上がります。
で、DNAを損傷したものに対して修復する機能も上がります。
変な細胞を自爆させる機能も上がります。
そして、大事なのは免疫細胞の機能も上がるということなんです。
これは細胞レベル、動物実験レベルで証明されてるんです。
だけど人間の証明はありません。
辛坊:
だけど、それを言うたらタバコだって増強するから、がんにかかりにくいってことになるんじゃないですか。
中村:
違います。
タバコはもっと複雑なんです。
タバコは毒素としては非常に強いので、ちょっと話が違うんです。
辛坊:
今、一部には、20キロ圏も30キロ圏も対比する必要ないんやと。
家に帰っていいんや、という意見も最近出始めてるんですが、これについては?
中村:
今の線量(4月17日放送)だったら帰っても危険はないと思います。
辛坊:
それは原発から500㍍とか1㌔のとこでもそうですか?
中村:
それは私は、そこの濃度がどれくらいか知りませんからなんとも言えません。
たとえば20マイクロ・シーベルトとか30だとか、ありましたね。
辛坊:
1時間あたり・・・
中村:
その辺りあったら・・・
辛坊:
1日で480。
中村:
でもそれは夜は家の中にいるし、ずっと浴びるものではありませんからね。
でも、それくらいなら、おそらく大丈夫です。
勝谷誠彦:
今、作業してる人の数値、年間250㍉シーベルトくらいまで上げてますね。
あれが一つの、あそこまでは大丈夫だっていう証拠ですね。
金美齢:
魚とか食べものは大丈夫ですか。
中村:
今のレベルなら全く問題ありません。
そんな1年中食べ続けるんじゃないんですから。
中村:
台湾で、180ものビルの鉄筋にコバルト60・・・これは半減期5年ですが、結構な量が含まれてて、1万人が被ばくしました。
初年度には1000人以上が500㍉シーベルトを浴びてるんですね。
で、20年間で年平均40㍉シーベルト。
これを20年間、調査した台湾の疫学者がいました。
どうだったかと言いますと、
一般の人のがんの死亡率は年々上がります。日本でもそうですね。
で、この1万人の被ばく者のがん死亡率は激減したんです。
辛坊:
先生、そんなに体にいいものなら、どうして先生方は放射線治療するときに防護服着るんですか?
そのまま浴びた方が体にいいんじゃないですか。
中村:
量が少なかったら全然問題ありません。
だけど、我われ何時間やるか分からないですからね。
一つにはあれ規則で着なきゃいけないから着てるんですが、年間いくらまでで止めるって決まってたら、それでもいいですよ。
実際、着ないでやってる人もいますしね。
ざこば:
僕も着ない人にやってもらいました。
ある人はつけたましたけど、ある人は外してやってました。
三宅久之:
それは歳とった人でしょう。
若い人はそれで生殖機能がなくなるっていうんで嫌がるんですよ。
ざこば:
たしかに、その人、女の人でしたわ。
中村:
たしかに量を浴びれば、精子がやられ不妊になります。
で、この台湾の例と同じような話は他にもいっぱいあるんです。
米国の原子力空母、2万7000人の調査ですが、年平均2.8㍉シーベルト。
で、9000人が累積で50㍉シーベルト。
さっきの例より量は少ないですが、アメリカのちゃんとした教授が調査したということで価値ある論文です。
がん死亡率は15%低い。
その他の死亡率も24%低い。
つまり、活性酸素に強くなると、心臓病その他にも強くなると考えられるんですね。
で、イギリスの放射線科医ですが、1955年以降は年間5㍉シーベルトくらいですが、他の医者より29%発がん死亡率が少ないと出てます。
で、プルトニウムを浴びた方のデータもあるんです、アメリカで。
少ないですが調べるとがんの死亡率は30%低い。
これは肺に沈着しますから肺がんが問題になるんですね。
で、肺がんの人を見てみますと、発がんした人の14分の1でこれも高くなかった。
その他、米国及び東ドイツの住居内ラドン被ばく、年間3~15㍉シーベルトでは、一般の人より肺がん死のリスクは低く、
中国の高自然放射線地区住民は年平均5.87㍉シーベルトの固形がん死亡率は34%、一般に比べ低かった。
辛坊:
でもサンプル少ないですから・・・
中村:
そうですね。でもまあ、いろんなこういう例がある、ということです。
辛坊:
ただ、今の話でいうと、はじめ低いんですけど、どっかでグッと上がり始めるところがあるということも・・・
中村:
あります。
辛坊:
それはどの辺からなんですか?
線量として示すなら。
中村:
それはわかりません。
勝谷:
冷戦時代、アメリカとソ連、中国、ムチャクチャやったやないですか、核実験とか。
今騒いでる量の1万倍くらいの「死の灰」とか「雨」とか、言われてましたわね。
だけど日本人はそれで、疫学的にがんが増えたとかないし、むしろ、そのおかげで長寿国になったのかもしれないと(笑)、だけど、ウイグルとかマーシャル群島とかでは、明らかにそれが原因でがんの人が出てる。
これはやっぱり濃さの問題なんですか?
中村:
そうだと思います。
今分かりませんと言いましたが、人によって違うんですが、500㍉シーベルトという人もあれば、1000㍉シーベルトという人もあります。
宮崎:
ただ、今のご説明の活性酸素が体を強くして、むしろ体にいいから発がん率が低くなるというのはこれはあくまで仮説ですよね。
中村:
そうです。
辛坊:
私は先生のいうことを、「もっともだ」と思って聞いてるんですが、というのは、私、昔ね、あのチェルノブイリの翌年に、あそこら辺に取材で行ったんですよ。
そのとき、キノコスープを山ほど飲んだんですよ。
で、帰ってきてそのサンプルを東大に持ち込んでセシウム調べたら、日本の環境の当時300倍の量だったんです。
それを毎日飲んでたんですよ。セシウム137ですよ。
25年ほど前ですが・・・
中村:
まあ、がんになるとしたら、10年15年20年ですわ。
25年前だったらもう大丈夫です。
たかじん:
でも、チェルノブイリでも、みんなが騒いでるほどにはがんなった人はそんなにいなかったんでしょ?
辛坊:
IAEAはあの被ばくの影響で、4000人くらいの人が亡くなったというのが一応公式文書になってますが・・・
中村:
甲状腺がんはあったんです。子どものね。
それはたくさんありました。
でも、全然日本と違いますね。
日本人はヨードがたくさん入ってますから、あんな風にはなりません。
辛坊:
そのヨードについては、デマかどうかお訊きしたいんですが、毎日、海苔とかコンブ、ワカメとか食べてたらいいんですか?
甲状腺がんとかにはなりにくいですか?
中村:
すぐには影響はないかもしれませんが、毎日食べてれば放射線物質を次々、放出してくれますから、体にはいいですよ。
辛坊:
イソジンとかのヨード剤が効くというのは、あれは完全なデマなんですか、それとも一理あるんですか?
中村:
完全なデマです。
あれはまったく別物なんです。
辛坊:
私はすごく納得できたんですが、どうして国際何とか(ICPR)っていう組織は、やっぱり「一定レベルで右肩上がりの直線的に発がんが増えていく」(直線しきい値なし)というのが、まだまだ公式見解なんですけども、どうしてそれはひっくり返らないんですか。
中村:
難しいですね(笑)。
たかじん:
そら、あんなとこ、権威の集まりやもん。
勝谷:
地球温暖化なんかと同じでね、一回決めたらそっちにしか行かない。
それで研究費とってメシ食ってる奴らがいっぱいいるんです。
利権です。
原発もそれだったんです。
中村:
委員の人たちも実はそんなこと思ってないんですよ。
だから説明する時、こういう注釈をつけてます。
「これは防護のための理論です」と、最近は必ずつけてます。
宮崎:
でも、学者の中には、「直線しきい値なし」というのを、いまでも書かれてる人いらっしゃいますよね。
中村:
疫学の方は、原爆のデータだけで、つまり、瞬間的に大量に浴びたケースだけを参考にしてますから。
たかじん:
今回のとは違うもんな。
中村:
でも、だんだん「しきい値なし」はおかしいというふうになってきてます。
勝谷:
これ福島には流れてるんですか?
たかじん:
福島は流れてない。宮城には流れてるけど。
辛坊:
こういう放送こそ、東京で流さないかんと思いますよ。
(了)
LNT(しきい値なし直線)仮説について
■しきい値無し直線仮説(Linear Non-Threshold : LNT仮説)とは?
放射線の被ばく線量と影響の間には、しきい値がなく直線的な関係が成り立つという考え方を「しきい値無し直線仮説」と呼びます。
■確定的影響と確率的影響
放射線の人体への影響は、「確定的影響」と「確率的影響」の2つに分けけることができます。
このうち、確定的影響には主に高線量被ばく時に見られる障害で、脱毛を含む皮膚の障害や、骨髄障害あるいは白内障などが含まれ、それ以下では障害が起こらない線量、すなわちしきい値のあることが知られています。
一方、発がんを中心とする確率的影響ついては、1個の細胞に生じたDNAの傷が原因となってがんが起こりうるという非常に単純化された考えに基 づいて、影響の発生確率は被ばく線量に比例するとされています。しかし、実際には、広島・長崎の原爆被爆者を対象とした膨大なデータをもってしても、 100ミリシーベルト程度よりも低い線量では発がんリスクの有意な上昇は認められていません。これよりも低い線量域では、発がんリスクを疫学的に示すこと ができないということです。
■なぜ「仮説」なのか?
このように確たる情報に乏しい低線量の範囲について、放射線防護の立場からリスクを推定するために導入されたのがLNT仮説です。低線量放射線 の影響についてはよくわからないが、影響があると考えておいた方が安全側だという考え方に基づいたもので、科学的に解明されたものではないことから「仮 説」と呼ばれています。
■LNT仮説の問題点
各種の線量限度等を勧告している国際放射線防護委員会(ICRP)でも、「この仮説は放射線管理の目的のためにのみ用いるべきであり、すでに起こったわずかな線量の被曝についてのリスクを評価するために用いるのは適切ではない」としています。
それにもかかわらず、微量の被ばくに対してLNT仮説を用いてリスクが評価される場合が後を絶たず(*1)、このような情報を受け取った一般の方々に誤解を与え、放射線に対する恐怖感、不安感を助長する結果になっています。
■低線量放射線研究からわかってきたこと
これまでの当センターを含めた多くの低線量放射線研究から、LNT仮説では説明できない事例が数多く見つかっています(*2)。また、当セン ターを含めた国内外の研究成果をとりまとめた「線量・線量率マップ」(*3)からは、放射線は一度に被ばくした場合と、少量ずつ時間をかけて被ばくした場 合とでは影響が異なることも明らかになっています。このことは、放射線作業従事者が少量の放射線を何度も被ばくするような場合には、LNT仮説から予想さ れるよりも実際のリスクはずっと小さくなることを示唆しています。
伊右作様のブログより転載させていただきました。
放射能について恐ろしいイメージばかりが先行しがちですが、国民の間に放射能について基礎知識すら教育されていないのが現状だと思います。
人体には6000~7000ベクレルの放射能があり、東京~ニューヨーク間のフライトで200msvの放射線を浴びる。(本当に低線量の放射線が危険なら、「妊婦は絶対に飛行機には乗ってはいけない」と言うべきでしょう。)
原爆のように一度に高線量の放射線(たとえば1シーベルト)を浴びるのと、1年間かけてゆるやかに低線量の放射線を浴びるのとでは全く訳が違うのだということを冷静に受け止めるべきだと思います。
少なくとも無暗に不安になる必要などないと思います。
しかし、同時に最悪の事態も想定しなければならないと思います。地域によって高い線量が予測されているところもあり、井戸や水たまりに高濃度の放射線が出ないとも限りません。
学者先生が、ただ安全だと言っても、不安は収まらないものと思います。精神衛生のためにも、「汚染された土壌」を削り取って新しい土に変える作業を公共事 業として進めてもよいと思います。(農地については簡単な話ではないと思いますが。) 政府が紙幣を刷りさえすれば、財源を確保でき、被災地での雇用創出・復興支援も可能となるので、良い方法だと思います。
転載終わり