小さな自然、その他いろいろ

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中村仁信氏「放射線量100msv/y以下なら安全」「500~1000msv/yでも恐らく大丈夫」 (その2)

2011年04月28日 16時02分59秒 | 現代日本

 yahooブログ「蘇る日本!日本を良くすることができるのは、わたしたち日本人です」からの転載(その二)です。

 

転載開始

 

その二


中村:
それはこれから説明します。
慢性の少ない放射線を長い間浴びる、そうしますと活性酸素もちょっとづつ出ますから、これは運動で軽く活性酸素が出て、これに対して活性酸素処理能力が高まるというのは御存じの通りですが、それと同じようなことが起こって、活性酸素処理能力が上がります。
で、DNAを損傷したものに対して修復する機能も上がります。
変な細胞を自爆させる機能も上がります。
そして、大事なのは免疫細胞の機能も上がるということなんです。
これは細胞レベル、動物実験レベルで証明されてるんです。
だけど人間の証明はありません。
  
辛坊:
だけど、それを言うたらタバコだって増強するから、がんにかかりにくいってことになるんじゃないですか。
 
中村:
違います。
タバコはもっと複雑なんです。
タバコは毒素としては非常に強いので、ちょっと話が違うんです。
 
辛坊:
今、一部には、20キロ圏も30キロ圏も対比する必要ないんやと。
家に帰っていいんや、という意見も最近出始めてるんですが、これについては?
 
中村:
今の線量(4月17日放送)だったら帰っても危険はないと思います。
 
辛坊:
それは原発から500㍍とか1㌔のとこでもそうですか?
 
中村:
それは私は、そこの濃度がどれくらいか知りませんからなんとも言えません。
たとえば20マイクロ・シーベルトとか30だとか、ありましたね。
 
辛坊:
1時間あたり・・・
 
中村:
その辺りあったら・・・
 
辛坊:
1日で480。
 
中村:
でもそれは夜は家の中にいるし、ずっと浴びるものではありませんからね。
でも、それくらいなら、おそらく大丈夫です。
 
勝谷誠彦:
今、作業してる人の数値、年間250㍉シーベルトくらいまで上げてますね。
あれが一つの、あそこまでは大丈夫だっていう証拠ですね。
 
金美齢:
魚とか食べものは大丈夫ですか。
 
中村:
今のレベルなら全く問題ありません。
そんな1年中食べ続けるんじゃないんですから。
 
中村:
台湾で、180ものビルの鉄筋にコバルト60・・・これは半減期5年ですが、結構な量が含まれてて、1万人が被ばくしました。
初年度には1000人以上が500㍉シーベルトを浴びてるんですね。
で、20年間で年平均40㍉シーベルト。
これを20年間、調査した台湾の疫学者がいました。
どうだったかと言いますと、
一般の人のがんの死亡率は年々上がります。日本でもそうですね。
で、この1万人の被ばく者のがん死亡率は激減したんです。
 
辛坊:
先生、そんなに体にいいものなら、どうして先生方は放射線治療するときに防護服着るんですか?
そのまま浴びた方が体にいいんじゃないですか。
 
中村:
量が少なかったら全然問題ありません。
だけど、我われ何時間やるか分からないですからね。
一つにはあれ規則で着なきゃいけないから着てるんですが、年間いくらまでで止めるって決まってたら、それでもいいですよ。
実際、着ないでやってる人もいますしね。
 
ざこば:
僕も着ない人にやってもらいました。
ある人はつけたましたけど、ある人は外してやってました。
 
三宅久之:
それは歳とった人でしょう。
若い人はそれで生殖機能がなくなるっていうんで嫌がるんですよ。
 
ざこば:
たしかに、その人、女の人でしたわ。
 
中村:
たしかに量を浴びれば、精子がやられ不妊になります。
で、この台湾の例と同じような話は他にもいっぱいあるんです。
米国の原子力空母、2万7000人の調査ですが、年平均2.8㍉シーベルト。
で、9000人が累積で50㍉シーベルト。
さっきの例より量は少ないですが、アメリカのちゃんとした教授が調査したということで価値ある論文です。
がん死亡率は15%低い。
その他の死亡率も24%低い。
つまり、活性酸素に強くなると、心臓病その他にも強くなると考えられるんですね。
で、イギリスの放射線科医ですが、1955年以降は年間5㍉シーベルトくらいですが、他の医者より29%発がん死亡率が少ないと出てます。
で、プルトニウムを浴びた方のデータもあるんです、アメリカで。
少ないですが調べるとがんの死亡率は30%低い。
これは肺に沈着しますから肺がんが問題になるんですね。
で、肺がんの人を見てみますと、発がんした人の14分の1でこれも高くなかった。
その他、米国及び東ドイツの住居内ラドン被ばく、年間3~15㍉シーベルトでは、一般の人より肺がん死のリスクは低く、
中国の高自然放射線地区住民は年平均5.87㍉シーベルトの固形がん死亡率は34%、一般に比べ低かった。
 
辛坊:
でもサンプル少ないですから・・・
 
中村:
そうですね。でもまあ、いろんなこういう例がある、ということです。
 
辛坊:
ただ、今の話でいうと、はじめ低いんですけど、どっかでグッと上がり始めるところがあるということも・・・
 
中村:
あります。
 
辛坊:
それはどの辺からなんですか?
線量として示すなら。
 
中村:
それはわかりません。
 
勝谷:
冷戦時代、アメリカとソ連、中国、ムチャクチャやったやないですか、核実験とか。
今騒いでる量の1万倍くらいの「死の灰」とか「雨」とか、言われてましたわね。
だけど日本人はそれで、疫学的にがんが増えたとかないし、むしろ、そのおかげで長寿国になったのかもしれないと(笑)、だけど、ウイグルとかマーシャル群島とかでは、明らかにそれが原因でがんの人が出てる。
これはやっぱり濃さの問題なんですか?
 
中村:
そうだと思います。
今分かりませんと言いましたが、人によって違うんですが、500㍉シーベルトという人もあれば、1000㍉シーベルトという人もあります。
 
宮崎:
ただ、今のご説明の活性酸素が体を強くして、むしろ体にいいから発がん率が低くなるというのはこれはあくまで仮説ですよね。
 
中村:
そうです。
 
辛坊:
私は先生のいうことを、「もっともだ」と思って聞いてるんですが、というのは、私、昔ね、あのチェルノブイリの翌年に、あそこら辺に取材で行ったんですよ。
そのとき、キノコスープを山ほど飲んだんですよ。
で、帰ってきてそのサンプルを東大に持ち込んでセシウム調べたら、日本の環境の当時300倍の量だったんです。
それを毎日飲んでたんですよ。セシウム137ですよ。
25年ほど前ですが・・・
 
中村:
まあ、がんになるとしたら、10年15年20年ですわ。
25年前だったらもう大丈夫です。
 
たかじん:
でも、チェルノブイリでも、みんなが騒いでるほどにはがんなった人はそんなにいなかったんでしょ?
 
辛坊:
IAEAはあの被ばくの影響で、4000人くらいの人が亡くなったというのが一応公式文書になってますが・・・
 
中村:
甲状腺がんはあったんです。子どものね。
それはたくさんありました。
でも、全然日本と違いますね。
日本人はヨードがたくさん入ってますから、あんな風にはなりません。
 
辛坊:
そのヨードについては、デマかどうかお訊きしたいんですが、毎日、海苔とかコンブ、ワカメとか食べてたらいいんですか?
甲状腺がんとかにはなりにくいですか?
 
中村:
すぐには影響はないかもしれませんが、毎日食べてれば放射線物質を次々、放出してくれますから、体にはいいですよ。
 
辛坊:
イソジンとかのヨード剤が効くというのは、あれは完全なデマなんですか、それとも一理あるんですか?
 
中村:
完全なデマです。
あれはまったく別物なんです。
 
辛坊:
私はすごく納得できたんですが、どうして国際何とか(ICPR)っていう組織は、やっぱり「一定レベルで右肩上がりの直線的に発がんが増えていく」(直線しきい値なし)というのが、まだまだ公式見解なんですけども、どうしてそれはひっくり返らないんですか。
 
中村:
難しいですね(笑)。
 
たかじん:
そら、あんなとこ、権威の集まりやもん。
 
勝谷:
地球温暖化なんかと同じでね、一回決めたらそっちにしか行かない。
それで研究費とってメシ食ってる奴らがいっぱいいるんです。
利権です。
原発もそれだったんです。
 
中村:
委員の人たちも実はそんなこと思ってないんですよ。
だから説明する時、こういう注釈をつけてます。
「これは防護のための理論です」と、最近は必ずつけてます。
 
宮崎:
でも、学者の中には、「直線しきい値なし」というのを、いまでも書かれてる人いらっしゃいますよね。
 
中村:
疫学の方は、原爆のデータだけで、つまり、瞬間的に大量に浴びたケースだけを参考にしてますから。
 
たかじん:
今回のとは違うもんな。
 
中村:
でも、だんだん「しきい値なし」はおかしいというふうになってきてます。
 
勝谷:
これ福島には流れてるんですか?
 
たかじん:
福島は流れてない。宮城には流れてるけど。
 
辛坊:
こういう放送こそ、東京で流さないかんと思いますよ。
 
 (了)
 
 

 
 

LNT(しきい値なし直線)仮説について

しきい値無し直線仮説(Linear Non-Threshold : LNT仮説)とは?
放射線の被ばく線量と影響の間には、しきい値がなく直線的な関係が成り立つという考え方を「しきい値無し直線仮説」と呼びます。
 
確定的影響と確率的影響
放射線の人体への影響は、「確定的影響」と「確率的影響」の2つに分けけることができます。
このうち、確定的影響には主に高線量被ばく時に見られる障害で、脱毛を含む皮膚の障害や、骨髄障害あるいは白内障などが含まれ、それ以下では障害が起こらない線量、すなわちしきい値のあることが知られています。
一方、発がんを中心とする確率的影響ついては、1個の細胞に生じたDNAの傷が原因となってがんが起こりうるという非常に単純化された考えに基 づいて、影響の発生確率は被ばく線量に比例するとされています。しかし、実際には、広島・長崎の原爆被爆者を対象とした膨大なデータをもってしても、 100ミリシーベルト程度よりも低い線量では発がんリスクの有意な上昇は認められていません。これよりも低い線量域では、発がんリスクを疫学的に示すこと ができないということです。
 
なぜ「仮説」なのか?
このように確たる情報に乏しい低線量の範囲について、放射線防護の立場からリスクを推定するために導入されたのがLNT仮説です。低線量放射線 の影響についてはよくわからないが、影響があると考えておいた方が安全側だという考え方に基づいたもので、科学的に解明されたものではないことから「仮 説」と呼ばれています。
 
LNT仮説の問題点
各種の線量限度等を勧告している国際放射線防護委員会(ICRP)でも、「この仮説は放射線管理の目的のためにのみ用いるべきであり、すでに起こったわずかな線量の被曝についてのリスクを評価するために用いるのは適切ではない」としています。
それにもかかわらず、微量の被ばくに対してLNT仮説を用いてリスクが評価される場合が後を絶たず(*1)、このような情報を受け取った一般の方々に誤解を与え、放射線に対する恐怖感、不安感を助長する結果になっています。
 
低線量放射線研究からわかってきたこと
これまでの当センターを含めた多くの低線量放射線研究から、LNT仮説では説明できない事例が数多く見つかっています(*2)。また、当セン ターを含めた国内外の研究成果をとりまとめた「線量・線量率マップ」(*3)からは、放射線は一度に被ばくした場合と、少量ずつ時間をかけて被ばくした場 合とでは影響が異なることも明らかになっています。このことは、放射線作業従事者が少量の放射線を何度も被ばくするような場合には、LNT仮説から予想さ れるよりも実際のリスクはずっと小さくなることを示唆しています。
 

伊右作様のブログより転載させていただきました。

放射能について恐ろしいイメージばかりが先行しがちですが、国民の間に放射能について基礎知識すら教育されていないのが現状だと思います。

人体には6000~7000ベクレルの放射能があり、東京~ニューヨーク間のフライトで200msvの放射線を浴びる。(本当に低線量の放射線が危険なら、「妊婦は絶対に飛行機には乗ってはいけない」と言うべきでしょう。)
原爆のように一度に高線量の放射線(たとえば1シーベルト)を浴びるのと、1年間かけてゆるやかに低線量の放射線を浴びるのとでは全く訳が違うのだということを冷静に受け止めるべきだと思います。
少なくとも無暗に不安になる必要などないと思います。

しかし、同時に最悪の事態も想定しなければならないと思います。地域によって高い線量が予測されているところもあり、井戸や水たまりに高濃度の放射線が出ないとも限りません。
学者先生が、ただ安全だと言っても、不安は収まらないものと思います。精神衛生のためにも、「汚染された土壌」を削り取って新しい土に変える作業を公共事 業として進めてもよいと思います。(農地については簡単な話ではないと思いますが。) 政府が紙幣を刷りさえすれば、財源を確保でき、被災地での雇用創出・復興支援も可能となるので、良い方法だと思います。

朱雀

 

転載終わり

 


中村仁信氏「放射線量100msv/y以下なら安全」「500~1000msv/yでも恐らく大丈夫」 (その1)

2011年04月28日 15時46分21秒 | 現代日本
 yahooブログ「蘇る日本!日本を良くすることができるのは、わたしたち日本人です」からの転載です。少し長いので、2回に分けて転載します。

転載開始
その一

『そこまで言って委員会』(3月29日)―― 

視聴者から寄せられた『原子力発電に関する意見と感想』

・原発はホントに必要なのか?利権ではないのか。利権に群がって甘い汁を吸っていた人たちが真っ先に逃げ出すとは、言語道断。
・原発施設の構造・弱点をあえて晒す報道って必要なのか?それはテロや外国からの攻撃に有利な情報とはならないか。
・事故が発生したからといって、さまざまな議論の末、決定された基準値をいとも簡単に引き上げたこと、政府、保安院、東電による情報が正確だとはとても思えない。
 
そして12歳女性「さっちゃん」サンからは――
「直ちに人体に影響はないとか、とても低い数値だから心配ないとか、私たち子供はこれから何十年も生きていかなくてはならないのに、そんな呑気なことを言ってる政府はバカじゃないかと思います。
私たちは何十年も食べないといけないのだから、知らず知らずに遺伝子が傷ついていて、私たち子供が赤ちゃんを産んだ時、最悪な結果が出ると私は予想しています。
これから交通手段が整えば、放射能汚染した衣類を着た人が、日本各地を移動して、インフルエンザのように、見る見る各県に広がると思います。
もう外国の人も安心して日本に来れないと思います」
中村仁信(彩都友紘会病院院長):
あまり、放射能のことで心配し過ぎないでほしい。
放射線に当たってどうなるかって言うと「活性酸素」が増えるだけなんです。
活性酸素っていうのは運動しても増えますよね。
それがちょっと増えるだけのことなんですよ。
もちろん活性酸素といえども、多くなると細胞を壊しますし、脱落して脱毛したり、火傷になったりもします。
でも少しなら、我われはいつも浴びてるワケですから・・・
 
辛坊治郎:
いや、我われが知りたいにはその境界線なんですよ。
火傷になるレベルの境界はどこにあるんですか?
 
中村:
例えば、100㍉・シーベルトが境界ラインになってます。
何故、100㍉かというと、原爆の時、このラインを越えるとガン患者が増えたんですね。
つまり、これは一度に浴びた場合の数字で、年間だとその影響は半分以下になります。
 
武田邦彦(中部大教授):
これ一つ言っときたいのは、20マイクロ・シーベルトっていうのが出たんですよ、福島市に。
そのとき東大の教授が、一回のCTスキャンは600マイクロ・シーベルトだから、
大丈夫だと。でも20マイクロは毎日、毎時間のことですから。
しかも胸部を撮るとかじゃなくて、全身に浴びるワケでしょ。
一か月で24回分受けるワケですよ。
それをこの東大の先生、よく平気だって言ったもんだと思いますよ。
 
辛坊:
これは中村先生、どうなんですか?
 
中村:
これは1年間ずっと毎時20マイクロ・シーベルトのままだったら、そうかも知れませんが、空気中のものは拡散しますから、そんなことはないですよね。
 
武田:
いや、私が言ってるのは、1年間じゃないですよ。
30日間、福島市に住んでる幼児が1か月で24回も撮りますかってことを言ってるんですよ。
 
中村:
掛けて同じ線量であれば、CTの方が影響は高いです。一回で撮りますから。
20マイクロ・シーベルトという線量を浴びてても、人間の体の中でドンドン修復していってます。
 
武田:
それはさっき言った、2分の1だけでしょ?
じゃあ、24回が12回分になるだけで・・・
 
中村:
いやいや、「2分の1」~「10分の1」ということです。
 

 
 
 
中村仁信氏(日本放射線学界理事)が
「放射線は微量なら安全、むしろ体にいい影響が・・・」
「放射線に当たってどうなるかっていうと、活性酸素が増えるだけなんです。
活性酸素って運動しても増えますよね。呼吸しても出てきます。
それがちょっと多めに出る、それだけのことなんですよ」
と発言したことに対して賛否両論あり、再度の出演となった。
 
以下、『たかじんのそこまで言って委員会』(4月17日)より――
 
 
 

 
辛坊次郎:
どうでした?前回出演されてから周りの反響は。
 
中村仁信:
医者仲間には「よう言うた」って言われましたが、一般の人はほとんど理解されてないなという感じですね。
で、まあちゃんと説明せないかんなと、思って出てきました。
 
たかじん:
最近よく新聞とかテレビで聞くのが、「ただちに」という言葉。
「ただちに影響はない」とか・・・この意味合いはどう取ればいいんですか?
 
中村:
がんができる可能性を否定できないので、今は安心だけども、将来、がんになる可能性というのをどうしても捨てられないんですね・・・
 
たかじん:
それは例えば、3%、5%でも可能性としてはあるんだよ、ということを言ってるということですね。
つまり、先生の見解というのは、将来のがんになる可能性としては60%とか70%とか言うんじゃなくて、3%とか5%という低い可能性なワケですね。
でも、皆無ではないと・・・
 
中村:
イヤ、もう皆無に近いと、いうことを今から説明したいと思います。
まず、
放射線で活性酸素が増えると言いました。
放射線だけじゃなくて、運動しても紫外線でも飲み過ぎ・食べ過ぎ、ストレス、たばこ、それに炎症でも活性酸素は増えます。
1日に10億個くらいできてるんですね。これで遺伝子が損傷します。
放射線がなくても、1日に細胞あたり、数万から数十万個、遺伝子の損傷は起こってるんです。
で、放射線100㍉シーベルトがどのくらいやというと、遺伝子損傷が200個程度です。
で、これもほとんど修復されるんです
で、修復されずに残ったやつから突然変異が起こって、これががんの原因になったりするんですが、放射能の100㍉シーベルト位だったら、突然変異は1個できるかどうか、それくらいのもんです。
1日、何十万という遺伝子損傷がありますから、それがたまってきて、10何個も突然変異がたまるとがんになったりしますが、これも悪い細胞は自然に自爆するように体がするんです。
でも、それでもそれをくぐり抜けて、がん細胞になるのもあります。
1日数千個がんはできるんです、我われは、普通に。
ですから、放射線で一個がん細胞ができたからがんになるっていうのは間違いです。
数千個できてるんです。
でも、免疫細胞がこれを処理して、がんにならないようにするんです。
それでも歳とってきて、免疫が弱ってきて、ストレスがあったりして、免疫細胞をすり抜けて、そしてがんになる。
ですから、放射線100㍉シーベルトで出来るわずかな遺伝子損傷なんて、とてもがん化するまでに至らない。
やれ、10㍉だとか1㍉だとか今言ってますが、全然大したことありません。
食べ過ぎ・飲み過ぎ、ストレス、たばこのほうが、よっぽどがんになる可能性が高い。
まあ、今日は100㍉シーベルト以下なら安心、という話だけにしたいと思いますが・・・
 
辛坊:
イヤ、今回、いろいろ議論になってきてるのは、福島原発の北西の村で、累積でもうすでに70㍉シーベルトを超えていると。
このまんま、半年1年居たら、それこそ1000㍉シーベルト、って累積になってくるんじゃないかと、そのときに大丈夫なのかっていうのが実は問題なんで、
100㍉シーベルト以下なら大丈夫だっていうのは既に、国際見解でありますよね。

 

国際放射線防護学会(IRPA)なんかでは100㍉シーベルトで発がん率1%高まるって話ですよね基本的に。
問題はそっから上に累積していったときに、どやねんっていうことなんですが。
 
中村:
それは少しづつリスクは上がってくるとは思いますけど、それでも、100㍉シーベルトで1%というのは、原爆の話なんです。
 
辛坊:
 
・・・はぁ、つまり、一度にあたった場合。
 
中村:
そう。ですから分けて分けてあたったら、その分影響は下がります。
半分以下、10分の1くらいに下がるんです。
ですから、累積なら1000であってもおそらく大丈夫です。
 
村田晃嗣(同志社大学教授):
今のお話では、放射線と発がん性の因果関係のご説明をうかがったんですけども、被ばくすることで発がん以外に体に悪い影響を与えることって、ないんですか?
 
中村:
あります。それも量が多い場合です。
100㍉シーベルト以下では発がん以外の問題は何もありません。
 
宮崎哲弥:
ICRPが年間に一般住民が浴びていい放射線量は1㍉シーベルト以下ということを言ってますよね。
 
中村:
それは赤ちゃんでも、年間1㍉シーベルトなら浴びても大丈夫と・・・ホントはもっと上げてもいいんですね、我われは20㍉シーベルトですから。
でも、聞きますと1㍉シーベルトというのは非常に都合のいい数字やと。
たとえば、2㍉シーベルトだったら60年生きたら足していったら100超える。
1あったら一生浴びても超えへんから・・・でも実際、一生かけて浴びるのと、一度に浴びるのとでは全然意味が違うんですが、ICRPも初期のころはわからんかったから、足しても、一度に浴びても同じと思ってたんです。
それがそうじゃないことがわかってきたんです。
 
辛坊:
でも、それが、先生の考えがなんで通らないんですか?
みんな、累積でもダメだと思ってますし、ICRPもそう言ってるじゃないですか。
 
中村:
私もICRPの委員でしたけども、そこの本とか読むとたしかに安全な量はないと書いてあります。
私もその頃はそう思ってたんです。
でも行って、中で勉強し出したら、これはおかしいと。
ICRPの人は実際、放射線そんな危険やと思ってません。
10㍉シーベルト以下なら全然問題ないって言うてるんです内々では。
ところがずっと以前にもう決めてしまった。
本も出して世界中にそれは浸透してますから、なかなか簡単に改められない。
でも実際にはみんな、ちょっとの量でも危険、だなんて思ってません。
 
桂ざこば:
先生はなんでそんなに自信持って言えまんの?
書物を読んで、そう思うワケですか。
 
中村:
私は実際に、若いころからたくさん浴びてますから。
年間、ひどい時でしたら20ミリシーベルト浴びてましたし、50㍉シーベルト浴びたころもありましたし、でも今の歳までどうもありません。
 
ざこば:
僕は怒られるかも知らんけど、ICRPがマウスでも、牛でもええから、放射線を浴びさせて、それで何年間かみて、研究してもらうほうが、僕は目に見えて安心感が出るんちゃうかなと思うんでっけどね。
 
中村:
してます。それはもう。してて大丈夫なのも論文にいっぱい書いてます。
だけど、人間に実験はありません。
 
ざこば:
はぁ・・・
 
辛坊:
放射線の専門家のみなさんは、過去に起きたチェルノブイリとか、原子炉の事故だとかの詳細なデータをとって、これだけのものを浴びるとどうなる か・・・だけど、データで出てくるのは一度に浴びた段階のことで、たとえばセシウムなんかは、ずっと継続して浴び続けたらどうなるのかって、ホントはわか らないんでしょう?
で、わからないんだったら安全策採っといた方がいいんじゃないかという議論はあるかと思うんですが・・・
 
中村:
そういうことで、低く数値が設定されてるんだと思います。
セシウムでいうと、チェルノブイリの後、何も起こってません。
セシウムは30年って言いますけど、100日以内で体から出ていってしまいますから。
 
ざこば:
先生、この人類の中で、放射能をいっぱい浴びてるっていうのはどういう人ですか?
 
中村:
よく浴びる人っていうのは、我われみたいな放射線技師は、透視をしながら仕事をしてる・・・あの、心臓の血管を開いたりする人、ああいうことを朝から晩まで横で浴びながら仕事してますから、すごく浴びてますね。
 
辛坊:
そういう人らの発がん率はどうなんですか?
 
中村:
特に高い率ではありません。
 
辛坊:
国際線のパイロットなんていつも放射線を浴びてるってことなんですが、あの人たちの発がん率は?
 
中村:
逆に低いというデータがあります。
 
辛坊:
そこなんですが、放射線技師が浴びてるのはエックス線であって、アルファ波もベータ波もガンマー波も中性子もあるワケでしょ?
そうすると、エックス線だけ浴びててもそれはサンプルにはならないんじゃないかと思いますが・・・
 
(続)