三橋貴明さんのブログから転載です。
ニコニコ動画の都知事選候補者討論は見てなかったのですが、どうやら田母神候補の発言は論理的にも、筋道が通って段違いに素晴らしかったらしいですね。
それにしても、他の候補は、脱原発やオリンピックの自然エネルギーによる実現論など、なんか夢想で語っているようですね。三橋さんの説明を聞いて、思っていた以上に自然エネルギーというのが、今の段階では、不安定で使えないものだとよくわかりました。しかも効率の悪さがひどすぎます。
自然エネルギーは環境にいいという刷り込みが、多くの人にあるようですが、実際には、太陽光にしても、広い土地を占領して、発電するのですから、そのために自然を犠牲にしていることをわかっているのでしょうか。山林も田畑も、実は多くの野生動物にはなくてはならないものです。それをただパネルを並べるだけのために、占領してしまうのですから、ほんとに良いことなのかと疑問が大きいです。
風力発電も同じです。大きなプロペラが、鳥にとって非常な危険物になるでしょうし、あるいはこの先大きい暴風雨が増えると言われている現代に、これらの風力発電が壊れたりしたら、かなり被害が出そうです。そうしたことも自然破壊のひとつではないのでしょうか。
ところで原発が危険だからやめろという人は、人類の進歩にともなって、あらゆる進歩が危険と隣り合わせだということを考えたことがあるのでしょうか。自動車だって、新幹線だって、一歩間違えば、大変危険なものです。しかし現代にはなくてはならないものなのです。原発も同じです。あらゆる危険を想定して対応措置を取りながら、安全に運転するのが科学技術の進歩というものでしょう。
将来にわたって人類は、益々エネルギーが必要となるはずですが、せっかくここまで進歩してきた原発技術、安全を確保する技術を捨てるという逆行がほんとに正しいことでしょうか。世界には、まだまだ発展途上の国が多いし、それらの国々の発展も考えれば、世界のエネルギーを原発なしでまかなえるのでしょうか。
それとも日本さえ脱原発すれば大丈夫と思って主張しているのでしょうか。すぐ隣りの韓国も中国も脱原発をする気はないようです。仮に脱原発で、放射能汚染の恐怖から完全に逃れられると思っているのなら、全くの間違いです。韓国のリスクは今もかなり危ないという噂です。原因不明で原発が自動停止していたり、放射線量を図ると、日本どころじゃなく多いという話です。
もういい加減に、情緒だけの感情論的原発論はやめて、もっと現実的、科学的な思考で述べてほしいものです。
昨日のニコニコ動画を拝見した感想です。
田母神俊雄候補、素晴らしかったです! すべての質問に具体論(しかも整合性が取れている)で答えていました。といいますかか、具体論で答えていたのは、田母神候補と宇都宮候補の二人だけでしたね(宇都宮候補も、一部ひよりましたが)。
細川候補は「脱原発」以外は何を言っているのかわからず、桝添候補はひたすら抽象論で逃げ切るという姿勢が見えました。東京強靭化、タモガミクス、都民税減税、公共事業拡大、中小企業対策、原発再稼働、地域コミュニティの復活。上記の政策はすべて整合性が取れており、かつ「財源」も明確です。
とはいえ、またまた桝添候補に抱きつかれるのが嫌なので、財源問題は詳しくは書きません。田母神候補以外の各候補も、色々と金のかかる施策を主張していましたが、財源についてきちんと考えているんですかね? 正直、疑問を持っています。
ちなみに、わたくしは宇都宮氏を支持する共産党と「現状分析」については、やたら気が合うのですが、経済対策、国家観、エネルギー問題、靖国問題、外国人地方参政権等については、1ミクロンも分かり合えるところがありません。(共産党はなぜか公共事業に頑なに反対するのです)
さて、舛添候補までもが、
「東京五輪の選手村などは自然エネルギーで実現」
と語っていましたので、自然エネルギーと東京五輪について考えてみましょう。(※自然エネルギー=再生可能エネルギーだと思います)
大前提は、現在は未だに実用可能な大容量蓄電池は存在していない、という点です。無論、NAS電池は進化していっていますが、「街」のエネルギー供給を長時間に渡って賄うのは無理です。
さて、選手村には数万人の選手、関係者が寝泊まりします。市町村レベルの電力供給を太陽光や風力で賄えるでしょうか。
太陽光発電の問題は、
「夜は全く発電できない」
「曇りや雨の場合は、発電容量が激減する」
という問題を抱えています。ついでに、パネルの「一部」に影が差すだけで、発電容量が十分の一に落ちてしまうのです。いずれにせよ、不安定極まりないです。
そして、風力。風力は風が無ければ発電しない上に、風が強すぎても発電できません。(破損してしまうため、停止しなければならないのです)
豆知識ですが、水力発電も「雨が多すぎる」と発電できません。理由は、水力発電はダムに貯めた水を「落とす」ことで発電機を回すためです。豪雨のとき は、ダムの下流も増水しているため、水を流すことができなくなってしまうのです(洪水になってしまいます)。というわけで、水力発電は豪雨のときは発電を停止します。
とあるライトノベル&アニメで、人口300万人都市の電力を風力で賄っていますが、何しろ科学技術が30年進んでいる都市です。都市の地下には巨大な蓄電池が埋設されており、風力発電の不安定性を補っているのだと思います(勝手な想像)。
電力とは、安定的に供給されなければなりません。発電容量は「需要」に応じて調整されており、発電が少なすぎても「多すぎても」トラブルが発生します。(下手をすると、ブラックアウト(大停電))
需要は時間帯でも大きく変わります。電力会社は需要を睨みながら、多様な発電所に指示を出し、50Hzもしくは60Hzで電力の周波数が安定するように、今、この瞬間も発電容量を調整しているのです。
需要と供給を「一致」させなければならない以上、電力会社にとって、
「不安定で、発電できるのかできないのか、分からない」
発電源ほど扱いにくいものは有りません。例えば、電力需要がジリジリと上昇し、
「よし、太陽光発電の発電量を高めろ!」
と指示し、
「すみません、太陽が陰っているので、これ以上は発電量を高められません」
では話にならないのです。これが原発や火力発電であれば、
「了解! それではタービンの回転速度を高めます」
と、即座に需要に応じた供給調整が可能です。(但し、あらゆる発電源には「突如のトラブル」というリスクが常に付きまとっています)
というわけで、自然エネルギー、再生可能エネルギーで選手村の電力を賄うのは、現在の技術では無理です。無論、十年後、二十年後に蓄電技術がブレイクスルーしていれば、自然エネルギーが電力供給の主役になる可能性はあります。とはいえ、六年後は無理です。
実際に自然エネルギーで五輪をやろうとした場合、バックアップ電源としてLNGや石炭、原油で動く火力発電所をスタンバイさせておく必要があります。火力発電所はスタンバイ(自動車で言うアイドリングですね)の状態でも鉱物性燃料を食いまくるので、エコでも何でもありません。
また、昨日のニコ動の討論で宇都宮氏が、
「電気料金を引き下げるには、燃料の国際調達の際に交渉力を高めればいい」
と、語っていました。これはまことに仰るとおりですが、日本の燃料調達の国際競争力が「極端」に落ち込んでいるのは、まさに原発を再稼働しないためなのです。LNGの売り手からしてみれば、日本が「他に選択肢がない」ことは理解しているわけで、交渉力は「売り手が圧倒的」というのが現実なのです。
燃料調達の交渉力をつけたいならば、原発再稼働以外に方法はないのですよ、宇都宮さん。対中外交と同じで、LNGの売り手たちに、
「価格を引き下げないなら、話し合うぞ!」
などとやっても、鼻で笑われて終わりです。
というわけで、エネルギー分野一つ採っても、田母神俊雄以外の候補者、舛添氏、細川氏、宇都宮氏の主張は「妄想」「欺瞞」に満ち満ちています。電力供給の現場を全く知らないくせに、実現不可能なことを「綺麗ごと」で語り、耳触りのいいイメージで政策を語る。これこそが、日本の政治をここまで堕落させた主因なのだと思います。
田母神俊雄は違います。田母神俊雄の政策は、全て「現場主義」「実践主義」に基づき構築されています。(結果的に、整合性も高い) 自然エネルギー五輪に代表される「夢想的政策」ばかりを並べ立てる人物ではなく、現実を見据え、実践的な解決策を提唱する田母神俊雄を、次の東京都知事に就けるため、皆様のさらなるご支援をお願い申し上げます。
「現実を見据え、実践的解決策を提唱する田母神俊雄を東京都知事に!」にご賛同下さる方は、
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