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紙幣を刷って、堂々たる総需要喚起政策を打ち出せ! デフレ脱却は対中戦略そのものだ!(Part1)

2011年04月03日 12時35分10秒 | 現代日本
 yahooブログ「蘇る日本!日本を良くすることができるのは、わたしたち日本人です」から経済復興に関する記事です。ブログ主は、かなり経済を勉強されたと聞いたことがあります。とても説得力があり、分かりやすく書いておられますので、転載しました。

転載開始


 東日本大震災の被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 皆様もご存じのとおり、この度の大震災は阪神淡路大震災と異なり、大津波が例にない甚大な被害をもたらしました。現時点で死者・行方不明者2万8321人と報じられています。

 一方で、大津波は人的被害だけでなく、多大な経済的被害をももたらしました。
 東日本大震災によって損壊した設備や道路などインフラ(社会基盤)の被害額を16兆~25兆円(政府試算)で、阪神淡路大震災の10兆円規模をはるかに上回ると見られています。
 しかし、私見ではあの阪神大震災で10兆円だったくらいですから、今回の大津波の被害を考えれば、実際には政府試算をはるかに上回るのではないかと思います。30兆円、いや40兆円規模であったとしても何ら不思議には思いません。が、ここでは敢えて控えめに考えて、約20兆円と想定して記事を書きます。
 ちなみに、日本の国富(=ストック)は合計約2446兆円ですから、この大震災で約1%の国富を失ったということになります。


 以上はストック(国民資本)の問題ですが、これとは別に震災によるフロー(GDP)への影響も考えなければなりません。


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東日本大震災 消費回復「最低でも2年」 自粛、企業収益悪化が下押し
フジサンケイ ビジネスアイ 3月28日(月)8時15分配信

 東日本大震災の影響で低迷する個人消費が一段と落ち込む懸念が強まっている。甚大な被害を受け、消費意欲の低下は避けられない状況になっているためだ。1995年1月に発生した阪神大震災の際には、悪化した個人消費が震災前の水準に戻るのに1年を費やした。今回は消費を阪神の2倍以上抑制し、回復までに最低2年はかかるとの見方も出ている。

 ◆買いだめの反動

 「消費者心理の悪化は、今後の個人消費に明確な悪影響を及ぼすだろう」。住友信託銀行調査部の花田普主任調査役は東日本大震災が個人消費に与える影響についてこう危惧する。

 震災後、首都圏の消費者はガソリンや食品など生活必需品の買いだめに走ったが、「背景には物資不足があり、供給不安がおさまれば、消費の反動減を招く可能性は大きい」(ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎主任研究員)という。

 一方で、外食や旅行、レジャーなどでは消費を自粛する動きが拡大。東京電力福島第1原子力発電所の事故や計画停電の影響で消費者が外出を控えたり、小売店が営業時間を短縮したりしていることも消費の足を引っ張っている。

 ◆「戦後最悪」畏怖

 今回の震災は企業の生産拠点を直撃し、道路や港湾などインフラにも大きなダメージを与えた。これにより、生産活動の停滞が長引き、企業の収益を圧迫すれば、雇用や所得環境の悪化を通じて、消費の下押し圧力がさらに増す懸念は強い。

 内閣府によると、阪神大震災が起きた95年1月に、消費の動きを示す消費総合指数は前月比4.9%減と急落した。翌2月には同2.3%増とプラスに転じたものの、震災直前の94年12月の水準に回復したのは1年後の95年12月だった。

 今回の震災の被害は阪神を大きく上回り、戦後最悪の自然災害となるだけに、個人消費も阪神以上の冷え込みは免れそうにない。第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミストは個人消費への影響について「阪神が95年の1年間で1兆7500億円押し下げたのに対し、今回は3兆円以上下げる可能性がある」とし、回復時期も「阪神より遅れ、2年以上先になる恐れがある」と指摘している。

 国内総生産(GDP)の6割を占める個人消費の低迷が長期化すれば、日本経済にとっては大きな重しとなる。(本田誠)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110327-00000021-fsi-bus_all

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 この記事にあるように、このまま放置しておけば、日本経済(GDP)が縮小していくことは避け難い状況です。




 さらに、この震災がなかったとしても、日本は元々年間37兆円もの巨大なデフレギャップ(2009年時点)を抱えており、従来デフレが日本経済の核心的問題となってきました。
(ちなみに、2010年の日本のGDPは449兆円。)





 需給バランスが崩れて、需要>供給ならばインフレ(物価上昇)に、需要<供給ならばデフレ(物価下落)になるということは中学校の教科書にも出てくる経済法則ですが、元々日本はものを作ったり、サービスを提供したり、供給能力は極めて旺盛であるのに、他方でものやサービスを消費しようという需要(主に個人、政府、企業の支出)が37兆円も足りないという状況にあります。

 大量にものやサービスは供給できるけれども、売れないとなれば、値段を下げてでも買ってもらおうとします。勢い物価下落が始まり、デフレとなります。そうすると、
企業は売り上げが下がり収益が下がるので、自己防衛のため雇用を減らし賃金を減らそうとします。そうすると、今度は個人は収入が減るので、なるべく節約をし、余裕のある人は貯蓄をし、いずれにしても支出を減らすようになります。

 これが、アメリカ人ならたとえ収入がそれほどなくともものをバカスカ買い、消費意欲が旺盛ですが(※そのおかげで日本は長年貿易黒字を維持してきた)、普通の日本人は堅実ですから将来収入が増える見込みがない限り、なかなか消費しようとはしません。マスコミが、やれ不景気だー、やれ財政破たんだーと煽りますから、多くの国民は不安心理に陥り、「それならば、なるべく支出を切り詰めよう」「将来が不安だから、できることなら貯金しよう」と思い、益々需要不足(消費低迷)に拍車がかかります。

 そうすると、企業はさらに売れなくなるので、さらに安いものを作るため、中国など海外に生産拠点を移して、安い労賃の外国人労働者を雇ったり、国内では正社員ではなく派遣労働者をより多く雇ったり、社員の残業を減らして賃金を減らします。その結果個人(日本人)はさら収入が減り雇用が減るので、自己防衛のため支出を減らし・・・というデフレスパイラルに突き進んでいます。デフレは国民生活に深刻な悪影響を及ぼし、日本経済にとって全くプラスではありません。いや、デフレこそ日本経済の核心的問題と言えます。

 さて、このように日本がデフレに陥っているのを一番喜んでいるのは誰でしょう?

 はい。

 みなさんのお察しのとおり、それは中国共産党様です。


 それから、これを言うのは少々憚られますが、デフレを喜んでいるのは、収入が一定である公務員(お役人)と年金受給者です。(ちなみに、私は公務員と年金受給者を目の敵にするつもりは全くありません。当たり前のことですが、公務員も、民間人も、年金受給者も、労働世代も、国民全体が、みんなが幸せになるということがあくまで大切だと考えます。)
 財務省や日銀が「良いデフレ」と言っているのは、それは自分たちの収入が一定のままで、物価だけ下落していくのですから、それは実質自分たちの収入が増えることを意味し、彼らにとっては「デフレは良い」に決まっています。

 さらに注意を促しておきたいと思いますが、マスコミにはいかにも善人ぶった池上彰、いかにも保守面した辛坊治郎(中川昭一を酷評、TPP礼賛、中国経済礼賛、消費大増税)のような、世論を一定の方向に誘導しようとする非常に性質の悪い知能犯がいます。
 恐らく彼らは財界の意向を受けているのでしょう。日本の輸出企業にとって、国内のデフレは輸出力強化(=賃金低下、コスト削減)を意味します。彼らにとってはデフレは良いのです。有り体に言ってしまえば、派遣が増えようが、プアワーカーが増えようが、失業者が増えようが、自殺者が増えようが、彼らにとってそんなこと知ったことではないのです。

 そして、この20年にわたるデフレの結果、何が起こったか? それは、政治・経済における中国属国化の進行です。デフレの状況下では、企業はより安いものを作らなければならないですから、勢い労賃の安い中国に進出するようになります。また、国内の消費が振るわないなら、中国市場を求めるようになります。皆さんご存知だとは思いますが、中国は底なしの汚職の国ですから、あちらで商売をやって儲けようと思えば、中国共産党とのコネ(=癒着)がなければ絶対に成功しません。そうすると、あちらで商売を成功させるには、日本企業は中国共産党のご意向を受けて、手先となって、日本の政治に圧力をかけてくることになります。(NHKなどその最たるものです。)

 昨年、尖閣沖中国工作船事件がありましたが、あのときも那覇地検にさっさと船長を釈放するように裏で圧力をかけたのは、日本の財界だったと言われています(青山繁晴氏)。また、首相、閣僚の靖国参拝に圧力をかけてくるのも、財界であることは周知の事実です。中国に毅然とした態度を取ろうとする保守政治家の足を引っ張るのは財界であることは推して測るべしです。

 いや、そればかりでなく、財界は外国人労働者を大量に日本に移住させ、その安い労働力(中国人)を使っていくべきだと言っています。(信じがたいことに、産経新聞まで同調しています。) 元々日本は供給過剰の国なのに、これ以上供給力を増強すればどうなるでしょうか? 当然のことながら、さらにデフレを悪化させるだけのことです。
(辛坊治郎は「日本は需要不足のデフレ」と言いながら、「供給側を強化すべきだ」と言って、全く支離滅裂状態です。都合のいい数字だけ並べ立てて、結局「日本は中国経済なくしてはやっていけない」などとのたまう。辛坊の結論は犬HKと同じです。非常に悪質なので、指摘しておきます。コイツは財界の手先か、はたまた中国の手先か?)

 ともかく、デフレを脱却しさえすれば、財界は中国にやたらと阿る必要もなくなるというものです。デフレ脱却は、被災地復興、日本経済再興だけでなく、中国属国化を回避する上で、極めて重要な問題だといえます。



 さて、話を元に戻しますと、震災以前に元々日本が抱える37兆円もの巨大なデフレギャップ(フロー)を抱えています。大震災による生産設備の被災、福島原発による農水産物の生産停止、計画停電による生産停滞などを考慮に入れて、供給能力が縮小した分デフレギャップが小さくなったと考えて、非常に少なく見積もってもなお30兆円以上もの巨大なデフレギャップがあります。
 このデフレを克服するためには、それを打消すだけの需要(30兆円以上)を起こす必要があります。それには大規模な財政出動が必要となります。

 また、東日本大震災で失ったインフラなどの国民資本20兆円分の損失(ストック)と、大震災の影響として予測される3兆円の個人消費の落ち込み(フロー)を考えれば、単純計算で、

 30兆円 + 20兆円 + 3兆円 = 53兆円

 の総需要喚起(財政出動)が絶対に必要になると言えます。
 少なく見積もって53兆円ですから、
 日本経済を再興するには実に巨大な財源を確保しなければなりません。




 それでは、日本にそのような巨大な財源はあるのか?

 というと、答えは明確に・・・

 あります!


 それが政府貨幣発行(実際には日銀が紙幣を刷るだけのこと)であります。


 字数制限があるため、続きは続編記事に書かせていただきます。


転載終わり

続きを期待したいです。


エール

2011年04月03日 03時15分49秒 | 現代日本
 先日、ポール・リシャールの「告日本国」について紹介記事を載せましたが、さくらの花びらさんの記事にリシャールの考えとよく似た話が載っていました。さくらの花びらさんは、津波の被害はなかったものの地震の被災者ですが、建設業者ということもあり、自分のことは顧みずに街の復興のために従業員と共に走りまわって、時には物資不足で飲まず食わずの時もあったにもかかわらず、懸命に復旧作業に取り組んでこられ、今も取り組んでおられる方です。
 そして今回、「エール」という記事を書かれました。今日本は、大震災の支援復興に向けて、国民皆が気持ちを一つにしつつありますが、そんな時にも、自分の国に対する誇りは、なにより苦難の時を乗り越える力になります。ポール・リシャールもさくらの花びらさんの記事に出てくるアルゼンチンの先生も、時代を超えて私達日本人を応援してくれています。そのような人々が歴史の中に、そして現在の世界中にもたくさんいて日本を応援してくれていることを、しっかりと心に刻んで、力を合わせて乗り越えていきましょう。
 さくらの花びらさんが記事の終わりに貼られている被災地の方々の写真には皆が笑顔で写っています。その前向きの明るさに、私は深い感動を覚えました。


転載開始


アルゼンチンはかつてスペインの支配にありましたが1816年に独立します。
そのアルゼンチンはヨーロッパやアメリカの圧力に常に緊張した状況が続いていましたが、決して屈することなく独立を堅持していました。

そのようなアルゼンチンにとって東洋の小国である日本という国が、
大国である清国と堂々と戦っている姿は人ごとではありませんでした。
当時のアルゼンチンの新聞にはこう書かれていました。
「日本は10倍の人口を持つ国に挑戦するという、これ以上望むべくもない勇猛さと剛胆さを体現しているのであるから、我々は清国より日本に共鳴せずにはいられない」

日清戦争の日本の勝利でアルゼンチンは「日本を手本にすべきだ」と日本を研究しはじめ、明治31年には日亜修好通商航海条約をも締結します。

そして、アルゼンチンが最も日本に関心を高めたのは日露戦争でした。
「なぜ日本はロシアに勝てたのか」、アルゼンチンは分析をはじめました。

・・・日本は東洋にあって西洋文明の優れた部分を取入れ、
また他方では自国の伝統を遵守し、継承している国である。
そして、その根源は聖徳太子の憲法十七条にある。
日本ではすでに604年に憲法が制定され、
その憲法には
「和をもって貴しとせよ 群卿百寮、礼をもって本とせよ それ民を治める本なり」と定めている。
それに対して白人は傲慢で、無礼で、暴力的で、威圧的に人間を統治していた。

日本の精神は道徳によって社会を律し、
国家への忠、親への孝、夫婦の和、兄弟の愛を
宗教人としてではなく社会人・家庭人として義務とされている。 ・・・

アルゼンチンの日本分析はこう締めくくられていました。
「日本国民は見識を持ち、勤勉かつ壮健である。
彼らの中には祖国とその偉大な人物への崇拝心が混在している。
戦争に勝利したのは東郷でも大山でもない。
戦争に勝つには優秀な将軍だけでは十分ではなく、優れた軍隊が必要なのであり、
そして優れた軍隊をもつには堅牢に建設された国家の存在が不可欠なのである。
日本という国は国民全体の資質が極めて高く、それが日本の国家の基盤である」
と指摘しています。
・・・

大東亜戦争後、青年期にアルゼンチンに移住した現地日本語紙の編集主幹・高木一臣氏の回想録にはこのように書かれています。

私が祖国・日本を離れ、このアルゼンチンに来て50年が経ちました。
1951年6月、私は全くスペイン語を知らないでこの国にやって来ました。
当時、無一物の私は、無料の国立夜間小学校のあることを知り、
強引に校長先生にお願いして入学を許されました。
そして、日本の大卒でしたが、子供たちと机を並べて勉強し始めました。
小学校を終えると、次に夜間の国立中学校に入学しました。26歳の時でした。

入学して1年、歴史の授業での出来事です。
先生は生徒を名指しし、教壇に呼び出して復習してきたかどうかを質問します。
その時、「ホセ、前に出ろ」 「ファン、前に出ろ」と名前で呼ぶのが常でした。
ところが私の場合、なぜか「高木」と名前では呼びません。
「日出づる国の生徒よ、前に出ろ」と呼んだのです。

私はこれに対し
「先生、日出づる国の生徒よ、という呼び方はやめて下さい」と言いました。
「なぜか?」と反問する先生に向かって私は、
「先生、太陽は落ちたのです。日本はもう日出づる国ではなくなったのです」と答えました。
しかし、先生は
「君が太陽が落ちたと言うのは、日本が戦争に敗けたからか?」とたずね返してこられました。
私が「そうです」と答えると、先生はキッとした厳しい顔つきになりました。
そして、
「君は間違っている! 日本が日出づる国であるのは戦争に強かったからではない。
日本はアジアで最初に西欧文明を取り入れて、我がものとし、世界五大強国の仲間入りをした。
そのことに示されるように西洋文明と東洋文明という全く異質の文明を統一して、世界文明を創り上げる唯一の能力を持った国である。
この難事業をやり遂げるのは日本をおいて他にはない。
日本がこの能力を持ち続ける限り、日本は日出づる国であるのだ。
戦争の強弱などという問題は西洋文明と東洋文明の統一という大事業の前には、取るに足らぬことなのだ。
君は日本が戦争に敗けたからといって、卑屈になる必要は少しもない。
『俺は日出づる国の人間なのだという誇りと精神を失わず、胸を張って歩きたまえ』
と私に向かって言われたのです。
私はこれを聞いて、涙があふれ出るのを押さえきれませんでした。
・・・・・・


春よ、来い(歌詞付き)



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(産経フォトより)



日出づる国の人間なのだという誇りと精神を失わず、胸を張って歩きたまえ



転載終わり