小さな自然、その他いろいろ

身近で見つけた野鳥や虫などを紹介します。
ほかにもいろいろ発見したこと、気づいたことなど。

冬鳥、夏鳥

2010年04月24日 02時37分09秒 | 自然観察日記
 真ん中にツグミがいる。 少し近づいてみた。

最近、ツグミをよく見かけるようになった。たぶん以前からいたに違いないのだけど、気付かなかっただけなのだ。一度姿を見かけたら、どこかに居ないかと、出かけるたびに探すようになり、そうするうちに見つけ方がうまくなり、近頃はしょっちゅう見るようになった。
鳴き声もけっこうよく聞く。ふしぎなものである。気付かないときには、まったく存在していないものが、気付いた途端、あちこちに居るのだから。
 ツグミはたいてい2羽くらいで耕された田んぼを歩いている。時には木に止まっていたり、電線に止まっている時もある。きょう植木畑のそばを通ったら、その中の少し高い木からたくさんの茶色い小鳥が出てきた。少し離れていたけど、ツグミのように見えた。こんなにたくさんいるのは初めてのことだ。ツグミは冬鳥なので、もうすぐ渡りが始まる。渡りのときには群れになるそうだから、そろそろその時期が来たのかもしれない。それにしても暖かくなる寸前のぎりぎりまでいるものなんだなと思う。
 それに引き換えツバメは3月の初めにはもう来ていた気がする。かなり寒い日が多かったのに、夏鳥なのに大丈夫なんだろうかと思ったものだ。ツバメは5月のイメージがあったが、意外に早く来るものなんだ。ということは、よほど寒くない限り、かなりの温度差に適応できるということなのだろう。今の時期は夏鳥、冬鳥、留鳥といろいろ見られて楽しい時期なのだ。もっと多くの野鳥を知っていれば、もっといろんな鳥を見つけることもできるのかもしれない。気付かないだけで、意外な鳥が身近にいるのではないかと思う。

 



マンホールの小鳥

2010年04月15日 13時54分51秒 | 自然観察日記
 マンホールをつつくムクドリ
 一羽は側溝へ逃げたけど、もう一羽は残った。  マンホールから少し離れて様子を見るスズメ

 道路の歩道部分を自転車で走っていると、一定の間隔でマンホールがあります。そのマンホールのそばにくるたびにそこに2~3羽づつ小鳥がいます。その小鳥はムクドリかスズメです。ムクドリが2羽だったり、スズメが2~3羽だったり、ときにはムクドリとスズメと両方がいます。昨日なんか、「あ、またいるぞ。」と思って見ると、ムクドリとは違うみたい、と思ったとたん飛んで行ってしまいましたが、飛んでいく姿が、たぶんセキレイのように見えました。セキレイまでが! いったいマンホールに何があるんだろう。実に不思議です。マンホールのふたはでこぼこした模様があって、小鳥たちはそこをつついているようです。そんなところに虫がいるんでしょうか? 
 スズメの場合は時には下水の暗渠の金属の格子のふたの上にいることもあります。その格子の間にくちばしを入れて何かをついばんでいるかに見えるのですが、どう見ても何もないように見えます。でも小鳥が真剣にくちばしを突っ込んでいるんだから、きっと目に見えないような虫がいるのでしょう。もしかしたら、下水に湧いたすごく小さい羽虫が上ってきているのを捕まえているのかも。
 マンホールにいるムクドリは、人間が近づくとあわてて移動しますが、すぐに戻るつもりで、たいていはとことこと歩いてちょっと離れたところによけます。その歩き方のかわいいことといったらありません。とても上手に歩きます。セキレイは高速で、とととと、と歩きますが、あれはあれで見事ですが、ムクドリは早すぎず遅すぎず、危険度をちゃんとわかったような、いかにも余裕のある歩き方なのです。小さい小鳥が左右の足を交互に出して二足歩行する姿はほんとかわいらしいです。思わず自転車を止めて見とれてしまいます。
 スズメの場合はたいてい飛んで逃げますが、中には歩いてよける者もいます。もっともスズメは歩くというより、ぴょんぴょんとジャンプしながら移動している感じです。これもかわいいですね。小鳥はほんと何をしても可憐でかわいいものです。

 ぴょんぴょん飛んでここまで移動した
 上手に歩くムクドリ
 マンホールにかえろうとするムクドリ


さくらと小鳥

2010年04月08日 15時01分19秒 | 自然観察日記
 まんなかにヒヨドリ  上方枝の先にヒヨドリ

公園の桜が満開になったと思ったら、もう既に散り始めました。連日、たくさんのヒヨドリが来て、さかんに鳴いては、花を食べていました。蜜を吸っていたのかもしれません。花に埋もれるように姿がちらちらとのぞいていましたが、近づくと、思ったよりたくさんのヒヨドリが一斉に飛び立って、少し離れたとなりの木に移動したりします。花が散り始めた今では、ヒヨドリが飛び立つたびに枝が揺れて、はらはらと花びらが舞います。なんだか今の季節ならではの、幻想的な美しい光景に思えたりします。
そんな風にヒヨドリが多い時もあれば、メジロがスズメかと思うほどにいっぱいいて、よく見ると緑色の体をして、鈴の音のような声で鳴いて、やはり花を食べているのです。もちろんスズメも来ます。

 真ん中あたりに3羽くらいメジロがいますがわかりにくい

いつかの早朝に公園の生け垣のカイヅカイブキのそばを通ったら、その茂みからものすごくたくさんのメジロが飛び立って、桜の木に移動したことがあります。こんなところにねぐらがあったのかと思いました。イブキの木はきれいに刈られた表面は柔らかい針葉樹の葉でぎっしりおおわれていますが、幹に近い内側は、枝が張り巡らしているだけで葉がなく、小さい小鳥は自由に中を移動しますが、大きい鳥や、あるいは猫みたいな動物は、枝が邪魔で通りにくいといった、安全地帯になっているのです。以前ウグイスの泣き声がするので探しても姿が見つからないと思ったら、このなかを飛び回っていたことがありました。小鳥というのは、自然の知恵を持っているものですね。
今の季節は花が多く、たくさんの食べ物に囲まれてヒヨドリはしあわせそうです。うちのヒヨドリも公園の桜とうちの庭のツバキの花を行ったりきたりしています。ほんとにいい季節です。