小さな自然、その他いろいろ

身近で見つけた野鳥や虫などを紹介します。
ほかにもいろいろ発見したこと、気づいたことなど。

たぶんツグミ

2010年03月31日 22時27分19秒 | 自然観察日記
 最近、なかなかいい写真が撮れない。うちに来るのはヒヨドリばかりなので、外に出て撮ろうとすると、望遠機能のないカメラでは、豆粒のようなよくわからない写真ばかりになる。
カメラを買おうかとも思うが、買った後でちゃんと使いこなせるかどうかいまひとつ自信がない。それに、今はこうしてブログを書いているから、写真をとって貼り付けては楽しんでいるが、それがいつまで続くのかも自信がない。そのうちネタ切れになるのではないかとか考えてしまう。鳥は好きだが、車の免許を持たない私は野鳥観察に遠くまで出かけたりする時間も足もない。だから身近な自然で満足している。

 最近、気になっている鳥がいて、農道を走っているとヒヨドリほどの大きさで、全体に茶色で、少し背中あたりが黒っぽいような鳥が、よく田んぼに居るのである。なんていう鳥だろうと思って、ネット図鑑などで調べてみて、どうやらツグミらしいということがわかった。

豆粒のようなツグミが真ん中辺に
木に止まるツグミ(真ん中辺)

 田んぼはすでに耕されて、しかもけっこう雨が続いたために、まるで今にも田植えが始まりそうな状態になっている。田んぼにはよくムクドリが来ている。3~4羽の時もあるが、群れでにぎやかに何かを探して歩き回っている時もある。そんな群れをよく見ていると、そんな群れの端っこやちょっと離れたところに、ムクドリとは歩調の違う歩き方で、つつつと素早く移動する鳥がいる。形も色もよく見るとちがうのがわかる。なにしろ黒っぽい土の上に茶色や黒の色合いの鳥がいるのだから、鳥を探すのにも目を凝らし、見分けるにも目を凝らさねばならない。
 そして今日はそんなツグミを4羽見つけてそうーっと近づくと、すぐに察知して、つつつーと田んぼの反対側に行ってしまう。で、また道路を回って近づこうとすると、さぁーと飛んで、また反対側の田んぼの隣にある草地だか畑地だかの柿の木に止まる。またそこを目指して移動する。接近する前にちょっと遠くから写真をとり、もっとよって撮ろうとすると、今度もやはり逃げられた。遠くに飛んで行ってしまった。やはり近づいて撮るのは無理がある。
 それにしても、こうして身近にいる鳥を見つけ、見分けることが出来るようになるのはうれしい。鳴き声も聞きわけることが出来るようになる。姿が見えない時でも、鳴き声を聞くと、ああ○○が鳴いているなと思う。かわいい姿が目に浮かんで、それだけでなんだか元気をもらったように、気分がリフレッシュするのである。

田んぼや畑の鳥

2010年03月18日 13時42分58秒 | 自然観察日記


 田んぼには、いろんな鳥が来て、地面をつついたり何かを拾ったりしています。鳩もよく田んぼで群れています。何を拾っているのかと思います。やはり落ち穂などが意外とあるんでしょうか。それともいろんな雑穀や草の実を拾っているのでしょうか。こうして群れている鳩はたいていドバトでこの辺で見かけるドバトは、ほとんどが薄青色をしています。キジバトが群れているのはまだ見たことがありません。

 最近自転車で農道を走っていると、ヒヨドリの群れに出会います。ちょっと前までは、ヒヨドリの群れを見たことはありませんでした。多くても十羽くらいのものでした。それも、立ち木にとまっているところをよくみかけました。ところが、先日、農道を出て県道を渡ろうとしていたとき、ヒヨドリのにぎやかな声が聞こえました。ふと横を見ると、菜の花やダイコンなどが一列づつ植えてある小さな畑、菜の花のつぼみがぎっしりの列にヒヨドリが群がって、つぼみをちぎっては食べちぎっては食べの状態でした。いやー、その「畑のギャング」ぶりにはちょっと驚きました。ムクドリのほうがギャング度は上に違いないと何となく思い込んでいたけれど、これはヒヨドリの方が断然上かもしれません。2日後にその菜の花の畑を見ると、花の部分が食いつくされてまるで身をとった後の魚の骨状態で茎だけひょろんと伸びてみすぼらしくなっていました。そして今度は別の場所の、たぶん自家用に植えたらしいキャベツ畑に、いっぱいのヒヨドリが群がっていて、近づくと一斉に飛び立って隣の木に移動しました。その数は30羽くらいはいそうでした。いままで農家の知人がヒヨドリはなんでも食べる畑のギャングと言っていたのを、ちょっと半信半疑で、甘い果実的な作物はねらうかもしれないけど、キャベツのような葉菜類なんかはどうかなあとか思っていたのが見事に裏切られ、農家の知人の言っていたことが論より証拠で見せられた瞬間でした。ヒヨドリをカメラで写そうとカメラを出しているうちに、ヒヨドリが木から下りてきて、キャベツその他に群がってがつがつ食べ始めました。

真ん中くらいに一列に茂っているのがキャベツです。そこにヒヨドリがたくさんいます。後ろの木々の枝にも止まっています。

 農家でない私は、ヒヨドリもムクドリもみなかわいいもんだと思えますが、こりゃ、農家の人は大変だなと思わずにはおれません。それでも、多分この辺の農家は菊などの園芸農業が多く売り物としての野菜はあまり作ってないように思われるので、自家消費で余る野菜はヒヨドリにあげても大丈夫に違いない、と勝手に解釈して、ヒヨドリの群れを見ていました。ヒヨドリがギャング行為をしているのに比べてムクドリはどうしているのかと探すと、田んぼに居ました。田んぼはもう早々と耕されていて、先日の雨で水がたまった状態になっていましたが、そんな田んぼを二羽のムクドリが土をつつきながら歩いていました。ムクドリって虫も食べるんでしょうか。この行動はそうとしか思えません。ムクドリのその様子をカメラで撮ろうと追っていたら、先日名前を知ったケリがいるのを発見しました。ムクドリがどんどん遠くに行ってしまったところに、これはチャンスとばかり、ケリを写すことにしました。

 地面をつついては、どんどん移動する。
ちょっとこっちを見た。

ウォーキングコースで、であった鳥

2010年03月14日 15時26分45秒 | 自然観察日記
 今日は天気がいいので、午前中に近くの川土手にあるウォーキングコースを散歩しました。桜並木は花芽が少し大きくなっただけで、まわりの下草も花がなく、余り茂ってもいないので、ちょっとさびしい雰囲気です。でもそこからさらにもっと大きな川土手に道が延びていて、その土手を登ると、しっかり開花した桜の木がありました。大寒桜という札がついていました。10羽くらいのヒヨドリが枝のあちこちに止まっていて、その桜の花を食べているようでした。土手の道路に時たま車が通ると、みな驚いたように飛び立って、近くの離れた木に移動します。ヒヨドリがいなくなったその隙にメジロが数羽やってきて、早速花を食べ始めました。しかしまもなくヒヨドリが戻ってきて、メジロは追い払われて、どこかにいってしまいますが、なかには残ってしっかり食べ続けているメジロもいます。小鳥はけっこう花を食べます。うちに居ついているヒヨドリも庭のツバキの花をつついていることがあります。もしかしたら蜜を吸っているのかもしれません。それにしてもヒヨドリとメジロの関係はどこに行ってもおなじなのですね。

花を食べるヒヨドリ

 そこの土手は、アイビーの蔦で覆われていますが、タンポポやその他いろんな草花が花をつけていて、すっかり春の空気がいっぱいでした。さらにその土手を行ってそこから下ってもとの所へ帰るような一周するコースになっていますが、下ったところで川鵜を見ました。たぶん川鵜だと思います。ポールのようなもののてっぺんに立っていました。
そのあと近くの用水路で、魚をとるように見えましたが、すぐに水の上を滑走して、飛び立って遠くて行ってしまいました。この土手の向こうの川など、ここら辺の大きな川では川鵜をときたま見かけます。

ポールに立つ川鵜

飛び立ちそうな格好 遠くへ行ってしまう

 そのほかひばりに似た模様の小鳥も見かけました。ヒヨドリくらいの大きさの茶色の鳥も見ました。しかしカメラを向ける余裕もなく遠くへ飛んで行ってしまいました。

小鳥たちの春

2010年03月12日 11時30分52秒 | 自然観察日記



 うちの庭の常連となったヒヨドリは、ムクドリを追い払って以来、無敵です。以前より何をしても堂々としているように見えます。ムクドリは、あれ以来来なくなりました。ヒヨドリはここが完全に自分の縄張りだという意識が強くなって、ときには高い枝に止まって、リズムをもった調子で、さえずっています。こうしたさえずりは、牽制の声とちがって、やかましくはありません。もう春なので、異性を募集する声なのかもしれません。高い枝に目立つように止まって鳴いているヒヨドリは、誇らしげに見えます。寒い日は、そんなヒヨドリの小さな口のくちばしの間から、吐いた息が白く見えることもあり、思わず胸がキュンとするかわいさに、「うちのヒヨチャン」と呼びかけたくなる気持ちになります。
 最近は庭の蜜柑の木の実があるので、あまりりんごは出していませんが、ときどき人間様が食べたリンゴの皮を、1㎝位の長さで幅1mm程度の千切りにして出してやると、けっこう喜んで食べます。もちろんたまには普通に切ったりんごも出してやります。そんな時は、最後に皮だけ残って、しかもかなりまだ実のついた皮が残って、地面におちてしまいます。ヒヨドリのくちばしでは皮をちぎって食べることは出来ないので、りんごの実をやる時はちょっともったいないけど、仕方ありません。うれしそうに食べているところは、またかわいくて、庭に用事があって出ていきたいのも我慢してみまもってしまいます。

千切りにしたりんごの皮を食べるヒヨドリ 皮がたくさん出た時は発泡スチロールのトレイにのせて出しました。

 ときどき、そんなヒヨドリが、小さく見えたり、大きく見えたりする時があって、ひょっとしたら、常連のヒヨドリ以外のヒヨドリが、こっそり来ていることもあるのでは、とか思う時もあるのですが、見分けがつかないのでわかりません。たまにメジロを見かける時もあります。でも以前のように頻繁には来ずに、見かけてもすぐいなくなります。たいていはヒヨドリがすぐに追い払ってしまいます。これが唯一残念なところで、ヒヨドリもかわいいけれど、あのメジロの可憐さはまたたまらないので、もっと見たいのですが、仕方ありません。近くの公園では、メジロの声がかなり聞こえていて、こちらも春のせいか、キュルキュルとよく鳴いています。少し離れた所から桜の木を見上げると、メジロらしきものが、見えますが、必ず逆光になってシルエット状にしか見えないのでよくわかりません。
 それでも、春はやはりいいものです。3月というのに異常に寒いけれど、鳥たちは、何となく恋の季節らしく鳴き交わしていて、その邪気のないほほえましさにはほんとに癒されます。世の中に、元気に鳴く小鳥という存在があることで、人間はどれだけ救われてきただろうかと思います。とくにスズメ、朝が白むと同時に鳴き出す雀、小道を歩いているときに草はらや田んぼから飛び立つ雀たち、どこにでもいるスズメに、その存在自体に、本当はもっと感謝すべきではないかと思います。この元気なかわいい友人たちがもしいなかったら、人間世界の空気は目に見えない優しさや明るさといった部分を、すこしばかり失うに違いないと思います。

なかなか撮影できない鳥

2010年03月07日 23時32分05秒 | 自然観察日記
 最近なかなかいい写真が撮れません。ヒヨドリはさんざん撮ったので、さすがに毎回この鳥の写真ばかりでは気が引けて、ブログ更新のための写真がなくなってしまいました。もっと珍しい鳥の写真が撮りたいと思うのですが、なかなか出会いません。とはいっても最近は季節の変わり目なせいか、よくはわかりませんが、珍しい鳴き声をけっこう耳にします。明らかに今までとは種類の違う鳥が来ているのがわかります。そんな声のひとつを追って近くの公園に行ってみたことがありますが、ほっそりとした小さな深緑の背中に銀色の羽先が美しく重なったような鳥が2羽見えました。カメラを持っていなかったので、急いで家に取りに帰ってもう一度来てみるともういません。
 いつもいるのになかなか撮影できない鳥もいます。たとえばセキレイです。ものすごくよく出会うのに、しかもかなり近くで見ることが出来るのに、うまく撮れません。近くにいるので、カメラを構えると、さっと飛んで3メートルくらい先に移動するので、また追いかけてそっとカメラを向けるとまた3メートル逃げるといった具合です。そして最後には高く飛び上がってビニールハウスの屋根を越えて行ってしまいます。そんなセキレイを先日の旅行中に撮影しました。セキレイは田舎にも都会にもいる鳥なんですね。人間の近くにいても平気そうにしています。



 このセキレイをこのまえ近所で見かけました。農家のひとが畑を耕運機でたがやしているところで、二羽のセキレイが耕運機の後からついて歩いているのです。たぶん耕された土の中から虫を啄んでいるのだろうなあと思うと、なんだか面白くてほほえましい気がしました。これって人間との共生といえるのかもとか思ったりしたものです。
 写したくてなかなか撮れない鳥にもう一種類あって、それを先日遠くから撮影しました。田んぼに頻繁に来る鳥で、ほんとによく見かけるのですが、警戒心が強いので、近くから撮影できません。これはたまたま通りかかったところで、後ろを向いていたので、撮影できた気がします。でもちょっと遠いのではっきりしません。

 この鳥はなんという鳥なのか一応調べてみたところ、どうやらケリと言う鳥のようです。チドリの仲間らしいです。ネットの野鳥図鑑で載っていた写真では、こうです。

多分同じ鳥だと思います。この鳥は、キイーキイーとよく響く声で鳴きます。昼間に聞くと海鳥のような感じですが、真夜中にも時々鳴いていて、そんな時は怪鳥の声のように聞こえます。たぶん田んぼなどに巣があるのではと思うので、夜聞くたびに何かに襲われているのではとか思って、ちょっと心配したりします。
 そのほかごくごくまれにカワセミを見かけることがあります。用水路に水を引く小川が近くにありますが、一年に一度くらいの割合で、そこにカワセミがいて、見た瞬間に飛び立って去ってしまいます。美しい青色が、目に鮮やかに飛びこんで、はっとします。はじめてみた時は、えっと言う感じでした。もっと山奥の渓流のようなところにいる鳥だと思っていたので、信じられない光景に思えました。しかしその後も何回か見て、野鳥と言うのは意外と身近にけっこういるものだと思うようになりました。ほんとうに宝石のように心に満足感を残して、その日一日ラッキーな気分が続く感じです。