【従軍慰安婦の嘘】 西尾幹二 通訳カット 字幕 【河野談話見直し会見】
以下西尾氏の講演
アメリカ合衆国は2007年7月30日下院において慰安婦問題決議を行い、この事件を20世紀における最大の 人身売買事例の一つであると規定し、今年に入ってニューヨーク州議会上院、ニュージャージー州議会下院において同様の議決を行いました。これは私に言わせれば、まことに許しがたい誹謗であって、憂慮に耐えません。
(決議文一部抜粋)
Whereas the “comfort women” system of forced military prostitution by the Government of Japan, considered unprecedented in its cruelty and magnitude, included gang rape, forced abortions, humiliation, and sexual violence resulting in mutilation, death, or eventual suicide in one of the largest cases of human trafficking in the 20th century;
(日本政府による軍隊向強制売春である「慰安婦」システムは、その残忍さと規模において前例を見ることのない、結果に於いて四肢切断、死亡または自殺まで引き起こした強姦、強制中絶、侮辱のシステムであり、20世紀における最大の人身売買事例の一つである~)
「慰安婦」と呼ばれる人たちは当時いました。世界には貧困のために不幸にして自分の性を売らなければならなかった人たちはいました。しかし日本が国家としての権力を使って強制的に女性たちに性を売らせたという事実はありません。
ま してや20万人に近い若い女性が拉致され、トラックに積まれて戦地に運ばれたなどという事実は荒唐無稽で、どこを探しても証拠は出て来ないのです。
もし当 時の朝鮮でそういう事件が起これば、当然朝鮮人の中から暴動が起ったでしょう。しかも当時の朝鮮の警察官の8割までが朝鮮人でした。
最初のウソが積み重なって、日本政府の弁解 のまずさもあり、誤解の輪を広げました。どのような嘘からはじまり、どのようなプロセスをたどったかは、後ほど質問があればお話します。 アメリカ議会はこのことをしっかり再調査し、各決議を撤回していただきたい。
そもそもアメリカに、あるいは世界各国に、戦争と性の問題で日本 を非難する資格はありません。元都立大教授、東洋大学長の磯村英一氏は、敗戦のとき渋谷区長をしていて、米軍司令部(GHQ)の将校から呼ばれて占領軍の 兵士のために女性を集めろと命令され、レクリエーション・センターと名づけられた施設を作らされました。市民の中には食べ物も少なく、 チョコレート一枚で身体を売るような話も広がっていた時代です。磯村氏は慰安婦問題が国際的話題になるにつれ、自国の女性を米軍兵士に自由にされる環境に 追いやった恥を告白せずにはいられない、と懺悔しています(「産経新聞」平成6年9月17日)
温健な良識派で知られる日本芸術院長の三浦朱門氏は次のように記しています。
「また軍隊と性という問題としてなら、戦後の米軍が憲兵と日本の警察を動員して一定街路を封鎖して全ての女性の性病検診を行ったこと、その際、娼婦でない女性がまきこまれたことも書いてほしい。レイプもあった。
事件のほとんどはヤミからヤミに葬られた・・・。」 (「産経新聞」平成8年8月2日) パンパンとかオンリーという名で呼ばれた「日本人慰安婦」が、派手な衣裳と化粧でアメリカ兵にぶら下がって歩いていた風俗は、つい昨日の光景として、少年時代の私の目に焼きついています。米軍によるこの日本人慰安婦の数はおよそ20万人いました。
『りべらる』というカストリ雑誌には、若い女性が特殊慰安施設に連れて行かれて、初めての日に処女を破られ、一日最低15人からの戦場から来たアメリカ兵の相手をさせられ、腰をぬかし、別人のようになったさまが手記として残っています。
「どこの部屋からも、叫び声と笑い声と、女たちの嗚咽がきこえてきました。」「二、三ヵ月の間に病気になったり、気がちがったりしました。」「これは何年にもわたって、日本全土にわたって行われたことの縮図だったのです。」(昭和29年11月号)
日本をいま告発するアメリカ社会、キリスト教団体等は自分たちの父や兄が何をしていたかを知り、恥を知れと言いたい。
日本政府はアメリカに謝罪と賠償を要求するべきです。もしそれができない、そのつもりがないというのであれば、日本も慰安婦問題についていかなる謝罪も賠償もすべきではありません。国際関係はなによりも相互性と公平公正を原則とします。
アメリカは日米戦争において自国の正義を守るために、日本を残虐非道の国であったとしておきたい。さもないと原爆や東京大空襲をした歴史上の犯罪を正当化することができないのでありましょう。
2007年以後のいくつもの米議会の慰安婦決議は、今まで親米的であり、戦後アメ リカの反共政策に協力してきた日本の保守層(例えば私もその一人ですが)を苦しめ、苛立たさせています。今後この問題をアメリカが謙虚となり、取り下げな ければ、無実の罪を負わされ傷つけられた日本人の感情は内攻化し、鬱屈し、反米的方向へ走り出す可能性があります。
一番いけないのは日本をホロコーストを犯したナチスの国ドイツと同列に並べて裁こうとする余り慰安婦問題を針小棒大に描き出すことです。
ここに重要なドイツ語文献、フランツ・ザイドラー『売春・同性愛・自己毀損―ドイ ツ衛生指導の諸問題、1935-1945』という本の表紙と目次のコピーをもって来ました。完璧な国家売春を行っていたドイツの実態、衛生管理、売春宿経 営、一般女性の拉致監禁が科学的に報告されています。
ナチ管理下の売春では人種問題が困難で、ドイツ人士官や 党幹部がユダヤ人女性と 性交すれば死刑でした。あらゆる点で西欧と東欧では対応が違っていて、オランダやノルウェーなどでは公娼制度が施設として利用されました。しかし東欧やソ 連地区では公娼制度が存在せず、ドイツの前線司令官はなかば強制処置をもって売春婦になる少女たちをかき集めました。
それでもドイツの慰安婦問題がなぜ話題にならなかったのかといえ ば、ナチスのそれ以外の犯罪が余りに巨大で、極悪で、影がかすんでしまったのです。ホロコースト、殺人工場、人体実験、不妊断種手術、安楽死政策というナ チスの犯罪と比べれば、世界中大昔からどこにでもある「軍隊と売春」の犠牲者の悲劇は一線に並べることもできません。
日本の戦争をドイツの戦争と同じようにとらえ、ホロコーストもしていない日本を ドイツと同じように扱うために慰安婦問題を大げさに言い立てるのは余りにバカげています。ほとんど大笑いするほどバカげたことです。韓国はベトナム戦争に 参戦し7000人―2万人の私生児を残してきています。
中国雲南省の最前線で米軍に追いつめられたある日本部隊は、隊内にいた朝鮮人慰安婦を、お前たちは生きて帰れと米軍側に引き渡し、日本人慰安婦は兵隊と共に玉砕した、という事件もあります。日本の兵士たちは武士道をもって戦ったのです。
これはすごい記者会見ですね。西尾幹二氏、ほんとによく言って下さいました。中山成彬議員や西川京子議員の国会質疑も快挙ですが、西尾氏の外国人記者を前にしてのこのスピーチも歴史的快挙です。
従軍慰安婦が嘘だったというのは日本人ならば多くの人が知っているでしょうが、この嘘を真に受けて日本を貶める慰安婦決議を行うアメリカ議会や地方議会のひとびとに、「恥を知れ」という言葉は、日本の保守的人々の心の奥底にはあっても外国人記者を前にしては、今までいえなかった言葉です。
元々は、第二次大戦も、アメリカのルーズベルトがこれに参戦したいために、日本を戦争に引きずり込もうという謀略を使って、それを理由にアメリカの参戦決議を勝ち取ったのが真実であり、更には、日本は戦争を決意したからには、アジア解放を目指して戦ったのであり、当時の欧米の植民地主義のひどさは、ほんとにアジアを隷属させ搾取していたのです。
アメリカがインデアンを滅ぼしたやり方、スペインがインカ帝国を滅ぼしたやり方を見ても、どれだけ欧米が白人以外を人間として扱ってなかったかというひどさがわかります。自分たちの悪逆さを隠すために、日本を悪逆非道という嘘ででっち上げた東京裁判をやる必要があったのです。
それがわかっていても、今まで日本人は、世界に向かってはそのことを言えないで来ました。敗戦国として、やっと経済的に立ち直り、国連と言う連合国の仲間に入れてもらってその一員としてやって来て、過去のことは水に流して新しく始めようというつもりで多くの日本人は、過去に蓋をしてきたのです。
しかし結局、過去に蓋をしていては、本当の独立国にもなれないし、中国韓国のやりたい放題にも対応しきれないし、さまざまな国難を乗り切ることは出来ないとやっと気付き始めたのではないかと思います。
戦後レジームの脱却を今やらなくては、日本は日本でなくなるかもしれません。