小さな自然、その他いろいろ

身近で見つけた野鳥や虫などを紹介します。
ほかにもいろいろ発見したこと、気づいたことなど。

ヒヨドリの快挙

2010年02月12日 14時35分14秒 | 自然観察日記
りんごをつつくヒヨドリ
  あたりを見はるヒヨドリ

 我が家の庭にまるで居着いたかのように、いつもいつも来ているヒヨドリですが、二羽のムクドリには今一つ縄張りを主張しきれないで、りんごを明け渡さざるを得ませんでした。
 ところが今日はちょっと意外な展開になりました。もっとも最近忙しくてあまり庭の様子をじっくり観察していないので、今日が初めての展開かどうかは分かりませんが。
 今日、久しぶりに枝にりんごを置きました。庭に生ったミカンばかり食べて飽きていたせいか、ヒヨドリは喜んでつついていました。けっこう長く食べていました。その後、メジロやスズメが近くの枝にとまると、羽を半開きにして、細かく震わせて威嚇を始め、次の瞬間さぁーっと飛んで行って蹴散らすように追い払いました。メジロはりんご目当てで来ていますが、スズメはりんごに興味はなくただ止まっていただけですが、どんな鳥も追い払う気満々で見張っています。
 そうやって枝にとまっていると、次にはりんごを見つけたムクドリのカップルがやって来ました。いつもなら少し喧嘩っぽいつつき合いをやり合って、結局ヒヨドリが去っていくのですが、今日のヒヨドリはかなり強気でムクドリのまずは片方に向かっていって激しく格闘をはじめました。格闘を中断した時も、いつもならヒヨドリが下の枝に止まり、ムクドリの方が、上の枝に止まってにらみ合っていたのが、今日はヒヨドリがムクドリより上の枝に止まって、睨んでいます。そうやってもう一度格闘をはじめ、何とムクドリ二羽が、追い払われて逃げて行きました。
 「すごい、ひよちゃん、どうしたの?いつの間にそんなに強くなったの?」といった感じの驚きでした。いや生き物って、ほんとに日々生長するものなんですね。小さな鳥と言えども体力だけでなく、それなりにきっと勇気や忍耐力や意志といったものが戦いの際には必要だと思います。まあ言葉は大げさですが、確かにこの小さな鳥が、今まで負けていた相手に勝つことが出来たのは、何らかの心の成長があったのだろうと思っています。そう思うと、ムクドリには悪いですが、ヒヨドリの快挙を喜んでやりたい気がします。

もう一か所のりんごも食べるヒヨドリ


日光に行ってきました。

2010年02月09日 15時01分20秒 | 自然観察日記
 先日、日光に行ってきました。華厳の滝や、日光東照宮の周辺を回って帰りましたが、冬場なので、人ごみも渋滞もなくゆっくりと見て回ることができました。
 日光東照宮やその周辺の寺院等の豪華な装飾や彫刻も、背景の山や森によってそのみごとさを保っているように見えました。やはり日本の建物は、周りの自然と調和するようにつくられるのですね。背景と建物との一体化の中に美しさがあると言った感じでした。







 華厳の滝では、滝が凍っていて、もちろん流れてはいますが、部分的に凍りついていて、そんな滝も珍しくてよかったです。滝を見る場所に、猿が二匹いましたが、おとなしくて、しかも一匹は子供の猿でとてもかわいくて、柵に腰かけたりしているのを、周りの人々は喜んで写真をとっていました。日光周辺で、猿の被害がニュースになっていて、観光客の持ち物をかっぱらわれるなどと言っていましたが、これも冬場のおかげか、この二匹以外には見かけませんでした。ふかふかの毛に包まれたかわいい姿をみられて、滝の荘厳さに野性味を一味追加になった感じです。

一部が凍りついた滝
かわいい子猿

 その奥の中禅寺湖にはカモがいて、寄って来たので、観光客にえさでも貰う習慣が付いているのかと思いました。なにもあげなかったけれど、その辺をゆっくり泳いでなごませてくれました。



 久しぶりに冬場の旅行に行って、冬の旅もなかなかよいものだと思いました。雪景色の中で見る観光地はまた格別です。冬の露天ぶろも熱い湯と、涼しい冷気との絶妙な気持ちよさがあります。何より、人が少なくてゆっくりできるのが、人混み嫌いの私には一番でした。

落葉した木に雪がくっついて満開の桜のように見えました。