土曜日の朝、時々散歩に行きます。家から少し離れた所にウォーキングコースになっている桜並木の小川の土手があって、そこを歩きながら、小川を泳ぐカルガモや周辺の田んぼに来ている鳥を撮影しました。
小川はいつも濁って泥水の色をしています。それでも、魚や亀のすがたを結構目にします。生き物というのはたくましいものです。あんな泥水の中でも魚は呼吸をして、ちゃんと生きているのですから。
そしてきょうはこの小川で、なんとカルガモの親子を見ました。カルガモは、珍しくはなく、家の付近の田んぼにもしょっちゅう来て、稲の列の間をスイスイと泳いでいる姿を見ます。多いときは6~7羽くらいがいて、顔を水に突っ込んで餌を取ったりするのを見ていると、こんな身近にこうした自然の風景があることに、「ああ、いいなあ」と和んでしまいます。しかし、まだ子連れのカルガモを見たことはなかったので、この親子を見たときは、おおこれがカルガモの親子だ、ついに見たぞ、と言った嬉しさがありました。テレビのニュースになるほどのシーンを目の前で見たという嬉しさです。でももしかしたら、ほんとはよくある光景で、ニュースになっている方が変なのかもとも思いましたが。
とにかく可愛いひなが親鳥の後をついて行くのを、撮影しました。カメラを向けると、なんとなく気配を感じて、ひなは不安なのか、親鳥のむこうに回って川岸の影の部分に寄って身を隠すようにするので、ちょっと申し訳ない気になります。ひなが親をしたってついて行く姿は、ほんとにいじらしくかわいいものです。親もまた、なんと上手に子育てをしてゆくものかと、感心します。
川岸の影に寄ろうとするひな
この川には亀が多く住んでいます。家の近くの用水路にも多くいます。しかしよく見ると、このカメたちは皆アカミミガメ、つまりいわゆるミドリガメで、外来種なのです。本当は自然に放してはいけないとされていた亀ですが、今ではものすごい勢いで繁殖して、昔いた黒っぽいだけの在来の亀はもう見ることもなくなりました。皆顔に黄緑と赤のすじの入った亀ばかりです。日本の川は、既に護岸工事とかいろんな工事で、生物に配慮など元からなかった気もしますが、何だか少し不安になります。亀だけでなく、このウォーキングコースを歩いていたときに、ヌートリアを見たこともあります。家の付近の用水路のそばでもやはり見たことがあります。一年間に2回違う場所でヌートリアをみたことで、かなり繁殖しているのかという気がしました。ほんとに生態系が不安ですね。
ウォーキングコースのまわりの田んぼに来るサギ