小さな自然、その他いろいろ

身近で見つけた野鳥や虫などを紹介します。
ほかにもいろいろ発見したこと、気づいたことなど。

ウォーキングコースのいきもの

2010年06月23日 14時05分50秒 | 自然観察日記



土曜日の朝、時々散歩に行きます。家から少し離れた所にウォーキングコースになっている桜並木の小川の土手があって、そこを歩きながら、小川を泳ぐカルガモや周辺の田んぼに来ている鳥を撮影しました。
小川はいつも濁って泥水の色をしています。それでも、魚や亀のすがたを結構目にします。生き物というのはたくましいものです。あんな泥水の中でも魚は呼吸をして、ちゃんと生きているのですから。
そしてきょうはこの小川で、なんとカルガモの親子を見ました。カルガモは、珍しくはなく、家の付近の田んぼにもしょっちゅう来て、稲の列の間をスイスイと泳いでいる姿を見ます。多いときは6~7羽くらいがいて、顔を水に突っ込んで餌を取ったりするのを見ていると、こんな身近にこうした自然の風景があることに、「ああ、いいなあ」と和んでしまいます。しかし、まだ子連れのカルガモを見たことはなかったので、この親子を見たときは、おおこれがカルガモの親子だ、ついに見たぞ、と言った嬉しさがありました。テレビのニュースになるほどのシーンを目の前で見たという嬉しさです。でももしかしたら、ほんとはよくある光景で、ニュースになっている方が変なのかもとも思いましたが。
とにかく可愛いひなが親鳥の後をついて行くのを、撮影しました。カメラを向けると、なんとなく気配を感じて、ひなは不安なのか、親鳥のむこうに回って川岸の影の部分に寄って身を隠すようにするので、ちょっと申し訳ない気になります。ひなが親をしたってついて行く姿は、ほんとにいじらしくかわいいものです。親もまた、なんと上手に子育てをしてゆくものかと、感心します。





        川岸の影に寄ろうとするひな

この川には亀が多く住んでいます。家の近くの用水路にも多くいます。しかしよく見ると、このカメたちは皆アカミミガメ、つまりいわゆるミドリガメで、外来種なのです。本当は自然に放してはいけないとされていた亀ですが、今ではものすごい勢いで繁殖して、昔いた黒っぽいだけの在来の亀はもう見ることもなくなりました。皆顔に黄緑と赤のすじの入った亀ばかりです。日本の川は、既に護岸工事とかいろんな工事で、生物に配慮など元からなかった気もしますが、何だか少し不安になります。亀だけでなく、このウォーキングコースを歩いていたときに、ヌートリアを見たこともあります。家の付近の用水路のそばでもやはり見たことがあります。一年間に2回違う場所でヌートリアをみたことで、かなり繁殖しているのかという気がしました。ほんとに生態系が不安ですね。



ウォーキングコースのまわりの田んぼに来るサギ




鳥の声

2010年06月11日 11時32分32秒 | 自然観察日記
 
 ムクドリ

 カワラヒワ

 昼間、静かな部屋の中で、窓を開けて、過ごしていると、小鳥のさえずりが良く聞こえてくる。たくさんの小鳥の声が、にぎやかに聞こえてくる。小鳥の声はたぶん聞いてない人には、音はしても全く無視できるほどに気にならないもので、それほど優しい自然の声なのである。聞いていると、様々な種類の声が交響楽のように混ざって響いてくる。近くの声、遠くの声、チュンチュンと言ういかにも雀の聞き慣れた声、珍しい美しい声のピィヒョイピィヒョイという音色。ピルルルリルルルと聞えるひばりの声、そこにカラスの声まで混じる。けりというちどりの仲間の声もする、チィ、チィという声もする。
 そんな声を聞き分けようと耳を済ましていると、昔の人はきっとこの小鳥の美しい声を聞きながら、極楽にいるという迦陵頻迦という鳥の声を連想したのだろうかと思った。極楽と言うといかにも抹香臭い感じだが、以前読んだSF小説に、この迦陵頻迦の化身のような人間が主人公の物語があって、ふとそれを思い出したのだ。
 極楽の音楽が鳥の声であるというのは、いかに小鳥の声が人間に癒しを与えるものであるかをよくあらわしていると思う。 夏に窓を開けて、風とともに小鳥の声が入ってくる時の、幸せをつくづく感じる。田舎のありがたさである。都会には都会の楽しさもあるだろうが、この騒音のない静かな田舎の住宅地に慣れると、江戸時代やそれ以前の日本人が自然を愛し、自然を愛でる文化をたくさん持っていたその気持がわかる気がしてくる。外国の過酷な自然に比べると、日本の自然は本当に優しい。勿論厳しい部分もあるが、それでも日本の自然はほどよく優しい。こうした美しさに囲まれて、細やかな情緒が育つのはむしろ必然とも言える。日本の自然をほんとに残したいものである。そしてまた農業が発展して欲しいとも思う。山や川、田や畑がなくならないで欲しいのである。

 朝の風景の中のサギ



サギがよく来る水田の素晴らしさ

2010年06月04日 16時06分24秒 | 自然観察日記
 うちの北側の方向には、田んぼがずっと続いている。田植えの季節になって水が引き入れられてからは、よくサギが来るようになった。白鷺と少しグレーがかったサギが来る。この少しグレーのサギがアオサギなのだろうかと思うのだが、よくわからない。





 白鷺は少し小さめなのと大きめなのがいる。最近は大きめなのをよく見る。真っ白な姿が、湖のように見える田んぼの中で美しい絵のように映えて、こんな自然が直ぐそばにあることを、つくづく幸せに感じる。この白鷺が翼をひろげて飛び立つときや、着地するときには、その輝くばかりの白い翼が大きく広がって見えて、なんともいえないすばらしさである。そのたびに日本の水田はすごいと思うのである。水田がもたらすいろいろな自然の生物、昆虫やカエルなどや、それを餌にする鳥たち、この水田の恩恵をほんとに大事にしていけたらいいと思う。うちは農家ではないが、日本の農家ができるだけ繁栄して欲しいと思う。畑や水田ができるだけなくならないで欲しいと願わずにはいられない。