チラシの裏

当ブログでは、主観を重視した文章がエターナル。 裏と表が合わさり最強に見える。

春ゆきてレトロチカ

2022年10月29日 20時58分10秒 | 名作ゲーム


開発:ハ・ン・ド
発売:スクウェア・エニックス
NintendoSwitch、PlayStation4、PlayStation5、Steam:2022年5月12日発売




ネタバレ無し・ネタバレ厳禁

本作は本格ミステリと言っていいほど伏線とどんでん返しが秀逸です。

ネタバレ無しで楽しみましょう。




概要

>実写を使用した推理型のアドベンチャーゲームで、「問題編」で起きた殺人事件を
>「推理編」で仮説を組み立て、「解決編」で真相を暴きだす。


実写ドラマ+謎解き+推理ゲーム といった感じです。

たまに選択肢が出る程度の基本見るだけで進行するドラマパートにて、殺人事件が起きます。

パズルのような形の手掛かりから仮説を組み立てていくゲームが始まり、

主人公とプレイヤーはそこで得た仮説から事件の真相を実際に推理し、

解決編にて選択肢を選びながら答え合わせをしていきます。

間違えるとヒントももらえますが、ちゃんと頭の中で推理がまとまっていないと難しいです。





キャラクター

マルチロールシステムと名付けられ、それぞれの俳優さんが1人3役を演じます。

予算の都合で俳優さんが少ない・・・というわけではなく重要なシステムです。





シナリオ

まず、伏線が神すぎます。

スタッフロールの後にもエピソードがあるのですが、忘れずにプレイしましょう。

気づかずにスルーしたら勿体ない。

明かされる真相には仰天です。

「そういうことかああああああ!!!!」となります。

本格ミステリ作品と言って差し支えないでしょう。


序盤の「ゲーム用に作られたご都合全開のトリックだなぁ」と感じた箇所も伏線でした。

一瞬でも馬鹿にしてしまってごめんなさい。





気になった点

仮説を組み立てるゲームが致命的に面白くないです。

ミスリードが無駄に多くて時間がかかりすぎます。

ダンガンロンパくらいサクサク進められたら良かったのに、と。

それでも総プレイ時間15時間程度でトロフィーを全部獲れてしまうくらいです。





総評

ミステリ好きなら絶対にオススメしたい作品です。

しかし、ゲームとしてはオススメできないジレンマ。

普通に全7話くらいのテレビドラマで見たかったですね。




PlayStation4版


NintendoSwitch版




パリピ孔明

2022年10月27日 01時52分51秒 | 2016年以降の名作アニメ




パリピ孔明
原作:四葉夕卜、小川亮
アニメーション製作:P.A.WORKS
放送期間:2022年4月5日 - 6月21日
話数:12話





あらすじ(Wikiより抜粋)

>時は西暦234年、中国で魏・呉・蜀の3つの国が覇を競っていた三国時代。
>稀代の天才と謳われた蜀の軍師・諸葛亮孔明は、魏と蜀が争う五丈原の戦いの最中に病で倒れ、
>今際の際に「次の生があるならば、戦のない平和な時代に生まれたい」と願いながら病没した。

>そして時は流れ、現代の日本。
>死んだはずの諸葛亮は若返った姿で再び生を受け、何故か中国ではなく、東京・渋谷で目を覚ました。
>その直後、酔っ払った若者に連れられて入った一件のクラブで、
>諸葛亮は月見英子という駆け出しのシンガーソングライターの歌声に魅了される。





ジャンル(ネタバレなし)

異世界転生(伝説の人物が現代日本へ転生)

歌・音楽

青春・群像劇

ギャグ・コメディ





見所・特徴

OP・チキチキバンバン

三国志・諸葛亮孔明

成長・サクセスストーリーの群像劇





注意点・解説・感想

原作未読。

後半失速という評価を知った上で視聴。


結論から言うと、後半も最高に面白かった。


後半失速という評価は、前半と比べて孔明の活躍が減った点が残念だった、とのこと。

確かに、孔明のチート能力が炸裂し続けるギャグストーリー全12話でも普通に面白かったと思う。

しかし、英子たちの成長ストーリー、感動のサクセスストーリーとして描かれているのだから

葛藤や心理描写を前面に出して、孔明は陰ながら支えるといった構成になるのは妥当だったと思える。

ちゃんと孔明の回想シーンも描写されていて、出番が全く無いわけでもないし。

しっかり群像劇していて素晴らしい傑作だと思った。


三国志ネタについて。

俺は三国志は全く詳しくない。

ならなぜ視聴したし!とツッコまれても仕方ないレベル。

それでも普通に楽しめているのだからすごい。

三国志ファンや孔明ファンの意見も見て来た。

「ギャグアニメかと思ったらリアルな孔明でびびった」

「命のやり取りをしないことで生き生きしている孔明に感動した」

「英子と孔明の関係性が好き」



強いて難点を挙げるとすれば、作画が残念。

第12話以外は1枚絵で誤魔化しすぎ。


あと、恒例のことだが、完結していない作品は最高評価点を付けるのが難しい。

よほど完全無欠の最高傑作か、原作で続きを読んでしまったとかでない限り、良くて★4止まり。






おすすめ度:★★★★☆

チキチキバンバン★★★★★





パリピ孔明 第1話 孔明、渋谷に降り立つ





AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ

2022年07月23日 00時06分57秒 | 名作ゲーム


開発、発売:スパイク・チュンソフト
NintendoSwitch、PlayStation4、XboxOne、XboxSeriesX:2022年6月23日発売
Steam:2022年6月25日発売




前作プレイ済み

前作含めネタバレ無し




概要

「Ever17」や「極限脱出シリーズ」の打越鋼太郎氏がシナリオを手掛けたアドベンチャーゲーム、

「AI:ソムニウムファイル」の続編です。


警視庁特殊捜査班「ABIS(アビス)」の一員として、相棒の「AI-Ball」と共に

猟奇的かつ不可解な連続殺人事件の解決を目指します。


基本は画面内のオブジェクトをクリックして情報収集して行くという、推理ゲームによくある

アドベンチャーパートですが、夢の中の世界へ入り込める「Psync(シンク)装置」を使用し、

黙秘する重要参考人の秘密に迫ったりする捜査パートが斬新です。


殺人事件を扱うシリアスな作風かと思いきや、ギャグシーンが多いというギャップが魅力的です。

関係なさそうなところをクリックして相棒の反応や掛け合いやツッコミを期待してしまう自分が居ます。

ただし、小学生レベルの下ネタを連発されますので、微笑ましく見守れる寛容な心が必要です。


前作は過激なグロ描写がかなりキツかったですが今作にはありません。




キャラクター

上にも少し書きましたが、主人公と相棒の掛け合いが最高です。

前作は伊達とアイボゥのコンビだけでしたが、本作はダブル主人公となっており、

龍木とタマ、みずきとアイボゥのコンビでプレイできます。


前作からそうでしたが、みずき役の黒沢ともよさんの演技が神がかりすぎていてヤバいです。

(「アクダマドライブ」の詐欺師の演技も凄かったことが記憶に新しいですね。)




シナリオ

深入りするとネタバレになってしまうので、大まかなところだけ。


ストーリー的には前作をプレイしなくても大丈夫なように出来ていますが、

前作を知っていてキャラクターに愛着があるほうが感動が大きいかもしれません。


殺人事件のトリック自体は、ゲームとして解かせるためのトリックという感じで、

ミステリを期待するようなものではありませんが、シナリオ全体を通してのトリックは

「Ever17」以来のとんでもない仕掛けであり、驚愕のどんでん返しです。

伏線回収の見事さは、さすが打越鋼太郎作品!と感心するばかりです。


前作のシナリオもかなり完成度が高いと感じましたが、本作はそれ以上と言えます。




気になった点

バグと言っていいのかわかりませんが、

テキストが表示されてボイスが再生されるだけの普通の会話シーンですら処理落ちしまくりだったり、

画面切り替えのロードが異常に長いときがあったり、

ムービーシーンの画質レートが低いのか、ブロックノイズ出まくりで酷かったり、

ゲームとしての完成度には疑問が残りました。




総評

普通にクリアで30時間、攻略を見て隠し要素回収でもう1時間といったところでしょうか。

ソムニウムパートでフリーズしてやり直した以外はサクサク進めていい感じでした。

「LIVE A LIVE」もやらないといけないので、やり込み要素は断念しましたが

前作と比べて遊べる要素が格段に増えていますね。

時間があればタマやアイボゥの魅力をもっと堪能したいのに!



PS4版

スイッチ版




王様ランキング

2022年03月30日 21時54分20秒 | 2016年以降の名作アニメ




王様ランキング
アニメーション製作:WIT STUDIO
放送期間:2021年10月15日 - 2022年3月25日
話数:全23話




あらすじ(Wikiより抜粋)

>巨人の両親を持ちながら体が小さく、剣すらまともに振れない非力な王子・ボッジ。
>耳が聞こえず言葉も話せない彼は、周囲から王の器ではないと思われていた。
>しかし、「カゲ」という友を得たことでボッジの人生は動き出す。





ジャンル(ネタバレなし)

ファンタジー

冒険・アクション





見所・特徴

主人公のボッジは耳が不自由で言葉を話せない。

ボッジの冒険活劇

カゲとの友情

周囲の大人たちからの愛情

弱いボッジが強くなる成長物語

ラストバトルの作画





注意点・解説・感想

キャラクターデザインに騙されずに視聴して良かった。

普通に大人向けアニメ。

この見た目からは想像が付かないような残酷な鬱展開もあるので注意。


全体的には感動するシーンが多い。

どのキャラクターも最後には絶対好きになっているやつ。

特に、初見の印象と真逆になったヒリングにMVPをあげたい。


2クールあってしっかり綺麗に終わるのだが、原作が完結していない為、

全ての伏線が回収されるわけではない点はご容赦を。





おすすめ度:★★★★☆

2期をお願いします★★★★★





王様ランキング



無能なナナ

2022年02月16日 00時08分02秒 | 2016年以降の名作アニメ
新しい作品だし、普通に評価もされていると思いますが、あまりにも面白かったので紹介します。





無能なナナ
原作:るーすぼーい、古屋庵
アニメーション製作:ブリッジ
放送期間:2020年10月4日 - 12月27日
話数:13話




注:ネタバレ厳禁な作品なので、この記事を読み終わったら他は何も見ずに視聴を開始してください。

Wikiはネタバレ満載なのでご注意ください。




あらすじ(Wikiより抜粋)

>能力者と呼ばれる特殊な能力を持った少年少女たちがいた。
>彼らは"人類の敵"と呼ばれる怪物と戦うため、孤島の学園に集められ、日夜訓練を行っていた。
>中島ナナオもその1人であったが、能力を誰にも見せない彼は無能と呼ばれクラスの中で嘲笑の対象となっていた。
>ある日、2人の転入生がナナオの前に現れた。





ジャンル(ネタバレなし)

超能力

ミステリー





見所・特徴

第1話

伏線





注意点・解説・感想

原作のるーすぼーい氏は、いわゆるエロゲのシナリオライターとして有名(代表作「車輪の国、向日葵の少女」

「G線上の魔王」など)だが、本作は少年漫画である。


原作に忠実なアニメ化となっていて、アニメオリジナル展開をやらずに1クールを終えた。

つまり、原作コミックが続刊中なため、アニメ1クールでは完結しない。

続きがめちゃくちゃ気になるので原作を買いました。

追記:原作まじで最高でした・・・。

こんなに面白い漫画は久しぶりだ。

作者は本当に天才としか言いようがない。

しばらく経ったらネタバレありの感想や考察も記事にしたいくらい最高傑作だ。


続刊中なのでこれからも応援して行きたいし、アニメ第2期をやる分のストックもあるようなので

お布施も兼ねてBD全3巻も買いました。

藤原さんの代役は悲しいけど第2期をお願いします。






おすすめ度:★★★★★

第1話★★★★★★★★★★





無能なナナ