「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自死遺族--「グリーフケア サポート プラザ」 講演会 (3)

2007年02月27日 15時21分40秒 | 自死について
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45518189.html からの続き)

 講演会ふたつめの演目は、藤井忠幸理事による

 「自死遺族の悲嘆と その支援のあり方」。

 「グリーフケア サポート プラザ」 では、

 「自殺」 ではなく 「自死」 という言葉を使っています。

 「自分を殺す」 のではなくて、「自ら死す」 ということです。

 拙著 「境界に生きた心子」 の中でも、「自死」 という言葉で書いています。

 
 「グリーフケア サポート プラザ」 は、家族を自死によって亡くした

 遺族を支える会ですが、

 これから書くことは 自死をしようとする人にも 考えてほしいことです。

 一人の人間が自死すると、少なくとも5人の

 自死遺族や 嘆き悲しむ人が生まれてしまいます。

 家族を自死で失った遺族は、病気などで亡くした遺族とは また別の

 特別な苦しみがあります。

 例えば、突然に愛する人を失った その直後から警察が介入し、

 事情聴取が始まります。

 警察は 事故か事件か調べなければならないため 致し方のないことなのですが、

 遺族は 凄まじいショックの真っ只中で、現実も受け止められず 混乱しているのに、

 遺体を発見したときの状況など 目を覆いたくなる惨状を 事細かに尋問されます。

 子供であれば トラウマにもなってしまうでしょう。

 警察は 家族が犯人かもしれないという 疑いもあるので、

 保険金はいくらかかっていたかとか 残酷なことまで問い詰められるのです。

 遺族に与えるショックについて 警察が教育されているか、

 地域によって 差があるそうです。

 心子の場合は 精神科の診察券が見つかり、自殺の可能性が高かったので、

 心子のお母さんが 警察に傷つけられたという話は 幸い聞いていません。

 ちなみに、警察から連絡を 受けたときのエピソードは 下記の記事に書いています。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/17711696.html 

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45576007.html