「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「守護神」

2007年02月15日 12時40分01秒 | 映画
 
 2月9日にオープンしたばかりの 新宿のシネコン

 「バルト9」 で観てきました。

 アメリカ沿岸警察の活躍と、訓練校での毎日を 描いた映画です。

 日本の 「海猿」 のパクリではないでしょうが (^^; )、

 オリジナルな人間ドラマの面白さや アクションシーンの迫力も、

 「海猿」 に勝るのではないかと 感じました。

 ケビン・コスナー演じる 曹長・ベンの下、新入生のジェイクたちは

 卒業率50%以下という 厳しい授業で 心身しごかれます。

 軍隊みたいなもので、必死に頑張っても 辛辣な言葉で怒鳴られ、

 人格を尊重されるようなことはありません。

 ハイスクールの水泳のチャンピオンである ジェイクに対して ベンは、

「プールは深くて 危険だな。

 2メートル以上あるか。

 隣の選手の妨害は?」

 などと、痛烈な皮肉を言うのです。

 入学早々 1時間以上も立ち泳ぎをしたり、氷水の中で耐久訓練をさせられたり。

 人命救助をするためには、こんな過酷な修業を

 くぐり抜けていかなければならないのかと 感じ入ってしまいました。

 また、救助の現場では どうしても全員を救うのが 不可能で、

 誰を救って 誰を諦めるか、 

 究極の決断をしなければならない 局面もあるということを 教えられます。

 実際のドラマで 観客にそういうシーンを見せることも 胸に迫るでしょうが、

 若い訓練生に こういう現実を突きつけるというシーンも 感慨があります。

 
 ジェイクは 能力は一級ですが、最初は自分のことしか考えず

 色々な問題を起こしたりしますが、実は辛い体験を抱えています。

 それでも、同じく過去のあるベンの 厳しい指導に 反発しながらも耐え、

 人間的にも一流の 警備隊員に育っていく姿には やはり感銘します。

 ラストも 胸を締めつけられるものがありました。

 充分に楽しめる 娯楽作品でした。
 


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