「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

弁証法的行動療法 (2)

2007年02月19日 20時59分09秒 | BPDの治療について
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45269689.html からの続き)

 (2)の 「対人関係を有効に保つためのスキル」 は、

 人との接し方を 変えていく技法です。

 周囲への巻き込みなどを防止する 効果的な対人関係を 身に付けていきます。

 BPDの人は 人との関係の築き方が苦手ですが、

 いつも繰り返される 自分の問題のパターンに気づき、それを修正していきます。

 自己評価が非常に低い人も、自尊心を傷つけずに

 コミュニケーションを 取れるようになっていきます。

 
 (3)の 「苦悩の受容」 は マインドフルネスの応用です。

 心理的苦痛に対する ストレス耐性スキルで、

 辛いことがあっても それを受け止め、

 いつまでもくよくよしないで 前向きに生きていけるようにします。

 実際にそうするのは とても難しいことですが、

 そのために 瞑想を取り入れ、日々の訓練をしていくのです。

 執着を捨てて 自然に受け入れられるように なっていくということです。
 

 (4)の 「感情の統制」 は、不合理な信念や 行動を抑制するための

 情動コントロールの方法を学びます。

 苛立っている時に それを無理矢理 押さえつけようとしても、

 かえってストレスが溜まるだけで 逆効果です。

 気持ちを別のことにそらしたり、

 前向きのことを考える時間を 増やしていくようにします。

 感情的になった時に 行動化してしまう いつものパターンとは 違う行動を、

 取るようにしてみたりします。

 そうしていくうちに 次第に感情をコントロール できるようになっていきます。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45330439.html
 
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