「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「どろろ」 (1)

2007年02月02日 20時34分48秒 | 映画
 
 手塚治虫・原作 「どろろ」 の 初の実写版映画です。(塩田明彦 監督)

 手塚さんの主な作品のなかで、僕は 「どろろ」 は読んでいなかったのですが、

 改めて手塚さんの 偉大さに感じ入りました。

 その世界観の大きさと深さ、多彩さ。

 しかも そういう壮大な傑作を 手塚治虫は同時に 何作も執筆していたのですから、

 「天才」という言葉でさえ くくりきれないように思えます。

 
 原作の時代設定は 戦国の世、

 武将・景光(中井貴一)は 天下統一の野望と引き換えに、

 48人の魔物たちと 禁断の契りを交わします。

 妻が身ごもっている我が子の、体の48ヶ所を 魔物どもに引き渡したのです。

 そして生まれた 百鬼丸(妻夫木聡)は、魔物に奪われた体を 取り戻すために

 魔物と対決していく、という着想が 傑出しています。

 百鬼丸は 生まれてすぐに捨てられ、

 呪い医師・寿海(原田芳雄)に 拾われます。

 百鬼丸は寿海によって 作り物の体を与えられ、

 実の父のことも知らず、武術を仕込まれながら育ちます。

 寿海の死を機に、百鬼丸は 自分の体を取り戻す旅に出、

 その途中で どろろ(柴咲コウ)に出会います。

 どろろは実は 景光に親を殺された身で、

 天涯孤独ながら 獣のような生命力で 地を這いずるように生き抜き、

 景光への復讐を 胸に誓っています。

 そんな運命のいたずらを 知るよしもなく、

 二人は最初は反目しながらも 旅の道連れとなるのです。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44813722.html
 
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