「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「尾崎豊論」--「グリーフケア サポート プラザ」 講演会 (1)

2007年02月25日 22時43分56秒 | ボーダーに関して
 
 今日、「グリーフケア サポート プラザ」 という会の 講演会に参加してきました。

 自死で近しい人を失った人を サポートするNPOです。

 今日の演者の二人は、実は僕のかつての 知り合いの人です。

 ここの記事にも以前 書いたことがある 「生と死を考える会」 という会で

 ご一緒していましたが、会が分化したこともあって

 もう6~7年以上 ご無沙汰していました。

 今日は久し方ぶりで 挨拶をすることができました。

 会場では もう一人、「生と死を考える会」 での知り合いに ばったり出会い、

 本当に懐かしい 再会になりました。

 
 本日の講演会のテーマは 「生きづらい若者たちの 生と死」。

 ひとつ目の講演は 精神科医・平山正美教授による 尾崎豊論。

 尾崎豊もボーダーだったと言われ、壮絶な最期を迎えました。

 純粋で 感受性が鋭く、理想を求めて 体制に妥協しない。

 一方で ガラスのように傷つきやすく、孤独と絶望に苛まれていた。

 本当に心子と共通しています。

 尾崎は元々 癇が強くて、神経質な子だったといいます。

 これはボーダーの 生まれつきの要因を示しています。

( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45008012.html )

 母親が病弱で 入院していたため 親戚に預けられたり、

 保育園に預けられたり、小学校では鍵っ子だったそうです。

 父親は厳格で 厳しくしつけられました。

 親からの無条件の愛情を 必要とする時期に、それを得られなかったのです。

 これはボーダーの 生育歴の要因に影響しています。

( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/37560460.html )
 
 
 『シェリー』 の中の、

 「優しく俺をしかってくれ。

 そして強く抱きしめておくれ。

 おまえの愛が全てを包むから。」

 という歌詞は、ボーダー故の 愛情飢餓の現れであると 僕には思えます。

 しかし現代社会は 優しくて繊細なだけの存在は 価値がないと見なされ、

 生きづらい 敗者となってしまいます。

 尾崎はそんな矛盾の中で 真実を求め、常に闘っていたのです。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45518189.html
 
コメント
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