「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界設定の話し合いのための準備 (1)

2014年07月28日 21時44分09秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
 境界を設定しようとすると、

 スプリッティング-羞恥心-恐れの螺旋が 活性化されます。

 安全ネットの計画として、 以下の5つの 「C」 が肝要です。

・ 明確化する (clarify)

・ 代償を見積もる (calculate costs)

・ 結末を提示する (come up with consequences)

・ 同意を図る (create a consensus)

・ 起こりうる結果を考慮する
 (consider possible outcomes)

○ 境界を明確にしましょう

 設定したい境界を考えてください。

 他の人たちと ブレイン・ストーミングをしてください。

(他の人は non-BPDが気付けないこと気付きます。)

 高機能BPDの人の場合、 次のような質問から始めてみましょう。

・ どのようなテーマは避けた方がよいか

・ 私にとって最善のことは何か

・ BPDの人にとって最善のことは何か

・ 私は何を望んでいるか

・ 私は何を必要としているか

・ どうしたら安全か

・ 何が私を腹立たせるか

 低機能のBPDの人なら、

 より現実的で 小さな目標を設定できるよう 助けてあげてください。

 家族内で率直に話し合い、 全員が忠実に守れる計画を 立ててください。

 境界は、

 皆さんが 他者に何を期待するかではなく、 皆さんが 何を受け入れられるかです。

 親たちは、 子供に多くをやりすぎる 傾向があります。

 低機能のBPDの人が 自力で何はでき、 何はできないかを判断するには、

 試行錯誤が必要です。

 親がお節介をして 事態を悪化させれば、 それは親のせいになります。

 計画を立てる際には、 交渉の余地を残しておいてください。

(次の記事に続く)

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕
 
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