境界を設定しようとすると、
スプリッティング-羞恥心-恐れの螺旋が 活性化されます。
安全ネットの計画として、 以下の5つの 「C」 が肝要です。
・ 明確化する (clarify)
・ 代償を見積もる (calculate costs)
・ 結末を提示する (come up with consequences)
・ 同意を図る (create a consensus)
・ 起こりうる結果を考慮する
(consider possible outcomes)
○ 境界を明確にしましょう
設定したい境界を考えてください。
他の人たちと ブレイン・ストーミングをしてください。
(他の人は non-BPDが気付けないこと気付きます。)
高機能BPDの人の場合、 次のような質問から始めてみましょう。
・ どのようなテーマは避けた方がよいか
・ 私にとって最善のことは何か
・ BPDの人にとって最善のことは何か
・ 私は何を望んでいるか
・ 私は何を必要としているか
・ どうしたら安全か
・ 何が私を腹立たせるか
低機能のBPDの人なら、
より現実的で 小さな目標を設定できるよう 助けてあげてください。
家族内で率直に話し合い、 全員が忠実に守れる計画を 立ててください。
境界は、
皆さんが 他者に何を期待するかではなく、 皆さんが 何を受け入れられるかです。
親たちは、 子供に多くをやりすぎる 傾向があります。
低機能のBPDの人が 自力で何はでき、 何はできないかを判断するには、
試行錯誤が必要です。
親がお節介をして 事態を悪化させれば、 それは親のせいになります。
計画を立てる際には、 交渉の余地を残しておいてください。
(次の記事に続く)
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕