ここでは例えば、 「午後9時以降は電話をかけないで」 というような、
「観察可能な」 タイプの境界に 焦点を合わせることにします。
他の境界は、 精神的・ 感情的自己と関係があります。
私たちには 自分の空間と自立が必要です。
ありのままの自分であることと、 他者が望む自分であることの、
バランスが大切です。
健全でバランスの取れた関係と、 不健全でアンバランスな関係を 示します。
健全 : 本来の自分だと感じる
不健全: パートナーがいないと物足りない
健全 : 自分の幸せに責任を感じている
不健全: パートナーが幸せにしてくれることを 期待している
健全 : 一緒にいることと離れていることの バランスが取れている
不健全: 一緒にいることが多すぎたり、 少なすぎたりする
健全 : 他にも友人関係がある
不健全: パートナー以外の友人関係がない
健全 : 両者のよい点に 焦点を合わせている
不健全: 相手の悪い点に着目する
健全 : 率直で誠実なコミュニケーション
不健全: 駆け引きをする, 相手の話に耳を傾けない
健全 : パートナーへの誠実さ
不健全: 嫉妬, 依存, 不誠実
健全 : 相手との違いを尊重する
不健全: 相手の性質を責める
健全 : 関係の変化を受け入れる
不健全: 関係が常に同じであるべきだと 感じる
健全 : 望むことを正直に求める
不健全: 望むことを表現できない
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳: 遊佐安一郎〉より〕