「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

どうして境界が必要なのでしょうか? 

2014年07月13日 19時57分12秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
○ 皆さんにとって

 境界は、

 私たちがコントロールされ、 貶められ、 不当に判断されることを防ぎます。

 境界によって、 私たちの信念や好みが はっきりします。

 それがないと、 私たちは 他者の要求に圧倒され、 道を踏み外しかねません。

 ボーダーの人の激情を 檻に入れることによってではなく、

 強固な防護柵を 自分の周りに作ることで、 安全を保ってくれます。

○ 二人の関係にとって

 境界によって、 人はお互い尊重し合い、 安心が生まれ、

 受容と信頼が より深いものとなります。

 これらは BPDの人が非常に求めているものです。

 境界がないと、 人間関係は混沌とし、 不安定で、

 敵意に満ちたものとなりかねません。

 BPDの人は 境界を嫌いますが、

 境界は 彼らが渇望する 密接な結びつきをもたらすのです。

○ BPDの人にとって

 BPDの人は、 しっかりとした境界を持っておらず、 境界を罵ることがあります。

 しかし通常、 境界は彼らのためになります。

 彼らは、 構造化された環境では よりうまく行動するといいます。

 BPDの人の中には、

 自分がコントロールを失ったことを知ると、 非常に後悔する人が 数多くいます。

 彼らの激しい怒りが エスカレートするのを避けられれば、

 彼らは 感情のコントロールを取り戻すことができます。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳: 遊佐安一郎〉より〕
 
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