「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

意図的なコミュニケーション (4)

2014年06月28日 21時22分12秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
(前の記事からの続き)

o 認めていることを 言葉以外の方法で伝える

 コミュニケーションにおいて、 言葉で伝えられるものは わずか7%です。

 残りは、 声の調子 (38%) と 表情 (55%) で伝えています。

 言葉と身体言語が 矛盾している場合、

 聞き手は、 言語ではなく、 非言語のほうを信じるのです。

 そしてBPDの人は、 非言語的コミュニケーションに 信じられないほど敏感です。

 以下は、 共感的に認めることと 傾聴のために、

 すべきことと すべきでないことです。

するべきこと:

・ アイコンタクトを用います。

  優しい, しっかりとした, 関心を伝える目で 見てください。

・ 表情をリラックスさせてください。

  目が笑っていない 偽りの笑顔はいけません。

・ 腕は組まないで。

・ 首をわずかにかしげます。

・ 聞いていることを示すために、 ゆっくりと頷いてください。

・ 身体をリラックスさせてください。

・ 座っている場合は、 関心を示すために 上体を少しだけ 前に傾けてください。

・ 近づいてください。 ただし近づきすぎてもいけません。

・ 話すときは、 1秒待ってから話してください。

・ BPDの人が楽になるよう、 はっきり分からないように、

  相手と同じ姿勢をとってください。

・ 接触は 究極の非言語的な結びつきです。

  どのように触れるかは、 相手との関係性と状況次第です。

すべきではないこと:

・ 歯を食いしばる

・ 睨む, 目を背ける

・ 目を閉じる

・ 顔をしかめる, 眉をひそめる

・ あくびをする

・ そわそわする

・ 身体を緊張させる

・ 後ろにもたれかかる

・ 時計や出口を見る

・ 貧乏ゆすりをする

・ テレビを観る, 他のことを始める

(次の記事に続く)

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕
 
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