(前の記事からの続き)
《救助することが non-BPDに与える影響》
BPDの人の 歪んだ思考, 感情, 行動が、
救助する人の 思考, 感情, 行動を 決定するようになります。
救助者は、
・ 操作されているように感じ、 相手を喜ばせようとするが、
結局批難され、 幸福が絶望へと変わる。
・ 決断力に欠けるため、 状況によって心が揺れ動く。
・ 個人的な成長が遅れる。
《救助することが BPDの人に与える影響》
・ 行動がもたらす結末を学んでいない BPDの人は、
建設的な行動が 達成感や誇りなどに繋がることに 気付かない。
・ あらゆることに関して 人任せになる。
・ 衝動性や、 困難に我慢できないなど、 BPDの特徴が強化される。
・ 他者に依存することで、 相手に腹を立てる。
・ non-BPDが怒ると、
BPDの人は混乱し、 non-BPDのことを不当だと思う。
《ふたりの関係に 与える影響》
相手がいないと 自分は不充分な人間だと 思うような関係は、
絡み合ったものとなっています。
依存者やイネイブラー 〔*注〕 は、
お互いに、 また他人との間で、 双方が行き詰まっています。
〔*注: 相手を助けるつもりで、 実は回復を妨げる人〕
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕