「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

救助欲求 (2)

2014年06月09日 20時45分15秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
(前の記事からの続き)

《救助することが non-BPDに与える影響》

 BPDの人の 歪んだ思考, 感情, 行動が、

 救助する人の 思考, 感情, 行動を 決定するようになります。

 救助者は、 

・ 操作されているように感じ、 相手を喜ばせようとするが、

  結局批難され、 幸福が絶望へと変わる。

・ 決断力に欠けるため、 状況によって心が揺れ動く。

・ 個人的な成長が遅れる。

《救助することが BPDの人に与える影響》

・ 行動がもたらす結末を学んでいない BPDの人は、

  建設的な行動が 達成感や誇りなどに繋がることに 気付かない。

・ あらゆることに関して 人任せになる。

・ 衝動性や、 困難に我慢できないなど、 BPDの特徴が強化される。

・ 他者に依存することで、 相手に腹を立てる。

・ non-BPDが怒ると、

  BPDの人は混乱し、 non-BPDのことを不当だと思う。

《ふたりの関係に 与える影響》

 相手がいないと 自分は不充分な人間だと 思うような関係は、

 絡み合ったものとなっています。

 依存者やイネイブラー 〔*注〕 は、

 お互いに、 また他人との間で、 双方が行き詰まっています。

〔*注: 相手を助けるつもりで、 実は回復を妨げる人〕

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕
 
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