(前の記事からの続き)
o 認めていることを言葉で伝える
優しく、 穏やかで、 相手を理解するよう、 丁寧にしてください。
・ 言葉による励ましを用いましょう:
「へえ」 「そう」 「すごいね」など、
相手の話に耳を傾けていることを 表します。
・ 相手の感情を 鏡のように返しましょう:
「悲しいね」 「恐ろしいね」 「素晴らしいね」 「大変だったろうね」
・ 関心を持っていることを 示しましょう:
「私も幸福に思うわ」 「僕も寂しく感じるよ」 「僕も幸福な気分だよ」
・ 激しい感情を強調しましょう:
「え~、 そんな!」 「そんなことがあったなんて!」
承認的な質問は、 解決策を見つける手助けに 重要です。
皆さんが相手の問題を 解決する必要はありません。
彼らが 自分自身の感情と願望を探求し、 解決策に導く手助けができます。
以下のような表現が提案されます。
・ 以前このようなことがあったとき、 どうしたの? どう感じた?
・ どのような選択肢がある? それぞれどんな気持ちになる?
・ 話を聞こうか? どうしたら君の力になれる?
・ 直感的に、 どう感じる?
・ 情報を得る場や、 電話できる相手はいる?
・ 別の見方ができる?
・ 過去に思い付いた解決策が、 うまくいくのでは?
・ 友だちに同じことが起こったら、 どう言ってあげる?
具体的に説明してくれるよう 頼んでください。
ただし、 厳しく尋問してはいけません。
相手を理解しようという 嘘偽りのない気持ちが、 承認に繋がるのです。
真に重要な、 BPDの人の感情的な弱さに 呼びかけることになるからです。
「明確化のための質問」 は、
スプリッティング - 羞恥心 - 恐れの螺旋をくぐり抜け、
重要な問題を明らかにするのに 役立ちます。
いくつかの例を紹介します。
・ 「私が怒っていると言ったけど、 どのことを示していたの?」
・ 「君の気分がよくなるために、 できることはある?」
「争いを少なくするために、 何をしたらいいと思う?」
・ 「あなたの思いの強さを なかなか理解できないの。
別の言い方で説明してくれる? もっとよく理解したいの」
・ 「何があなたにそう思わせたの?」 「どういったことを僕はしたんだろう?」
(次の記事に続く)
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕