保護命令が発令されると、
虐待者には 自宅から出るように命じ、 子供たちから引き離します。
〔*注: 本書の記述は アメリカにおける状況です。
日本の保護命令は、 DV防止法に基づいています。
配偶者や恋人からの暴力によって、 生命・ 身体に 重大な危険性がある場合、
被害者は裁判所に 保護命令を申し立てることができます。
加害者が 被害者に近づくことを禁ずる 接近禁止命令と、
同居している場所から 加害者が出ていく退去命令があります。
これに背くと、 加害者には罰則が与えられます。〕
保護命令があっても、 相手を思い止まらせることができないかもしれません。
皆さん自身が自分の責任で 身を守らなければなりません。
支えてくれる人たちと 親密なコミュニケーション 取ることが必要です。
パートナーが 皆さんやお子さんを殺すと言ったり、 自殺すると脅すときは、
深刻に受け止めなければなりません。
彼ら自身 無意識にその計画を 進めていることもあり得ます。
パートナーが武器を持っていたり、 以前に使用した 経歴がある場合は、
致命的な暴行へ 発展する危険性が高まります。
また、 パートナーがうつ状態で、 人生に希望を見いだせなくなったとしたら、
危機的な状況です。
自分の行動が どんな結果を招くか顧みず、 自分を危険にさらすことがあります。
暴行のサイクルを 断ち切らない限り、 それは続いていくでしょう。
(次の記事に続く)
〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕