「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

虐待のタイプの確認

2012年02月05日 19時19分46秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 皆さんのパートナーの虐待的行動には、

 少なくとも 次のふたつのレベルが 考えられます。

 自分の感情的なニーズを 満たそうとして、

 無意識にそのような行動に 出ていると思われます。

 皆さんに責任はありません。

非身体的レベル :

 怒鳴る, 金切り声をあげる, 悪態をつく, 人を脅す言葉を口にする。

 パートナーとの関係に 緊張が高まり始める時期です。

 信頼や親密さは 見る影もなくなるか、 激減するでしょう。

 感情的虐待は 身体的虐待に劣ることなく、

 二人の関係と 皆さんの自尊心にとって 危険なものです。

身体的レベル :

 押しのける, 突き飛ばす, 平手打ちなど、 相手に対する実質的攻撃。

 恐怖が増し、 信頼と親密さを見いだすことは ほとんど不可能と言えるでしょう。

 いずれのタイプでも、 虐待を受ければ、 混乱に陥ることは避けられません。

 かつて 自分が恋に落ちた人の面影と、

 今や虐待者と化した パートナーの姿を重ね合わせようとして、

 試行錯誤を繰り返すことになります。

〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) 〕 より
 

 「境界に生きた心子」 にも書きましたが、

 心子は 言葉による攻撃は凄まじかったものの、

 身体的な暴力を 振るったことはありませんでした。

 ただ一度の 例外を除いて。

 「あたしが死んだら あなたのせいだからね !」

 心子は 腕を存分に振るって 僕に殴りかかり、 間一髪、 僕は手でさえぎりました。

 心子は 腕を大きく 後ろから振り回した分だけ、

 故意に時間をかけて 殴りつけたようにも見え、

 端から よけられるようにしたのではないか とも思えました。
 
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