皆さんのパートナーの虐待的行動には、
少なくとも 次のふたつのレベルが 考えられます。
自分の感情的なニーズを 満たそうとして、
無意識にそのような行動に 出ていると思われます。
皆さんに責任はありません。
非身体的レベル :
怒鳴る, 金切り声をあげる, 悪態をつく, 人を脅す言葉を口にする。
パートナーとの関係に 緊張が高まり始める時期です。
信頼や親密さは 見る影もなくなるか、 激減するでしょう。
感情的虐待は 身体的虐待に劣ることなく、
二人の関係と 皆さんの自尊心にとって 危険なものです。
身体的レベル :
押しのける, 突き飛ばす, 平手打ちなど、 相手に対する実質的攻撃。
恐怖が増し、 信頼と親密さを見いだすことは ほとんど不可能と言えるでしょう。
いずれのタイプでも、 虐待を受ければ、 混乱に陥ることは避けられません。
かつて 自分が恋に落ちた人の面影と、
今や虐待者と化した パートナーの姿を重ね合わせようとして、
試行錯誤を繰り返すことになります。
〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
星和書店 (ランディ・クリーガー) 〕 より
「境界に生きた心子」 にも書きましたが、
心子は 言葉による攻撃は凄まじかったものの、
身体的な暴力を 振るったことはありませんでした。
ただ一度の 例外を除いて。
「あたしが死んだら あなたのせいだからね !」
心子は 腕を存分に振るって 僕に殴りかかり、 間一髪、 僕は手でさえぎりました。
心子は 腕を大きく 後ろから振り回した分だけ、
故意に時間をかけて 殴りつけたようにも見え、
端から よけられるようにしたのではないか とも思えました。