「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

警察の関与

2012年02月16日 22時52分07秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 警察への連絡はそれ自体、 虐待の証拠になりますし、

 虐待者の行動を 深刻に捉えている証拠にもなります。

 警察に連絡する際には、 まず安全な場所を見つけ、

 慎重に言葉を選び、 明瞭に話します。

 声を上げたり叫んだりすると、 かえって応答を鈍くします。

 名前, 住所, 通用口の場所なども伝えます。

 何が起こったのか、 はっきりと述べましょう。

 パートナーが 武器を使用した場合、 できるだけ詳しく 武器の説明します。

 可能なら 対応した警察官の名前を聞き、

 電話をかけた日時に添えて メモしておきましょう。

 警察が到着すると、 提出した証拠書類などについて 尋問を受けることになります。

 できれば、 状況を知っている友人に 同席を依頼してください。

 ボーダーの人は、 皆さんのせいにして 偽りの申し立てをすることがあります。

 特に 虐待者が女性の場合、 警察は彼女らの言い分を 信じるかもしれません。

 証拠を作り出すこともあります。

 そのときのために 先程の証拠書類が重要です。

 冷静さを失ってはいけません。  (深呼吸しましょう。)

 何より大切なのは、 パートナーの思惑に乗らないことです。

 自制心を失うのは 彼らの思う壺です。

 病院で治療を受けた場合は、 それを文書で証明してもらいましょう。

 拘束命令や保護命令を 要請することもあるかもしれません。

 訴訟も視野に入れ、 地域の手続きを 詳しく知っておきましょう。

 行政機関には 様々な援助があります。

 警察に連絡すると、 その後6ヶ月以内に 再び暴行される危険性が

 50%以上さがることが分かっています。

 暴れ回っていた人も、 適切な介入によって、

 自分の過剰な支配欲に 気付くようになります。
〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
   星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕