「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「生死命(いのち)の処方箋」  後編掲載に当たって

2010年09月24日 21時24分23秒 | 「生死命(いのち)の処方箋」

 記事に連載中の 「生死命(いのち)の処方箋」 は 約20年前の作品ですが、

 書き上げた後に、 日本初の生体肝移植が行なわれました。

 「生死命の処方箋」 を コミック化する話があり、

 元のシナリオでは 生体肝移植は前提になかったため、

 書き直さなければなりませんでした。

 つまり、 拙作は脳死移植の話なのですが、 生体肝移植ができるという時代設定なら、

 まず生体肝移植を試みて、 それがだめだったから 脳死移植に移る、

 という話に しなければならなかったわけです。

 改定したシナリオでは、 生体肝移植が不可能になるところまで 書きましたが、

 その後 コミック化の話はお蔵入りになり、

 それ以降の書き直しは されないままになりました。

 記事9月7日までの 掲載分が、 書き直したところの話です。

 以後、 元のシナリオを 記事に連載しますが、

 改定したシナリオとの矛盾点が いくつかあるのに気付いてしまいました。

(シナリオを書いたのは 約20年前なので、 忘れていました。)

 まず、 元のシナリオと改定したシナリオとでは、 登場人物が一部異なっています。

 例えば、 改訂部分の移植医 (消化器外科)・ 緒方が、

 元のシナリオでは 淳一の主治医でした。

 改訂部分では 淳一の主治医は若林で、 消化器内科です。

 これから掲載するシナリオでは、若林は出てこなくなります。

 それから、 今後掲載するシナリオに、

 生体肝移植が これから日本で行なわれるかもしれないという

 設定のシーンがありました。

 改定シナリオは すでに生体肝移植が行なわれている という設定なので、

 このシーンは本来なら 修正しなければなりません。

 けれども、 このシーンが結構 ドラマとしてよく出来ていて、

 割愛するには 勿体なく思えてしまいました。

 そこで、 辻褄が合わないのですが、 これから掲載するシナリオは、

 生体肝移植が まだ行なわれていないという設定に 戻させていだたきたいと思います。
m(_ _;)m

 イレギュラーですが、 以上のようなことで、

 「生死命の処方箋」 の 後編を連載していきます。
 
コメント
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