「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「親と子が会えない」 (3)

2010年09月10日 20時34分51秒 | Weblog
 
(前の記事からの続き)

 子供と離れて暮らす親たちが グループを作って、 子供に会う権利を 訴えています。

 子供も会いたがっているのに 会えないのはおかしい、 という訴えです。

 グループの ある父親は こう言っています。

 妻が会わせてやってもいいと 言ってくれるのを、

 ひたすらお願いして 待つしかない。

 一度連れ去られてしまうと、 それだけ立場が弱い。

 妻の両親 立ち合いの下で、 子供との面会が許された。

 その日の別れ際、 子供は パパと別れたくないと泣きじゃくった。

 その娘の気持ちに 応えてあげられないのが悲しい。
 

 離婚した親や子供たちの 支援活動をしている、

 小田切教授は 次のように述べています。

 子供に会えない親は 生きがいを失って、 うつ状態になる。

 親権を持てない 母親の場合、

 相当酷いことをしたんじゃないかと 周囲から思われて、 精神的に追い詰められる。

 15年前は、 離婚した母親を、 経済的, 精神的に支えるのが 仕事だった。

 最近は 育児に積極的な父親が、

 離婚しても子供に関わっていきたい, 子供の成長を見守りたいと 望んでいる。

 共働きの夫婦が増え、

 子育ても家事も 協力してやっていきたいという 家庭が増えたが、

 制度は明治以来の 単独親権制度で、 現状に合っていない。

 面会交流は 法律で規定されていないのが問題だ。

(次の記事に続く)

〔 NHK 「クローズアップ現代」 より 〕