( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/36930535.html からの続き)
僕は あるシンポジウムでその女性と知り合いました。
全く非力ながら、子供を取り戻すため わずかの協力もさせていただきましたが、
長い間 なかなか糸口がつかめませんでした。
でも3~4年前から、ある議員や 支援団体の力が得られるようになり、
その影響で外務省も ようやく重い腰を上げはじめました。
DV法改正--「被害者の子供への接近禁止命令」の発令にも、
この女性の存在が 大きな影響を与えたのです。
けれども、実際にお子さんを連れ戻すという 現実的な問題は、
なかなか良い方向へ動かず、その人は疲れ果てています。
国会議員や外務省が 関わっている問題のため、ここに書けないことが多いのですが、
分厚い本にしても 書きつくせないほどの苦節を、彼女は体験してきています。
子供に会いたいのに会えないという 長年の苦しみや悲しみは、
本当に想像するに 余りあるでしょう。
僕へのメールでも、思うに任せない苦悩を 訴えておられましたが、
それでも何とかせずにはいられない と言っています。
国際結婚や 国際離婚が増えている現代、国境を越えた子供の連れ去りは
国際的には多発しており、日本でも 誰にでも起こりうるものです。
今後 ますます増えていく可能性がありますし、決して他人事ではありません。
北朝鮮拉致事件の被害者が、数家族とはいえ 世論の高まりによって帰国できたように、
こういう問題も 認識されていってほしいと 強く願っています。