海洋アドベンチャー映画が、日米で続きました。
「海猿」は大層人気が高く、海上保安庁への応募者が倍増したと言います。
確かに日本映画としてはスケールが大きく、手に汗握るシーンが山盛りです。
感銘する場面もありました。
でもσ (^^;)は、日本映画の間延びした演出に、イライラして着いていけないことがあります。
“溜め”を作っているつもりなんでしょうが、現実には人はそんな漫然とした行動は取らず、リアリティが感じられません。
(他の観客は泣いたりしてるんですが (^^;))
「海猿」も、僕にとってはそういうシーンがいくつかありました。
「こんな緊急事態にそんな一息ついてる場合じゃないだろう!」
てなもんで。 (^^;)
一方「ポセイドン」は、最初から最後まで息をつく間もない、緊迫したシーンの連続でした。
幕開き早々、巨大津波に襲われて転覆し、冒頭からパニック状態になります。
天地がひっくり返ったら、そりゃあ地獄絵図になるでしょう。
そして、数人の乗客が船外に逃げようとする話になるのですが、
船の構造も知らない一般乗客が、ダクトや機械室などをたどって脱出路を見つけていく
という設定は、相当無理があります (^^;)
それに、アクションに終始して、人間ドラマはほとんどありませんでした。
その点では「海猿」のほうが、よく作られていたでしょう。
それにしても、「海猿」も沈没する船からの脱出を描く話なので、当然といえば当然なのでしょうが、
両者そっくりなような場面が幾つかありましたね。
海洋スペクタクルの日米対決は、どちらに軍配が上がるでしょうか。