「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「パソコン通信」時代の仲間

2006年06月13日 19時34分52秒 | Weblog
 
 「パソコン通信」と言っても、もう知らない人も多いでしょう。

 インターネットが普及する前、ニフティをプロバイダにする人の、会員制のコミュニケーション方法でした。

 例えば、医療,心理,テレビ,コミックなど、テーマごとにいくつもの「フォーラム」があり、

 さらに、各フォーラムごとにもっと細かいテーマで、いくつかの「会議室」に分かれています。

 会員は、自分が関心のあるフォーラムと会議室を選んで登録し(無料)、

 コメントの読み書きができるのです。

 形としては「掲示板」に近いでしょう。

 会員限定ではありますが、ニフティだけでも何十万か何百万人の人がいるはずで、

 ひとつのフォーラムにも何千,何万という人が参加しているでしょう。

 いつも書き込むアクティブな常連は数十人ですが、オフ会なども盛んに行なわれていました。

 自分が書き込んだコメントは、確実に関心のある人数千人に読まれるわけで、沢山スレッドができたりします。

 また、何か知りたいことがあれば、質問をアップすると、専門家などの人が即答してくれます。

 反対意見などもアップされますし、皆で検討することができます。

 常連は毎日、また一日に何回もアクセスし、コメントを書き込んだりするので、やり取りはとても盛況でした。
 

 しかしながら、インターネットの波に押されて、次第に低迷していき、

 5年ほど前から形を変えながら、1年ほど前に完全撤廃してしまいました。

 コミュニケーション手段は、ホームページからブログ,ミクシィと、新しい形式が次々と生まれてきます。

 時代の流れでやむを得ないとはいえ、パソコン通信にはインターネットに換えがたい、メリットや魅力がありました。

 実際、何年経っても集まるような仲間は、インターネットではまだできていません。
 
コメント
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