「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

性犯罪被害者の実名報道(1)

2006年06月27日 13時46分52秒 | 凶悪犯罪と心の問題
 
 このところ連日のように、殺人や放火など 異常な事件が次々と報道されています。

 畠山鈴香容疑者による 剛憲君殺害事件をはじめてして、

 東大阪の男子大学生ら集団暴行事件、

 母子3人が死亡した 高1男子による奈良放火殺人事件、

 それを模倣した 福岡中1少年による自宅放火事件。

 そんななか、広島で昨年11月 ペルー人ヤギ被告に 性的暴行を受け殺害された、

 小1女児の父親が 心境を明らかにしました。(朝日新聞より)

 被害者の名前は 木下あいりちゃん、7才。

 これまでメディアは、あいりちゃんを匿名で報道してきました。

 しかし あいりちゃんの父親・健一さんは、被害の実態を社会に伝えるため、

 「性被害の事実も 出来る範囲で詳細に報道してほしい」 と要望しました。

 母親の夢にあいりちゃんが出てきて、

 「苦しんでいる人がたくさんいるんだよ、助けてあげて」 と話したそうです。

 「『助けてあげて』とは どういう意味なのか。

 7歳の女の子が受けた 衝撃と死に様、性的暴行の真実を、報道を通して伝えないと、

 多くの性犯罪被害者を 救えないということだと思うんです。

 なぜ検察側が 死刑を求刑せざるを得なかったか、(社会に)理解されない。」

 と、健一さんは語りました。

 それから、あいりちゃんの献花台に、

 同じような性犯罪の被害者からの 手紙が供えられていたそうです。

 健一さんは、つらい思いをしている人が他にもいるんだ と思ったということです。

 また、光市母子殺害事件の本村さんの活動にも 影響されたと言っています。
 

 「性的暴行は、女性にとって命を奪われるようなものです。

 あいりは二度死んだ」と健一さんは吐露しています。

 「娘は『広島の小1女児』ではなく、

 世界に1人しかいない 『木下あいり』なんです」

 という父親の言葉は 我々の胸を打ちます。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/36886979.html