蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

中国漁船衝突事件―「力なき正義、国家間には通用せず」―まさにそのとおりだ!

2010-09-25 23:09:59 | 時事所感
9月25日(土)晴れ、爽やかな一日。

  中国漁船衝突事件、領土侵犯中国船長の突如釈放!全く不甲斐ない腹のない定見無き日本政府だ。
  この件に関して、世界はどう見ているのか探してみたら、早速下記の記事が目に留まった。
 その中で、韓国、東亜日報は『「中国の強硬圧迫に降伏した日本」と題する社説で、「大国主義と中華思想が強い中国が、経済力と外交力を背景に国際舞台で発言力を強めつつある現実は、われわれにもっと緊張しろという信号を送っている」と指摘。「国家間に力のない正義が通用することはほとんどない」と警告している。』とあった。

  全く、わが意を得た思いだ。

  アメリカの押し付け憲法たる「日本国憲法」を、戦後63年、後生大事に戴き続けた挙句の果てが、人間としての意地も誇りも地に捨ててしまったような、右からも左からもなされるがまま、いわれるがままのクラゲ国家に成り下がってしまったのではないか。

  世界に冠たるとかの我が日本国憲法前文は、
  『日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するものであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。…』と世界に向かって高らかに宣言している。
  
  何たるおめでたい人間認識か。世界認識か。

  これを見た時、中国共産党やロシア(旧ソ連邦)は何と思ったことだろう。涎と笑いが止まらなかったのではないか。
  まさに垂涎たらたらの虎狼の前のまな板に美女が丸裸で、さあどこからなりとお好きなところからおめしあがりくださいと、身をさらしているようなものではないか。

  これが、僅か百余年前までの誇り高き侍国家の末裔なのだろうか。
  平清盛、源頼朝、北条時宗、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康等々、ご先祖の皆様は今の我が国のていたらくをご照覧あらば何とお嘆きになることだろうか…。

  嗚呼!やんぬるかな。やんぬるかな。


―以下引用―
中国人船長釈放】韓国、日本を“反面教師”に 「力なき正義、国家間に通用せず」
2010.9.25 21:28 このニュースのトピックス:韓国
 【ソウル=水沼啓子】韓国各紙は25日、中国人船長の釈放について「“パワーチャイナ”が現実になる」(朝鮮日報)、「“17日間の領土戦争”日本、中国に白旗」(中央日報)などの見出しを掲げ、日本外交の敗北を大々的に報じ、中国に対する強い警戒感をあらわにした。韓国政府や外交専門家らは、日本の“屈服外交”を反面教師として、今後の外交政策に生かそうと注視している。
 各紙は、日本が中国の圧力に屈した決め手として、ハイテク機器などの製造に欠かせないレアアース(希土類)の対日輸出措置を指摘。中央日報は、韓国が昨年2600トンのレアアースをすべて中国から輸入した事実を挙げ、「中国が輸出を制限する“資源武器化”戦略を取り、産業界も尻に火がついた」とし、今回の事態は「他人事ではない」と強調した。
 また、韓国は東シナ海にある離於島(中国名・蘇岩礁)をめぐり中国側と争っている。このため、衝突事件を踏まえ「あらかじめ段階的な対応策を準備するよう韓国の外交官たちに注文したい」(中央日報)との論調が多い。
朝鮮日報も「強大国が資源を武器に経済報復に出るときだ」と題する社説で、「中国は国際社会で大国としての責任と役割には関心がなく、自国の利益だけに執着し影響力拡大にだけにこだわっている」と非難。「こうした中国に、もまれて生きなければならない未来を、韓国ももっと切実に考えるべき時だ」と警鐘を鳴らしている。
 東亜日報は「中国の強硬圧迫に降伏した日本」と題する社説で、「大国主義と中華思想が強い中国が、経済力と外交力を背景に国際舞台で発言力を強めつつある現実は、われわれにもっと緊張しろという信号を送っている」と指摘。「国家間に力のない正義が通用することはほとんどない」と警告している。
 韓国の外交専門家は「韓国は今回、日本の対応を注視していた。独島(日本名・竹島)をめぐる領有権問題などに今後、応用できるからだ」としている。


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